第7波の峠越えか
2022/08/15記
 木更津市の本日の新規感染者数は106人であった。百人以上の感染者数が報告された日は今月に入ってから連続しており今日で15日目である。また1日に106人という値は下表に示すように本市の感染史上、堂々の歴代同率27位に入るという値であった。 
No 年/月/日 曜日 感染者数 備考
1 2022/07/30 278 第7波
2 2022/08/01 271
3 2022/07/28 269
4 2022/08/03 264
2022/08/05 264
6 2022/08/12 244
7 2022/08/06 240
8 2022/08/10 235
9 2022/08/07 234
10 2022/07/21 228
11 2022/07/24 227
12 2022/07/22 217
13 2022/07/27 190
14 2022/08/09 169
15 2022/07/25 159
2022/08/08 159
17 2022/08/02 154
18 2022/07/23 146
19 2022/07/29 143
20 2022/02/10 120 第6波
21 2022/08/11 119 第7波
22 2022/07/17 118
2022/08/04 118
2022/08/13 118
25 2022/07/26 114
26 2022/08/14 108
27 2022/02/11 106 第6波
2022/08/15 106 第7波
29 2022/03/05 104 第6波
2022/04/14 104
31 2022/02/04 102
32 2022/02/14 100
 上表は一日に百人以上の感染者が報告された32日を並べたものであるが、前述のように百人以上の感染者数は今月に入ってから続いているため、今月の15日が全てランキングしている。
 そのため百を少し越える程度の値では今月に限ると最も少なく、現に先週の月曜日である8月8日の159人から53人ほど減少している。この様な傾向はその前の週も同様であり、今月の第一週である8月1日から7日に比べ翌週は下表のように7日間のうち5日が減少し、合計では393人の減少となった。 
期 間 合計
8月1日〜7日 271 154 264 118 264 240 234 1,545
8月8日〜14日 159 169 235 119 244 118 108 1,152
対先週増減人数 -112 15 -29 1 -20 -122 -126 -393
 
 対前週比が減少しているので人口10万人当たり一週間感染者数も減少しており、8月7日に1144.4まで上昇した値が、今日の感染者数106人を反映すると814.1まで減少している。
 これをグラフに示すと下図の通りである。
 
 なお、前にも記載したが木更津市の人口を13万5千人で固定して計算しているので、現在の正確な人口に比べると0.8%程度高くなっている値だが、誤差の範疇と考えて欲しい。
 
 下がってきたとはいえ、とても高い値であることには変わりなく、前回の第6波では峠を越えた後も何度と無く増加に転じたことを考えると、今回もいつまた増加に転じるのか予断を許さない。
 参考に第6波の波形と並べたものも掲載する。
 
 
 木更津市内の8日から14日までの7日間で新たに感染が明らかになった1,152人の年齢性別分布は下図の通りで、前回と傾向に大きな差は感じられない。
 
 
 房総半島については8日から昨日までの6日で10,099人が増加した。前回に比べ町村での拡大が目立つが市原市や木更津市での拡大が止まり、1日当たりの感染者数では前回から13%ほど減少しており、房総でも峠を越えてきたように感じられる。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 2927→3301 +374 1 九十九里町 980→1140 +160
2 木更津市 13329→14481 +1152 2 芝山町 506→545 +39
3 茂原市 7207→8190 +983 3 横芝光町 1804→1985 +181
4 東金市 5181→5653 +472 4 一宮町 1154→1315 +161
5 勝浦市 1229→1420 +191 5 睦沢町 394→486 +92
6 市原市 26739→29072 +2333 6 長生村 1066→1217 +151
7 鴨川市 2238→2597 +359 7 白子町 680→794 +114
8 君津市 7122→7769 +647 8 長柄町 415→465 +50
9 富津市 3492→3792 +300 9 長南町 568→629 +61
10 袖ケ浦市 6936→7500 +564 10 大多喜町 411→525 +114
11 南房総市 1977→2281 +304 11 御宿町 376→424 +48
12 山武市 3724→4118 +394 12 鋸南町 387→453 +66
13 いすみ市 2314→2619 +305
14 大網白里市 4133→4617 +484
市計 87548→96410 +8862 町村計 8741→9978 +1237
房総半島合計 97289→107388 +10099
 それでも房総半島の総感染者数は10万人を越えてしまった。人口の10%となる11万1843人は今月中に突破するだろう。
 
 地域別の人口10万人当たり一週間感染者数は長生郡市で増加傾向を見せているものの、それ以外では全て減少に転じた。
 
 都内でも減少に向かっているので、房総半島では半月ほど遅れて追随していくものと思われる。
 
 感染が峠を越えた頃に、重症者のピークが訪れる。医療現場では当面緊迫した事態が続くと考えられるので、暫くは危機感を持って状況を見守ろうと考え、今回の分析を終了する。