二百人を超過する
2021/01/07記
 年末年始休暇が終わって検査態勢が整うと陽性患者が増加すると予想されていたが、昨日の全国の感染者数は6千人の大台に突入し、累計感染者数は26万306人となった。311人の感染が明らかになった千葉県を含んだ19都府県で過去最高を記録しているが6千人のうち1591人の東京都だけで新規感染者の1/4を越え、千葉・埼玉・神奈川の3県を加えると2887人となり、約半数となる。
 この様な状況の中、1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されることとなり明日から来月7日まで飲食店の夜間営業自粛だけでなく出勤する人の割合を7割削減することを目指すなど、経済活動を停めないと言いつつ影響の大きい状況に突入する。
 昨日364人の感染が明らかになった愛知県や560人の大阪府についても今後の状況によっては検討対象に成るものと思われ、全国的に経済活動の停滞が再び生じるものと思われる。
 
 木更津市でも昨日3人の感染が明らかになり累計で201人となった。3月19日に最初の感染者が出てから12月24日に百名を越えるまでには275日間を要しているのに、それから百人増加するために要したのは僅か13日であった。
 市では9日に予定していた冬花火や24日のナチュラルバルの中止を決めるとともに緊急事態宣言解除まで老人福祉センターの閉館や公民館・体育館等の市有施設の利用時間を20時に短縮することを決めた。感染拡大地域に居住する職員には公共交通機関を使っての通勤を見直すように指導される中、13日に会長市として予定していたかずさ四市議長会の会議も緊急事態宣言解除まで延期し、必要に応じてメール等で情報交換を行うことを決定した。
 
 房総半島の26市町村では下表のように3日から昨日までの3日間で68人が増加した。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 37→39 +2 1 九十九里町 8→9 +1
2 木更津市 195→201 +6 2 芝山町 8→8
3 茂原市 53→54 +1 3 横芝光町 19→20 +1
4 東金市 31→32 +1 4 一宮町 4→4
5 勝浦市 8→8 5 睦沢町 1→1
6 市原市 360→396 +36 6 長生村 5→5
7 鴨川市 13→16 +3 7 白子町 4→4
8 君津市 57→60 +3 8 長柄町 0→1 +1
9 富津市 15→16 +1 9 長南町 5→5
10 袖ケ浦市 72→74 +2 10 大多喜町 3→4 +1
11 南房総市 32→34 +2 11 御宿町 0→0
12 山武市 44→46 +2 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 17→21 +4
14 大網白里市 43→44 +1
市計 977→1041 +64 町村計 57→61 +4
房総半島合計 1034→1102 +68
 
 過去からのグラフの傾きはクリスマス頃を境に勾配が変わり、現在は休み無く上昇し続けている傾向を示している。
 
 
 木更津市周辺を拡大すると若干の緩和が認められるが、これはその直前に生じた大学における集団感染で一気にジャンプアップしたからであり、感染増加傾向が緩んでいる訳ではない。
 
 
 市内感染者の年齢別推移をグラフにすると下図の通りである。
 
 
 クリスマス頃から急に若者の感染が増加しているものの40代や50代の増加傾向に衰えは見られていない。若者の増加で相対的に高齢者の比率は減っているものの、重症化の懸念がある40歳以上の割合は45.8%であり、80代も12人で6.0%を占めている。
 
 
 明日から始まる約一月の緊急事態宣言で、京都大学の西浦教授は飲食店だけの対応では大幅な減少は見込めないことを数理モデルを元に示している。私は数が減ったものの仲間内で実施された忘年会や新年会の影響が出ている今週中を過ぎると少し落ち着いてくるものと期待しているが、入学試験等で学生が広域的に移動することもあり予断を許さないことは間違えない。
 前回の緊急事態宣言の頃のように「自粛警察」が跋扈し都内ナンバーの車が嫌悪されるような状況には成らないと願っているが、ワクチン接種が進み、特効薬が開発され、暖かくなってウイルスの生存期間が短くなる春までは厳しく日々を過ごさねばならなくなるのであろう。この状況下で地方議会はどの様に対応すべきかと考えながら今回の記載を終える。