千人の世界に入る | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/08/10記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨日、木更津市で44人の新規感染者数が確認され、累計感染者数が1,015人に達した。 大学のクラスターが確認された昨年12月24日に37人、高齢者福祉施設のクラスターが確認された今年1月21日に38人という記録があり、先週月曜日の36人がそれに次ぐ値であった。昨日はこれらの記録を上回る過去最多の感染者であった。 一週間累計感染者数については先週の月曜日も36人と数が多かったため8人(=44-36)だけ増えた135人となり、10万人当たりに換算すると前日より5.9増えただけであるが、100.0人の大台に達してしまった。こちらも過去最高の値である。 800人から900人に成るのに僅か6日であったことを前回は脅威に感じていたが、今回は百人増加に要したのは5日間だけであった。こちらは最速値の更新である。 緊急事態宣言が発令されて1週間で、効果が見えてくるのは数日後に成るのかも知れないが、現在は感染拡大のペースが異常である。今まで使っていた市内の年代別感染者数の累積グラフも垂直に立ち上がり始め、層の状況が把握できなくなっている。 8月の1/3も過ぎていないのに今月の累計感染者数も171人を数える状況である。その内訳を見てみると年齢別では若者の比率が高く30歳未満で52.6%を占める一方、60歳を越える高齢者は僅か4.1%である。 .総累計1,015人では下図のように20%を越しているので、高齢者の比率が低下しており、特に90歳以上の感染者は6月8日以降に確認されて居らず、今回も0人である。 高齢者の感染は抑えられているのはワクチン接種が進んでいるためだと思われがちだが、年齢別感染者の推移のグラフを見ると70代と80代も確実に増加していることが解る。 若い世代の急激な感染拡大のペースに追いついていない結果として相対的に比率が減っているというのが現状のようだ。 原因別で見ると、同居家族や職場も目立つものの過半数が不明であった。昨日の44人に無症状の感染者が無いのは濃厚接触者の調査にまで手が回っていない結果だと推察される。 因みに総累計1,015人では不明は下図のように40.3%に留まっており、6割は原因を判明出来ていたのである。 これほどの急激な感染拡大では保健所の対応が限界を超えていることは朗かで、充分な聞き取り調査も不可能であろう。感染拡大を招く芽を事前に摘むという今までの作戦が破綻している状況である以上、今まで以上に感染した自覚のない者が街に溢れて広げていると考えるべきなのだろう。 感染急拡大は房総半島でも同じで、3日から昨日までの6日間では芝山町・大多喜町・御宿町を除く23市町村で合計734人の新規感染者が確認されている。このうち402人は市原市とかずさ四市の5市が占めているものの、長生郡や安房郡でも顕著な増加が見られ、その比率は54.8%で前回より減少している。 |
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房総半島の新規感染者は一日当たり122.33人、人口10万人当たり一週間感染者数換算では76.60人に達して、過去最高を更新し続けている。郡市別累計者数のグラフは下図の通りである。 人口10万人当たり一週間感染者数は安房郡市が17.7から一気に96.3に跳ね上がり、長生郡市も木更津市を上回る108.7という値に達してしまった。今落ち着いているのは夷隅郡市だけである。 感染対応に追われているためか、木更津市のワクチン接種状況は10日の午後に入っても5日現在で止まっているため今回は計算しないが、国によるワクチン供給の遅れで多くの医療機関が新規予約を停止し、接種回数は大幅に減少しているものと推察できる。 一昨日にはオリンピックが閉会したものの、本日から高校野球の甲子園大会が開始されている。この状況の中ではお盆休みの帰省を自粛するようにというメッセージがどの程度届くのか不安である。昨年のGWの頃のように「遊びに来ないで、帰ってこないで」と伝える知事の姿も見かけない。そうなると、今月中はこの感染状況が続き、病院には患者が収納できなくなり、医療現場の逼迫が収まるまでという理由で緊急事態位宣言が延長され、適用される自治体も増えていくのだろう。 来週の火曜日には質問通告を迎える。私は今回会派代表として質問席に立たせていただくが、感染症対策の現状については全員協議会の場で説明が行われるものと考え、あえて質問項目から除いてある。説明内容が不明な点等があったら個別に聞き出し、再度この様な形で整理していこうと思う。 可能であればコロナについてコメントする必要に迫られている事態が一刻も早く収束してくれることを願いながら。 11日追記 8月5日現在から行進が止まっていた接種状況の公表が行われた。今後は週に1回の発表にするのは事務量の負担軽減を考えるとやむを得ないものと思うが、再度集計方法が変わって年齢別の状況が詳細になる一方で個別接種と集団接種の内訳が解らなくなった。ワクチン不足が何処にしわ寄せになっているのか判断できなく成ってしまったし、過去の値と比較することも出来なくなった。集計方法が発表毎に異なるというのは理工系の人間にとっては信じられない話であるが非常時故に仕方ない。落ち着いた頃に生データを入手してデータを分析したいと思う。 ともあれ昨日の状況は下表の通りである。 |
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6日間で6,427回の接種を行ったので、1日当たりでは1,071回となる。前回は940回まで低下していたので若干ではあるが回復しており、更に2回目より1回目の方が多いことは縮小傾向でなく安堵できる。 しかしながらデルタ株は集団免疫の獲得によって感染を抑制してウイルスの収束を迎えるというシナリオに疑問が持たれている。世界全体にワクチンが行き渡ることが優先であるが、重症化のリスクを抑えるため3回目の接種が国において検討されている。 年内には2回目の接種が概ね終わるものと想定されるが、行政によるワクチン接種管理は来年も続くことに成りそうだ。 |