2022年を振り返る
2022/12/31記
 毎年もまた、大晦日に「今年を振り返って」を記載する。
 
 昨年は新型コロナウイルスの市内累積感染者数が2020年末の186人から9.4倍となる1,715人まで増えたと書たが、2022年中の第6波以降は一日で百人以上増加することも珍しくなくなり、今月22日の時点で25,673人となっており昨年末の15倍、一昨年末と比較すると138倍という増加ペースである。単純に計算すると感染経験者のうち約94%は2022年中の感染者であり、人口比では市民のおよそ5人に1人が感染した値で、身近に感染者が居る社会となっている。我が家でも9月中に娘が陽性となり、濃厚接触者として自宅待機を強いられたこともあった。それでも弱毒化が進んだことと国際的にコロナとの共生が進められていることから僅かであるが日常を取り戻す方向に進んでいると感じる。
 
  ツールドちばやアクアラインマラソンといったスポーツイベント、港まつりの花火大会なども数年ぶりに復活したし、陸上自衛隊の航空祭も一般客を入れない中で開催されオスプレイの模擬戦参加を見ることが出来た。陸上自衛隊で開催されたトライアスロン大会やポルシェで開催されたブルーベリーランも家族以外の応援は入れない状況であったので見学することは叶わなかったが日常を取り戻す少し前のところまで来ているように感じている。
 地域での忘年会や新年会は未だに開催されていない状況が続いており、多くの総会も書面議決で行われている。小学校の運動会も一般には公開しない形で行われたが、中学校の体育祭には久しぶりで来賓として出席することが出来た。来年はより日常が戻って来ることを期待したい。
 
 木更津市の市政十大ニュースは例年だと12月上旬に発表されるのだが、今年は木更津市の主な出来事として下記の25項目が示され、1月10日まで投票を受け付けているので、その後に発表となる予定である。
 
 ◎ごみ処理発電の公共施設への供給開始(2月)
 ◎春のセンバツに木更津総合高校出場(3月)
 ◎鳥居崎海浜公園リニューアルオープン(3月18日)
 ◎渡辺市長3期目就任(3月27日)
 ◎重層化支援体制整備事業開始
 ◎「スマート窓口システム」導入(5月30日)
 ◎「木更津飛行場まちづくり基本構想」を策定(5月)
 ◎「きさらづ未来会議」開催(5月〜7月)
 ◎木更津駅みなと口景観形成重点地区の施行
 ◎木更津みなとぐちアートプロジェクト開催(6月〜12月)
 ◎きさトラ(6月19日)・アクアラインマラソン(11月6日)の復活
 ◎「全国産地シンポジウム2022ブルーベリーin木更津」開催
 ◎田中副市長2期目就任(7月1日)
 ◎木更津港まつりが3年ぶりに開催(7月23日〜8月27日)
 ◎「らづファミ応援隊」スタート(8月1日)
 ◎80周年デザインKISARAZU PALETTE制作(9月1日)
 ◎市街地循環バス実証運行スタート(11月1日)
 ◎市制施行80周年記念式典を開催(11月3日)
 ◎KISARAZU COLLECTION 2022開催(11月3日)
 ◎防災訓練の強化(11月)・防災フェスタ開催(12月)
 ◎「きみさらづ聖苑」供用開始(12月1日)
 ◎にっぽん丸木更津港発着(12月4日〜6日)
 ◎「チヤレスポinKISARAZU」開催(12月10日・11日)
 ◎アクアコイン20%ポイント還元開始(12月15日)
 ◎東京湾アクアライン開通25周年(12月18日)
 
 
 25個の提案以外にも
 ○パキスタンと木更津市の友好交流に関する書簡の交換(1月)
 ○ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する決議(3月)
 ○きさらづ特認校スクールバスの運行開始(4月)
 ○中郷中学校跡地でローバーズの合宿施設が開設(6月)
 ○コストコホールセールジャパン本社が木更津へ移転(8月)
 ○大島・神津島へ木更津港から高速船の就航(10月)
 ○木更津市発着となるツール・ド・ちば2022の開催(10月8日)
 ○第48回木更津航空祭の開催(12月4日)
 ○富岡小学校跡地にETOWA木更津が開設(12月)
 等も今年の主な出来事の一つだと思う。
 
 コロナで疲弊する地域経済を盛り上げようと様々な企画が開催され、個人的には千葉県が音頭を取り6月15日から8月31日まで開催された「おうちdeおそとde木君富袖ラリー♪」と民間の力で9月1日から11月3日まで開催された「房総いいねスタンプラリー」を楽しませていただき、幾つかの景品を入手することが出来た。ここで店舗名は敢えて出さないが、多くの関係者の方々に感謝を申し上げる。
 その一方で3月末に吉田屋岩根店が閉店、9月末には湯の郷かずさが閉館するなど実態の経済は立ち直るまでに至っていない状況を象徴するような出来事も続いた。秋には老舗の割烹旅館の富士屋が営業を終了し、君津駅前のホテル千成も更地になるなど多くの想い出が詰まったものが無くなることは辛いものである。
 
 議会では昨年は全く行われなかった行政視察も、今年は会派で彦根・名張・伊賀へ学びに出かけられたし、低炭素社会調査特別委員会では日本製鐵の取組を学び、総務常任委員会では消防団幹部との意見交換会を夏には見送ったものの年内に実施することが出来た。基本条例等検証研究会で条例の再検討を進めたり、都市計画審議会では開発指導要綱の条例化や国道409号線沿道利用の地区計画制度が準備され、かずさ水道広域連合企業団議会では事業運営懇談会を通じて料金改定を含む将来ビジョンの策定作業を後押ししてきた年であったように感じる。
 個人としても6月29日開催の「自治体・公共Week2022」で最近の技術情報を確認しつつセミナーを聴講し、自主的に加盟している災害ボランティア議員連盟でも5月27日に東京で開催された総会に参加すると供に、千葉支部の総会は10月27日に木更津で開催し木更津市の防災訓練を他市の議員に見学させることも出来た。
 かずさ青年会議所のOB会長として最後の仕事が1月18日の現役の総会への出席であったが、OB会としては2年連続で総会開催を見送ることとなった。それでも現役と合同となる納涼や望年例会は懇親会として開催出来たし年代幹事会の忘年会も開催したので2023年には久しぶりの総会と新年会が開催出来る見込みであり、台湾の花蓮青年商会との交流も復活することだろう。
 
 海外旅行は自粛を続けているが、妻子には2月の知多半島・4月の益子・7月の西伊豆・10月の神津島などの軽い国内旅行へ連れていくことが出来たし、友人達や単独で登山を楽しみ標高千mを越える山は8座ほど登ることが出来た。きさらづトライアスロンのリレーやブルーベリーランは辞退させていただいたがツール・ド・ちばには参戦させていただいた。スポーツイベントは夏の高校野球の千葉県大会決勝の木更津総合vs市立船橋を見学したくらいであるが、年始の北京オリンピックに始まり年末のカタールワールドカップまでスポーツから元気を貰えた年だったように感じている。
 今年の読書量は32冊に留まり、HPのトップページの更新回数は昨年を上回る113回となり、「最近思う事」はコロナの分析の減少に伴い昨年の91本から79本に減少した。今年始めて入る温泉は17湯、今年始めて飲む日本酒は30社という数値は活性化していない日常を感じるのであるが、単なる行き尽くし、飲み尽くし現象と考えることもできる。
 GWの日留賀岳で登山道を見失い、その数日後には渋滞中の道路で停車中に追突されるなど、運の悪いことが続いたので佐野厄除け大師に行ったが、その後も近くにガソリンスタンドが全くない奥静岡でタイヤがパンクしたり、娘がコロナ陽性になったり、喉風邪で声が出にくくなるなど小さな悪いことは続いた年だった。来年は前厄の年である。本気で厄払いをするべきか悩む年末である。
 
 ともあれ明日から2023年である。議員生活の16年目が終了し統一地方選挙の年である。年末を迎えても新人議員の話も余り聞こえず、引退する議員より多い有力新人候補が出てくるのだろうかと心配になるが、人のことより先ず自分の体制も整えなければと思う。しかし、取り敢えず年末年始ぐらいは選挙のことを忘れて穏やかに過ごしたいと願いながら、2022年の「最近思う事」の記載納めとしたい。