接種が進められる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/05/27記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今月末で期限を迎える予定であった北海道・東京都・京阪神・岡山・広島の緊急事態宣言と千葉・埼玉・神奈川等の蔓延防止等重点措置について、感染が収まっていない状況を前提に各知事が延長を要請し、明日には6月20日までの延期が決まる見込みであると報道各社は伝えている。 宮城県や愛媛県のように対象に指定された効果が出て感染者が減少し医療機関の逼迫が解消され、その後に解除されている地域もあるものの、全体としては対象が広がり、行動抑制が長期化している傾向は否めない。 罰則を伴わない日本の制度では、当初は意識も高く外出自粛が続けられているものの、最近では自粛疲れや長期化によるマンネリ化が進んでしまい人流が減らない状況が続いている。 経済の維持を考えると店舗を支えるような消費行動は推奨されるべきだと思うが、アウトレットの駐車場が県外ナンバーで満たされている状況を見ると複雑な気持ちになることは否めない。 感染を抑制する唯一の希望はワクチン接種が進むことであり、千葉県でも市町村とは別に大規模な集団接種会場を設置することを検討していることが新聞報道から伝わってくる。 木更津市内では医療機関での個別接種が始まり、日々接種数が増加していることが報告されている。HPにもグラフが添付されるようになり、2回目の接種を終えた人も増えてきていることが明かである。 上記回数には千葉県による医療従事者への接種を含んでいるので、市が実施してる状況を抽出し5月19日の接種回数と比較したものが下表である。なお、表下段に示すNoに「'」を付けている数値は2回目の接種を終えている数である。 |
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木更津市によって2回目の接種を終えている者は57人に留まっており対象人口の0.14%だけであるが、15日に行った集団接種対象者の2回目が来月5日なので、その辺りから数値が伸びてくるものと思われる。 19日から昨日までの間に市の接種回数は2,052回増加している。この期間中に集団接種が2回実施されているので240回は集団接種による増加であるが、残る1,812回は医療機関による個別接種であり一日当たりでは259回となる。毎日集団接種2回分の接種が医療機関によって行われたことになる。 増加数に示す個別接種の割合は88.3%に達した。市の接種計画では個別接種を78.0%と想定していたが医療機関による接種はそれより進んでいる状況で安堵している。 今週末から個別接種が週2回から4回に増えることで週に240人から480人に増加される。来月5日には2回目の接種者120人に加え初回の接種も120人に対して行うので一日に240回の接種を行う予定である。医療機関も馴れてくることで一層の加速が期待されている。 しかしながら集団接種の予約は相変わらず狭き門のようで、5月25日に6月4日から7日までの4日分の予約受付を9時から開始したが30分も経たずに一杯になった。その内訳を見ても庁舎や公民館で職員によって入力代行した者が14人、自力か親族等で入力した者が464人で、コールセンターを利用して予約が取れた者は僅か2人だけであったようだ。 個別接種についても予約枠が8月に成ったという者も現れ、7月末までに終了させるためには医療機関の間での調整を含めた検討が必要だと思われる。またこの様な状況だと65歳未満への拡大が何時になるか想定することも難しそうである。 房総半島の感染状況は19日から昨日までの7日間で79人の新規感染者が明らかになり、一日当たりでは11.29人と二桁の状況が続いている。房総半島の人口は約112万人なので人口10万人当たりの一週間の新規感染者数は7.06人となり、国が示すステージU(1.9人以上15人未満)に相当している。因みに房総半島の人口を考慮すると一日当たり新規感染者数が24人を越えるとステージVとなり、40人を越えるとステージWになる。 |
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グラフの勾配は2月以降変化していないように見られる。 木更津市では22日にクラスターの発生が報告されたものの小規模であったため急な増加には至っていない。 反対の声も多い中で東京オリンピックの開催も迫っている。千葉県は7月1日に海ほたるにおいて神奈川県から渡される聖火リレーについて公道での実施を中止することを決めたようだ。木更津市ではナイジェリアのキャンプも気になるし、暫くはワクチン接種だけでなくオリンピック対応にも気を配らなければならない。 昨日で最初の接種が終わったものが医療関係者を除き2.62%、2回の接種を完了したものが僅か0.14%という状況では感染抑制のために人との接触を極力減らし、密閉・密集・密接を避けなければならない。 梅雨が明けると猛暑が懸念される中、エアコンの無い高齢者世帯が日中に涼しい商業施設や公民館に避難することは推奨されるべきである。また昨年は奇跡的に避けて通った台風襲来が今年度も無いとは想定できない。避難所の開設を行う中で感染対策も進めなければ成るまい。 重症化しやすい高齢者や基礎疾患の有るものにワクチン接種が進み、他の要素によるリスクを回避しなければと思いつつ、今回もコロナとワクチンに関する記載を終える。 |