2020年を振り返る
2020/12/31記
 毎年恒例であるので「今年を振り返って」を記載する。昨年は改選と議長就任があり、台風災害やオスプレイの暫定配備受入容認だけでも数年に一度という大変な出来事だったように昨年末に思っていたが、今年は百年に一度のパンデミックの中で前例が殆ど通じない年になってしまった感がある。あえて言えば今年は気象災害が少ないという点は恵まれていたのかも知れない。
 
 因みに木更津市が12月3日に発表した今年の市政十大ニュースは昨年と同様に【主な出来事】と【十大ニュース】に分け、主な出来事にコロナウィルス感染症の拡大という事象だけを別格で扱っている。十大ニュースの概要は下記の通りであり、今年も時系列順でまとめ、順位付けはしていない。
【市政十大ニュース】
 ◎中心市街地活性化基本計画が総理大臣認定(3月)
 ◎きさらづストップ温暖化プラン策定(3月)
 ◎木更津市防犯ボックス開設(4月)
 ◎障害者基幹相談支援センター開設(4月)
 ◎自家用有償旅客輸送ふくちゃんバス運行開始(7月)
 ◎陸上自衛隊オスプレイの暫定配備が始まる(7月)
 ◎コストコ木更津倉庫店オープン(7月)
 ◎金鈴塚古墳出土品が重要文化財に再指定(9月)
 ◎有機栽培米「きさらづ学校給食米」の学校給食提供(11月)
 ◎新火葬場の名称が「きみさらづ聖苑」に決定(11月)  
 
 個人的にもコロナの影響は大きく、議長として昨年は23回を数えた対外会議が本年は10回に減少し、数え切れないほど多くの行事やイベントが中止になった。昨年は13都市への行政視察を行っていたものも今年は1月に5都市を訪れて以降は途絶えている。都内で行われる会議でも終了後の懇親会がないために新しいメンバーが馴染めない状況になっているように感じられる。
 
 オリンピックの中止(延期)に伴いナイジェリア選手団は来ることがなかったが、陸上自衛隊のオスプレイは7月10日から暫定配備を開始した。それに先立ち6月19日には「木更津駐屯地に関する協議会」も発足した。オスプレイが実際に飛行を開始した後に影響を検討するために2回目の会議を行う予定としていたが、暫定配備が間もなく5ヶ月に達するというのに飛行運用された回数は殆ど無い状況が続いている。更に米海軍オスプレイも含めた新たな定期機体整備に関して契約手続きは進んでいると思うのだが情報は年内には届いてこなかった。
 
 私的な生活でも緊急事態宣言を受けて行動を縮小し、海外旅行は当然として登山や旅行の回数も大幅に減少した。夏には妻子を連れて車で熊野詣をしてきたが、妻は若草山で足を骨折し私は高速道路で渋滞中に追突されるなど外出したことを天から批判されるような仕打ちを受けてしまった。
 人と人との交流も減少し、特に昨年までは両手で数え切れないほど開催された忘年会が今年は全くなくなるなど宴席の回数は劇的に減ったのであるが、家で缶ビールを飲むことが日常になってしまったので尿酸値が少し高めになってきた。
 行事が減ったために読書量は増え一昨年の37冊や昨年の40冊を越えた年間44冊であった。HPのトップページの更新回数は今日の更新を含めて煩悩の数である108回である。「最近思う事」もこれを含めて過去最多の68本目だがコロナの感染状況の変化を捉えたものが多く、今回も大晦日の状況をまとめる。
 
 感染症の拡大状況を千葉県として一括りにするのではなく、東京に近い下総の国のエリアを除き、房総半島の上総・安房地域に有る26市町村に注目し続けてきたが、やはり収束する気配は見られず28日から昨日までの2日間で78人も増加した。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 24→36 +12 1 九十九里町 8→8
2 木更津市 161→182 +21 2 芝山町 3→4 +1
3 茂原市 42→48 +6 3 横芝光町 19→19
4 東金市 28→28 4 一宮町 4→4
5 勝浦市 7→7 5 睦沢町 1→1
6 市原市 324→342 +18 6 長生村 5→5
7 鴨川市 12→12 7 白子町 4→4
8 君津市 50→52 +2 8 長柄町 0→0
9 富津市 13→13 9 長南町 5→5
10 袖ケ浦市 54→64 +10 10 大多喜町 3→3
11 南房総市 19→24 +5 11 御宿町 0→0
12 山武市 38→39 +1 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 13→13
14 大網白里市 37→39 +2
市計 822→899 +77 町村計 52→53 +1
房総半島合計 874→952 +78
 
 大晦日となる本日の新規感染者数が48人を越えると年内に千人を超えてしまう。下図のグラフの勾配を見ても千人越えは今日か元日かの違い程度の問題であろう。
 
 因みに昨日の東京都での新規感染者数は944人である。人口が房総半島のおよそ10倍とはいえ、たった1日で1年分の感染者数を増加させ、累計で5万8840人に達している状況は凄まじい。
 日本国内でもクルーズ船を合わせると23万2090人となり、3日で1万人増加している状況だ。全世界では把握されている範囲でも8189万人を越え、毎日約70万人の感染者と約1万5千人の死亡者が増加し続けている。パンデミックは2021年に入って減速してくれることを望むが、当面は人口が多い北半球で冬を迎えている以上、半年程度は続くものと思われる。
 
 木更津市での感染者も2百人に達する勢いで、百人になるまでに9ヶ月以上も掛かったものが僅か数日で同数に達する状況は異常である。グラフが立ち上がったままで年越しをする事態は新年のお祝いに暗い影を差し込ませるようである。
 
 
 明日から始まる2021年も感染対策に明け暮れる日々が続くだろう。ワクチン接種も始まりウイルスの活動が弱まる夏には少し状況は良くなっているものと信じたい。一刻も早く健やかな日常が戻ってくる事を願い、今年の「最近思う事」の記載納めとする。