青少年の感染増加 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2022/01/17記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新型コロナウイルスの特徴として青少年には感染しづらく、たとえ感染しても軽症で済むというのがデルタ株までは定説となっていたが、オミクロン株では青少年が容易に感染するようだ。 木更津市で今月になって新たに感染が報告された158人の性別・年齢別の内訳は下表の通りであり、29歳以下で全体の56.3%に達している。 |
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この表の年齢別比率を円グラフにすると下図の通りである。 今まで最も多数を構成していた20代より10代が多く成ったことも気になるが10歳未満の増加も顕著である。 昨年の8月まで未成年は70歳以上の高齢者と同様に感染者が少ないカテゴリーに属していたが、前回の第5波で高齢者世代とは異なる動向を示し、今回も増加傾向を示していることは下図を見るとよく解る。 第5波以前となる感染開始から昨年7月末までの845人とデルタ株による第6波の影響を受けた昨年8月から12月末までの871人の年齢別状況と今回の1月1日から16日までの上表に示したデータの158人を比べてみたのが下図である。 10代の比率が段々と多くなっており、変異するたびに若年齢化が進んでいるように見られる。教育委員会には受検を控えて難しい時期であることは解っているが、適切な対応を講じていただくことを願うばかりである。 房総半島では13日から昨日までの3日間で642人の新規感染者が確認された。10日から13日までの3日間の増加数が310人であったので増加ペースは2倍以上に成っている。 |
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人口10万人当たり一週間感染者数換算は市原市で173.3まで上昇し、最も少ない夷隅郡市の41.28を除けば全てで百を越える値となっている。かつてステージWの判断値が25であったことを考えると極めて高い値になってきたと言える。 この様な状況の中で、医療に対する負荷が増えてくることは明かであり、医療従事者の感染リスクを少しでも下げるための追加ワクチン接種の状況が気になるところである。本日木更津市から発表された値は下表の通りであった。 |
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1回目と2回目は相変わらず低調であるが、3回目接種数が一気に増えてきた。30〜49歳が特に多いので医療関係者を中心にしたブースター接種が進んでいるものと想定できる。増加数の合計である817回を7日で割ると、1日当たり117回に増えてきた。それでも人口の1%には達していない状況だ。 この日、政府が埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・岐阜県・愛知県・三重県・長崎県・熊本県・宮崎県の1都10県に蔓延防止等重点措置を適用する方向で検討に入っていることが伝えられた。今週中に結論を出すと言うことであるが、関西でも京都府・大阪府・兵庫県が適用申請に向けて協議するという報道もあり、対象範囲はさらに増加する可能性も高そうである。 未成年者の感染拡大という状況に対して飲食店の営業時間の短縮や酒類の提供制限が意味を成すとは思えないが、県はどの様な対策を講じてくるかが気になる点である。 米英ではオミクロン株について特別な行動制限を課していないようで、さながら経済を回しながら感染を広げることで集団免疫を得る作戦に出ているかのようである。日本ではデルタ株を何故か駆逐してしまった原因の分からない成功体験を元に、再度同じ戦略でオミクロン株を駆逐しようとするのだろうか。前回と同じような経過を辿るので有れば今月末から来月上旬がピークになるだろう。 寒さ厳しく換気も充分に出来ない中で、早くこの波が収まってくれることを願うばかりの身がふがいなく感じている。 |