感染状況を考える
2022/10/15記
 新型コロナウイルスの感染者に対する全数把握が終了され、千葉県が情報提供の形式を変えたのは先月27日のことであった。
 その後は毎週金曜日にその前日までの1週間(9月30日に発表された値だけは27日から29日までの3日間)の累計値だけが届けられるように成ったので、過去に記載していたように年齢別や男女別の状況を把握することが出来なくなっただけでなく、いち早く感染が拡大状況にあることを把握することが難しくなった。
 それでもこの形式で状況を把握するため推計を行ってみたい。
 
 まず、変更後に発表になった値は下記の通りである。
発表日 対象期間 日数 感染者数 1日平均
9月30日 9月27日〜29日 3 70 23.33
10月7日 9月30日〜10月6日 7 146 20.86
10月14日 10月7日〜13日 7 120 17.14
 
 上記のように1日平均の値が下がり、感染状況が落ち着いていることは解るが、折角なので人口10万人当たり一週間感染者数を求めたい。日々の値が出されない以上、1日平均の値で情報の空白を補完し、求めたものが下図である。
 
 10月13日現在で88.9人と、ステージVの基準である25を下回ってはいないものの、8月7日に記録したピーク値の1,144.4人に比べれば、その7.8%まで下がってきた。
 
 9月中の感染者数は29日までに1,990人となり、本年2月に記録した第6波の1,945人を抜いて月別で3位になった。30日をその週の平均値である23.33人と仮定すれば9月計は2,013.33人となり2千人を超えていたものと思われるが、過去最多の5,661人を記録した8月に比べれば、下図のように半分以下になった。
 
 
 他の自治体の情報も把握しづらくなったので房総半島の状況把握は前回を最後と、もう行わないことにする。詳細は解らないが他市でも感染は収束に向かっているようである。
 
 週に一度の発表に対する対応は月に一度程度で充分だと思うが、間もなく到来する冬にはコロナウイルスの第8波とインフルエンザが同時に襲来する恐れが有るとも聞く。状況が逼迫してきたら個別に対応することとして、とりあえず今回から始める平均値での補完に基づく感染状況の把握報告を終わりにしたい。