第8波は収束傾向
2023/02/05記
 節分の日は金曜日であったので新型コロナウイルスの感染者数が発表された。1月27日から2月2日までの7日間に木更津市内で新たに感染が確認されたものは450人で一週間前より200人ほど減少している。人口10万人当たり一週間感染者数をグラフにすると下図の通りで、第8波は収束傾向である。
  
 感染状況の管理が緩くなり、検査キットで陽性になっても保健所に自己申告していない者が増えていると聞くので、実際の値はこれより多くなり第7波を上回っていただろうと思うが、傾向としては減少に向かっていることは間違えないようだ。
 今回の450人という値は市内で最初の感染者が確認された3年前の3月19日から373日が経過した翌年の3月26日までの累計に匹敵する値であり、当時のピリピリした緊張感が無くなってしまっていることも事実である。3年前の今頃は横浜港に停泊するダイヤモンド・プリンセス号の船内感染状況や発熱等の症状が出ていなくても感染が拡大する性質に恐怖感すら感じていたものである。
 
 社会の恐怖感は政府による学校の一斉休業を招き、3年前の木更津市では3月2日から5月31日(実質的には5月25日)まで子どもたちは学校に行くことが出来なかった(参考)。
 その頃に小学校を卒業した児童は来月中旬に中学校の卒業式を迎え、中学校を卒業した生徒達は高校を卒業する。3年前には卒業のお別れを言う場所も与えられなかった状況が、今回は皆で集まりマスク無しで卒業式を行うことが出来るように成るようだ。私のところにも3年間出席することがなかった卒業証書授与式への案内が届くようになり、2019年以来となる出席を予定しているがお別れを言う場が与えられることの喜びは何より子どもたちが一番解っていることだろう。
 
 月別の感染者数のグラフは下図の通りであり、推計値ではあるが1月は月別で12月に次ぐ第3位である。大型連休明けから区分を第5類に変えてインフルエンザと同等にしようとしている。ウイルスが感染しやすくなる分だけ弱毒化が進み、医療でも対策方法が確立されているので死亡率が下がっている状況を考えると理解できる話であるが、この値が少なく思うほどの感染者数になることも覚悟せねばならないだろう。
 
 2月2日までの木更津市における累計感染者数は3万0879人となり、比率にすれば市民の約23%が感染したことになる。22人集まれば5人が感染経験者という比率は感染が日常に成ってしまい感染前の「日常」を忘れてしまったように感じている。
 
 第5類に移行する前に統一地方選挙が行われる。今までは握手は自粛すべきものであったが今回の選挙ではどうすべきかとか、後援会の会員への訪問は積極的に行っても問題ないのか、とか悩みながら告示まで70日と成った。選挙期間中には波と波の間の感染が少ない状況であることと、次に来る波は低くあることを願いながら今回の記事を終える。