消防操法大会にて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2023/06/11記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今日は木更津市消防操法大会が平成30年6月3日以来、5年ぶりに開催されたので来賓として会場に行き、開会式から表彰式まで試合の流れを見守った。 |
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5年前にはポンプ自動車が8部、小型ポンプが31部出場して大会を競い合ったが、今日の大会はポンプ自動車が3部、小型ポンプが14部出場しただけである。この5年間で2分団2部(小浜)、4分団5部(住吉)、8分団5部(地蔵堂)が廃部となり、ポンプ自動車の部であった2箇所が車両の更新に伴い小型ポンプへ移行したことも要因の一つではあるが、基本的には自己エントリー制度として出場する意志のある部のみが大会に出ているからである。現在の消防団は36部存在するので出場率は47.2%であった。 廃部となった消防団は団員の確保が難しく、部を存続するので有れば現在の団員が辞めることが出来ないという中で苦渋の決断を行ったものである。廃部になっていなくとも14の部では団員が一桁しかおらず、小型ポンプの部の中には補助員を含めて操法大会に出場する最低人数の5人を下回る4人しか団員が居ない部が3つも有るような状況である。従って大会に出場しようにも人数が足りないという状況に追い込まれている部も多いのである。 ともあれ、本年4月1日現在の消防団員数に、本日の出場個部と成績を加えて部門と得点順に整理したものが下表である。 |
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同一得点の場合は団員の平均年齢が高い方が上位となる。出場選手の中には50歳を超えているものも多く、個人賞は部門別だけでなく50歳以上の年齢枠でも表彰したら励みに成るだろうなどと、出場者と話をしながら会場を回って様子を見ていた。 成績上位となった個部は団員数も多いところであるが、人数が多くても辞退を選んでいるところも想像より多かった。出場した消防団のうち、6分団1部には他からの助っ人が入っていると聞いたし、8分団3部の4人では最少人数に達していないので応援を得ていることは明らかである。これだけ多くの部が出場していない状況を前にすると、同様の方式で行った場合は次回以降の出場者がさらに減少するのではと心配になってしまう。 ポンプ自動車の部で最も得点が高かった4分団3部は平成以降に開催された20回の大会で今回が6回目の優勝となり勝率は3割に達している。同様に小型ポンプの5分団3部も6回目の優勝となり、同じ5分団の2部の優勝回数8回を加えると14回となり、実に勝率7割に成るほどの常勝地域である。今回の優勝チームは来月の1日に富津市で開催されるかずさ四市大会へ出場することになる。木更津市の常勝チームも近隣市の優勝チームを倒す力が無く、四市の代表でも来月下旬の千葉県大会を優勝するのは難しいだろう。全国には操法大会に向けて鍛え上げているようなチームが幾つもあるのだが、そこでは団員不足という問題は生じていないのだろうか、状況が気になる。 消防署も消防団本部もこの大会に向けて充分な準備を行い、出場した部は練習を重ね、出場できなかった部も本日出席して設営に協力するなど、消防団を支える意識のある方は充分な働きをしており、それには心から感謝するところであるが、消防団に興味がないだけでなく勧誘にいっても冷たい対応を行うような世帯には消防団の必要性が届いていない状況にある。 東日本大災害などのように常備消防だけでは対応が出来ない現場を見たときは、ボランティア意識が高まり現地に応援に行く国民は少なくないものの、組織に属して活動することを嫌う傾向は依然として高く、消防団のような活動に入ってもらうための仕組みや工夫は必要であり、それを研究せねばと思う。 今回のポンプ自動車の部で個人賞を取った一人は外国名の団員であった。消防団には木更津市民である必要も国民である必要もないと思うので、地域住民と馴染むために外国籍の住民を消防団に入れることは良いことだと思う。ただし大変な仕事を外国人に押しつけるような構図になることには賛成できない。 既に退団された元幹部の方と話しながら、これから消防団はどうなるのだろうと思っていた。その答は見えてこない。 |