千葉県からは船橋市・市川市・松戸市・柏市・浦安市の5市が指定され、同時期に埼玉県さいたま市・川口市、神奈川県横浜市・川崎市・相模原市、愛知県名古屋市の6市も加わる事になる。更に22日には兵庫県で明石市・宝塚市・伊丹市・三田市・川西市・猪名川町の4市1町も追加されるので、私の把握する限り東京特別区と37市1町まで広がることになる。
仙台市が指定された宮城県及び東北の各県では感染者数が減少しているものの大阪府では増加が続いており、今後は奈良県や福岡県にも蔓延防止等重点措置の適用が検討されているようだ。蔓延防止等重点措置で効果が少ない場合は、より強い強制力を発揮させるため3度目の緊急事態宣言も検討される事になると思うが、その様な状況でオリンピックは開催できるのであろうか。
木更津市では明日から65歳以上の高齢者に対するワクチン接種券と予診票を順次送付を開始するとともに総合福祉会館において集団接種のリハーサルを実施する。実際に集団接種が行われるのは5月15日（土）以降となる予定であるが、集団接種以外にも市内55箇所の医療機関及び近隣三市（君津・富津・袖ケ浦）のかかりつけ医療機関で接種できることになるので一刻も早く接種が進むことを期待している。
イギリス型の変異ウイルスにはワクチンが効かないという報道も聞かれるが、そのイギリスではワクチン接種が進んだ結果、最大で6万人に達していた新規感染数がピークの4%にまで減少しているように変異型にも効果は出ているようだ。ロックダウンの影響もあるだろうが、これほど劇的に減少するのであれば、若干の副作用は乗り越えて接種を進めて行くべきだと思わされる。
房総半島の26市町村に目を向けると12日から昨日までの5日間における新規感染者数は51人であった。
| 市名 | 感染者数 | 町村名 | 感染者数 | ||||
| 1 | 館山市 | 59→59 | 1 | 九十九里町 | 37→37 | ||
| 2 | 木更津市 | 473→479 | +6 | 2 | 芝山町 | 32→32 | |
| 3 | 茂原市 | 194→204 | +10 | 3 | 横芝光町 | 36→36 | |
| 4 | 東金市 | 165→166 | +1 | 4 | 一宮町 | 14→17 | +3 |
| 5 | 勝浦市 | 38→38 | 5 | 睦沢町 | 12→13 | +1 | |
| 6 | 市原市 | 939→952 | +13 | 6 | 長生村 | 23→25 | +2 |
| 7 | 鴨川市 | 59→60 | +1 | 7 | 白子町 | 17→17 | |
| 8 | 君津市 | 153→158 | +5 | 8 | 長柄町 | 3→5 | +2 |
| 9 | 富津市 | 61→62 | +1 | 9 | 長南町 | 37→37 | |
| 10 | 袖ケ浦市 | 187→190 | +3 | 10 | 大多喜町 | 8→8 | |
| 11 | 南房総市 | 71→71 | 11 | 御宿町 | 14→14 | ||
| 12 | 山武市 | 161→161 | 12 | 鋸南町 | 26→27 | +1 | |
| 13 | いすみ市 | 67→69 | +2 | ||||
| 14 | 大網白里市 | 115→115 | |||||
| 市計 | 2742→2784 | +42 | 町村計 | 259→268 | +9 | ||
| 房総半島合計 | 3001→3052 | +51 | |||||
一日当たり増加数は10.20人で、依然として傾向に変化はない。従ってグラフも殆ど変化がない状況だ。
木更津市も変わらず増加傾向である。この傾向が続けば大型連休中に5百人の大台に達しそうである。
若者の感染者が増えているが、クラスターの発生によるジャンプアップは発生していないので、年代別のグラフも全般的に安定して増加している状況である。
累計で20代が全体の24.2%となる116人に達しているが、それ以外の世代は18〜55人と満遍なく確認され、木更津市においては特に若者が感染を広げているという傾向は見られない。
最近は男性の感染が目立つが、全体では男性が53.2%であり顕著に多いわけではない。つまり年代性別に関係なく感染が広がっていると認識すべきである。
一昨日の基地協議会関東部会で顔を合わせた多くの市で議員にも感染者が出ており、まだ感染者が出ていない木更津は珍しいものでも見られるように感心されてしまった。
小池知事は「東京へは来ないで下さい」と言い出しているが、そもそも東京一極集中を是正する覚悟を示し、多くの企業へ本社を都外へ移転して下さいとまで言えば覚悟の程が解るように思うのだが、それはさておき、都内に行かなくても確実に感染は拡大するものだと覚悟して、感染拡大を制御しつつ劇的な効果が期待できるワクチン接種を進めるしかないだろう。
ワクチンに期待できることは解ったが、さらに安心の確保のため特効薬の開発が待たれるところである。特効薬さえ出来ればインフルエンザ程度の危機感に収まり経済活動も普通に戻せることだろう。旅行計画も立てられない大型連休を間近にして、接種に期待しつつ北杜夫先生のように「マンボウ」シリーズを記載した。