ワクチン受付開始 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/05/12記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
木更津市では一昨日の10日から高齢者向けワクチン集団接種の受付が開始された。多くの自治体が同じ日に受付を開始することから通信各社は救急回線の確保を行うために通話制限を行った様である。木更津市でも電話が通じなかったようであるが、9時開始から僅か12分で15日及び16日の240人分の枠が埋まり、この日に受付を行った翌週の22日と23日の枠までが19分でいっぱいになってしまった。 木更津市では総合福祉会館で週末に行われる集団接種以外にも55箇所の医療機関で個別接種を行う事になっている。その事が周知されていたためか僅か19分間で終了してしまったにも関わらず、市役所への苦情はそれほど無かったようである。 個別接種の予約は17日に開始される予定であるが、医療機関によっては既に患者へ接種を推奨して日程を決めているところがあると聞く。ワクチンについても今月中に2万回分が届くようなので接種が進むか否かはワクチンの供給能力から接種の実務力に重点が移っている。医療関係者は通常医療に加えてのワクチン接種も大変だと思うが、地域での重症患者の発生を抑制し医療機関への負担を低減するため、接種数の向上にご協力いただきたい。 なお、地域で感染の疑われる患者数は年末年始の頃に比べて大幅に減っており、昨年の秋頃と同じ様な状況にあることが君津郡市広域市町村圏事務組合が開設するPCRセンターの状況から明らかになった。開設日数及び検査日数は下記の通りである。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪周辺では医療崩壊とも思われる状況に追い込まれつつあるが、かずさ四市ではそれほど酷い状況にはない。それでもワクチン接種が進むまで油断は出来ない。 感染の拡大基調は全国に広まり、本日から愛知県と福岡県が緊急事態宣言の対象エリアに加わるとともに、群馬県・岡山県・香川県も蔓延防止等重点措置の適用を政府に求めたようだ。 国会では感染症のステージが高い状況でもオリンピックを開催するのかという野党からの追求が続いている。IOCのバッハ会長の来日は延期され、成田でキャンプを張ることになっていたアメリカ合衆国の陸上選手団は感染リスクを低下させるため、事前キャンプを中止し直接選手村に入ることを決めたようである。 木更津市でキャンプを張る予定のナイジェリア連邦共和国からは予定を変更するような話は来ていないので概ね150人規模となる選手団を受け入れることが想定される。その感染対策等も今後の課題となるだろう。因みに5月10日現在におけるナイジェリアの新規感染者は7日間平均でわずか38人である。人口約2億人の国でこの少なさは見事なものである。医療体制の不備で把握できていない者が有るとしても日本以下であることは間違えなかろう。 房総半島の26市町村では今月4日から昨日までの7日間で下表に示す通り61人の新規感染者が明らかになった。一日当たりの増加数は8.71人であり、先月中旬から10人を下回っている状況が続いている。ただし人数は多くないものの最近感染が抑えられていた外房の自治体でも確認されたことは大型連休による観光客の増加が原因だと考えると、都内から変異型の株が入ってきたのかもしれないと少し心配にはなる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
グラフの勾配の変化は目を凝らさないと解らない程度のものであり、来月末までこの状況が続かなければ明確には成らないだろうと思う。 木更津市でも7日間で2人しか増えていないのでグラフの勾配は水平に近づいたと思われるが、15ヶ月の横軸に対する1週間程度の変化は見えにくい。それでもこの傾向が続くことを願うばかりである。 ワクチン接種については受付が始まったばかりであるが、木更津市では先月26日から高齢者施設の入所者と職員(施設従事者)に関する接種を行っており、医療従事者に対しては千葉県が主体となり接種を進めている。木更津市役所のHPより昨日の夕方における状況を引用する。 約13万5千人の市民に2回接種すると27万回接種となるので、現在の進捗率は1.69%に過ぎない。120人の集団接種を行った場合の進捗率は0.044%向上する効果に過ぎないので、55箇所の医療機関による個別接種が重要となることは明かである。 なお、国の調査に対して木更津市は7月末までに高齢者への接種をほぼ終えるように回答しているようである。医療機関の健闘を期待するとともに行政としての支援策について議会も検討する段階であることを再認識している。 欧米のようにワクチンによる集団免疫の獲得でこの異常事態を早く脱却したいと願いつつ、集団免疫確保には70%の接種が必要だと思うと、ワクチンを拒絶する人に対する説得も重要になってくるように思われる。ともあれ次のステージに進んでいく光が見えてきた希望を感じながら今回の記載としたい。 ※13日にオリンピックに関する一部加筆を行った。 |