行動抑制が広がる
2021/08/27記
 7月23日の東京オリンピック開会式まで潜んでいた変異株がオリンピックの盛り上がりとともに表に出て感染が拡大され、木更津市でも8月に入って今日までの27日間で595人の新規感染者が確認されている。これまでの数値の変化を週間の値として一覧表に整理すると次の通りである。
期間 週計
7/18〜7/24 0 1 8 4 5 0 6 24
7/25〜7/31 0 14 4 21 18 24 18 99
8/1〜8/7 0 36 13 18 19 20 21 127
8/8〜8/14 0 44 18 16 18 27 9 132
8/15〜8/21 0 52 12 44 33 23 29 193
8/22〜8/28 0 54 9 24 32 24 143
8/1以降の平均 0.0 46.5 13.0 25.5 25.5 23.3 19.7 148.8
 一日に30人を越える感染者は昨年末と年始に発生した大規模なクラスターの発表日にそれぞれ1回だけ有っただけであるが、今月に入って昨日が7回目となった。木更津市の総累計が1440人なので今月の感染者数は全体の4割を越える規模になっている。
 また、昨日は累計感染者数が1400人を越えた日であるが、今回は百人増加に要した日数はわずか3日であった。連日のように多数の感染者が発表されるので、人口10万人当たり一週間感染者数のグラフは高いだけでなく幅も厚い壁に成ってきた。
 
 
 木更津市の年代別感染者累計のグラフも今月に入ってから前例のない急角度で上昇を続け、目盛りの最高値も1500まで上がったのでグラフを読みとりにくい状況に成ってきた。
 
 
 感染者が増えているのは木更津だけの話ではなく、政府は全国で蔓延するウイルスを抑制するため緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置を適用する都道府県を本日から次のように変更した。 
区分 人口 8月26日まで 8月27日から 26日の感染者
北海道 5,250 蔓延防止 緊急事態 186人
宮城県 2,306 蔓延防止 緊急事態 227人
福島県 1,846 蔓延防止 蔓延防止 88人
茨城県 2,860 緊急事態 緊急事態 271人
栃木県 1,934 緊急事態 緊急事態 227人
群馬県 1,942 緊急事態 緊急事態 337人
埼玉県 7,350 緊急事態 緊急事態 1,709人
千葉県 6,259 緊急事態 緊急事態 1,396人
東京都 13,921 緊急事態 緊急事態 4,704人
神奈川県 9,198 緊急事態 緊急事態 2,632人
富山県 1,044 蔓延防止 蔓延防止 91人
石川県 1,138 蔓延防止 蔓延防止 56人
山梨県 811 蔓延防止 蔓延防止 72人
岐阜県 1,987 蔓延防止 緊急事態 384人
静岡県 3,644 緊急事態 緊急事態 548人
愛知県 7,552 蔓延防止 緊急事態 2,141人
三重県 1,781 蔓延防止 緊急事態 515人
滋賀県 1,414 蔓延防止 緊急事態 215人
京都府 2,583 緊急事態 緊急事態 608人
大阪府 8,809 緊急事態 緊急事態 2,830人
兵庫県 5,466 緊急事態 緊急事態 1,007人
岡山県 1,890 蔓延防止 緊急事態 206人
広島県 2,804 蔓延防止 緊急事態 356人
香川県 956 蔓延防止 蔓延防止 96人
愛媛県 1,339 蔓延防止 蔓延防止 54人
高知県 698 全面解除 蔓延防止 107人
福岡県 5,104 緊急事態 緊急事態 992人
佐賀県 815 全面解除 蔓延防止 103人
長崎県 1,327 全面解除 蔓延防止 50人
熊本県 1,748 蔓延防止 蔓延防止 269人
宮崎県 1,073 全面解除 蔓延防止 127人
鹿児島県 1,602 蔓延防止 蔓延防止 192人
沖縄県 1,453 緊急事態 緊急事態 680人
 
 これで緊急事態宣言の適用が21都道府県、蔓延防止等重点措置の適用が12県となり、制限を受けていないのは14県だけになった。これを自治体数や人口の比率で整理してみると下表の通りである。
区分 都道府県の数 R1国勢調査人口 26日の感染者
指定数 比率 人数[千人] 比率 人数[人] 比率
緊急事態 21 44.7% 95,507 75.7% 22,489 90.1%
蔓延防止 12 25.5% 14,397 11.4% 1,296 5.2%
全面解除 14 29.8% 16,263 12.9% 1,183 4.7%
合 計 47 100.0% 126167 100.0% 24,968 100.0%
 緊急事態宣言が適用された都道府県の数は全体の半分以下であるが、全国の人口の3/4以上が宣言に伴う制限下に入ったことと、昨日感染者のうち、実に9割を越えるものが緊急事態宣言が適用される範囲で確認されていることが解った。
 昨日の感染者を見ると、今は何の適用も受けていない奈良県・大分県・青森県でも人口あたりの感染者数が増えているので制限をかける対象になるかも知れない。
 千葉県が緊急事態宣言の適用を受けて本日で26日目であるが、収束の兆しが見えて居らず、来月12日の解除は難しくなっているように感じられる。報道では東京都が対先週同曜日で減少傾向を示しているようだが高止まりの状況であり、少なくとも医療現場に安堵感が戻るまでは規制は続くだろう。
 
 房総半島では23日から昨日までの3日間で合計598人の新規感染者が確認されている。一日当たり199.330人、人口10万人当たり一週間感染者数124.81人という値は、前回より更に下がってはいるものの、依然として異常な値である。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 288→310 +22 1 九十九里町 67→76 +9
2 木更津市 1350→1415 +65 2 芝山町 56→59 +3
3 茂原市 587→639 +52 3 横芝光町 126→137 +11
4 東金市 492→520 +28 4 一宮町 97→101 +4
5 勝浦市 75→89 +14 5 睦沢町 29→29
6 市原市 2698→2848 +150 6 長生村 92→97 +5
7 鴨川市 142→164 +22 7 白子町 45→47 +2
8 君津市 590→619 +29 8 長柄町 38→39 +1
9 富津市 289→321 +32 9 長南町 64→67 +3
10 袖ケ浦市 508→524 +16 10 大多喜町 22→31 +9
11 南房総市 207→228 +21 11 御宿町 30→40 +10
12 山武市 361→383 +22 12 鋸南町 54→57 +3
13 いすみ市 194→238 +44
14 大網白里市 355→376 +21
市計 8136→8674 +538 町村計 720→780 +60
房総半島合計 8856→9454 +598
 
 郡市別累計者数のグラフは急上中を続けており、傾向に変化がないので前回との差は解りにくい。
 
 
 人口10万人当たり一週間感染者数は夷隅郡市で264.90人という値が計算されてしまったが、それ以外の地域は125前後に集まる傾向が見える。つまり収束に向かっている地域も見られないと云うことである。
 
 
 木更津市のコロナ対策については31日の代表質問で公明党の渡邉厚子議員が質問に立つし、我々会派羅針盤としても昨日緊急要望書を出す中で意見交換を行い、諸課題の確認も行ってきた。
 情報を知り、悪戯な不安を持たないことも重要であるが、数値が改善されることで不安から開放される日が早く来て欲しいと願う日々が続いている。
 
※ 夜の感染洗車数発表を受けて一部修正した。