感染状況が長引く | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/06/29記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かずさ四市が蔓延防止等重点措置の指定を受けてから8日が経ち、気がつけばオリンピックの開会式も24日後に迫っている。依然として開催の是非が問われる中で粛々と準備が進められ、木更津にナイジェリア選手団が入ってくる日も一週間後に迫ってきた。 今月に入って高止まりしていたかずさ四市と市原市の感染状況であるが、昨日市原市も新規感染者がステージVの状況となり、下図に示すように僅かの差ではあるが暫定的に木更津市が千葉県で最も感染が酷い地域と成ってしまった。近隣三市は蔓延防止等重点措置の指定を受けると明確に減少しているのに、木更津市では感染状況が長引いている状況である。 感染者が多い状況が長引いてはいるものの、市原市と同様に木更津市も長い目で見ると減少傾向を示しているので、君津市のようにステージUの状況に落ち着く日が数日後には訪れるものと期待していたら本日も5人の新規感染者が確認されたことで、再びステージWの状況に戻ってしまったようなので道は険しい。 一方で千葉県は上図には入っていない市の中で成田市の感染が顕著であると判断し来月早々に蔓延防止等重点措置の指定をすることを決めたようである。現在ステージUの君津市は隣接する木更津市や富津市での値が高いうえに君津保健所が四市を所管としているため早期解除対象地域の俎上には上がらなかったようである。木更津市も速やかに収束し、11日を待たずに早く解除して欲しい気持ちがある一方で、今は耐えて感染者を減らし医療現場の負荷を減らすことが重要だという気持ちがせめぎ合っている。 なお、このグラフは千葉県のHPより蔓延防止等重点措置の地域になっている11市の状況のグラフを引用したものであり、詳細は県のHPを調べて欲しい。 房総半島では21日からの一週間で149人の新規感染者があり、そのうち123人、82.6%が内房5市であった。 |
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山武市では何故か一週間前より累積感染者数が減少しているが保健所も情報処理に混乱をきたしており、時折データをチェックして修正を行っているのでその結果だと思う。同様に木更津市の感染者数が木更津市の累積番号と1人だけずれているが大勢には影響ないので掘り下げることはしない。 房総半島では一日当たり21.29人、人口10万人当たり一週間感染者数換算では13.38となりステージVの状況を久々に脱してステージUの状況に戻った。その結果、郡市別累計者数のグラフは下図の通り勾配が若干緩くなっている。それでも昨年の12月中旬に成る前の水平に推移してきた頃と比べると増加傾向が続いていることは明かである。 木更津市でも若干数値は良くなっているのであるが、まだ天を突くようなグラフの勾配は変わって居らず、700人を越えるのは時間の問題であるように感じている。 木更津市の人口10万人当たり一週間感染者数について今年になってからの推移をグラフにすると下図のようになり、年始の頃と同じ様な山を作っている状況が解る。 この様なウイルスの矛による攻撃から守るワクチン接種という盾の状況も加速しており下表に示すように高齢者の60%以上が1回目の接種を終え、2回目が終わったものも25%を越えた。 |
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増減を見ると1回目接種が4,013回、2回目接種が4,454回行われ、合計8,467回が実施されたことになる。1日あたりの接種回数では1,210回となり、先週の1,086回から更に加速している。 個人的に気になることは2回目の接種の方が増加数が多いことであり、この事は接種の拡大が止まっている現象である。高齢者の要望が減っている中で高齢者以下の世代への接種案内が遅れている事による一時的な現象だと思うが基礎疾患のある者への接種を加速させる事が重要である。 今日から7月9日(金)から13日(火)の集団接種の予約が始まったが、先週の火曜日に予約受付を始めた7月2日(金)と2日(土)の夜間、及び5日(月)と6日(火)の昼間の予約が埋まらない状況で次の週の予約が開始されている状況を考えると、高齢者及び接種券を市役所に申請した基礎疾患のある者に加え、60歳以上の個別申請者も加えるべきだと思うし、基礎疾患のあるもので市役所が明らかに把握している者には接種の推奨をする電話対応をコールセンターに委託する事も検討するべきだと思う。 更にはオリンピック事前キャンプに関係する運送関係者・宿泊関係者・体育協会及び市の担当職員への接種も行うべきと考える。集団接種の枠が空いている中なかなら市民の理解を得ることも容易であると思うし、ごく一部の批判的な意見だけに耳を傾けずに冷静な対処を行うべきと考える。 今後、接種券が若年層に届き始めると、高齢者と違い掛かり付け医が特にない世代であろうから、再度集団接種の予約が取りにくい状況になることと、今まで個別接種に力を入れていた医療機関の予約が減って余力が出てくる事も想像される。集団接種の運営とともに病院への誘導を進めることが市内での接種を促進する手段になると思うので、制度の検討も進めるべきだと考える。 明日の夜にカレンダーをめくると、いよいよオリンピックが開催される7月を迎えることになる。既に東京では10日連続で前の週を上回る感染者が確認されるなど、既にリバウンドの兆候が明らかになっている。小中学校の夏休みも始まる来月をどの様に行動制限しながら感染を抑制し、その間にワクチン接種を進め、オリンピックとパラリンピックを大過無く終了させる事が出来るかが政府の手腕に係ってくる。 議会としては来月の公務が無く、多くの地域行事も中止が決まっている状況で、国の動向を確認しながら地域の努力で達成できる事柄を探し、改善が必要な点を協議する中で少しでも木更津市のために成ることを進めねばと考えつつ、今日も5人の感染確認で再びステージWに戻ってしまったことを噛みしめながら今回の記事とする。 |