昼間の会派室にて
2023/09/20記
 木更津市議会は明日の21日に9月定例会の最終日を迎える。
 次年度予算編成時期であるこの頃に会派からの要求書を提出することが慣例となっているのだが、会派の顔ぶれも前年度から大きく変わったので要望内容の変更も多く、その調整を行うために昨日の昼時に会派の招集をした。
 実際には午前中の交通政策特別委員会に私と吉田議員が出席しており、午後からの基地政策特別委員会には永原議員と斉藤秀議員が出席し、更には双方の委員会に出席する鶴岡議長の5人を除くと草刈・吾津の両議員が登庁すれば会派会議が開催できると見越しての招集である。
 昨年度の7項目の要望の時点改正や現状反映を行うとともに、新たに加わった新人議員の思いも受け止め、9項目の質問として整理した要望をまとめたのであるが、内容については明日の提出以降に改めてアップするので暫しお待ちいただきたい。
 
 今日書きたいことは保存食についての考え方である。決算審査特別委員会でも話したことであるが、保存食は長期保存を前提として保管状況が悪くても品質を保証できると思われる期日を「賞味期限」と設定しているので期限を越えても安心して消費するべきだという持論である。
 公務員としての市の職員は万が一を考え賞味期限を越えた保存食を供給するべきではないという考えであり、過去の災害では賞味期限を越えた食品を提供したことで謝罪した自治体もあった。
 災害備蓄が足りない中で、賞味期限を越えているとはいえ、安全なものを破棄するような事態は愚の骨頂だということを体を張って確認するため、会議後に御飯を持ち寄るという会派の昼食イベントに併せて我が家で保管していたα米を持参した。大小2袋を持っていったが一緒に実証実験に参加したいと言う永原議員とともに2014年1月に賞味期限が終了していた保存食を食べてみた。
  
 
 そもそも登山用として購入したものであり、非常食にも使おうとして保管していたものであるが「五目ご飯」等の単品で味が着いているものは自宅でお腹が減った時に「ローリング」に回され、賞味期限を若干過ごした頃に胃袋に収めているが、白米はつい残してしまっていたものである。
 災害時に生死が問われる事態になったら古くても消費するしかないだろうと考え、賞味期限から9年8ヶ月を過ごしても破棄していなかったものである。これが安全に食べられるので有れば、木更津市にも破棄は積極的に行うべきではないと言いたいため身体を張っての実験であるが、内臓が無駄に強い私が大丈夫でも実験にならないので、心臓は強くても内臓は弱い方に属すると思われる永原議員の実験参加は有り難い話である。
 
 袋を開け臭いを嗅ぐ。若干の糠臭さは感じるものの腐敗を感じるような異臭もなく、米粒の色にも異常がないことを確認してから熱湯を注ぐ。α米は水でも大丈夫なのであるが、作成時間の短縮と殺菌効果を期待して熱湯を使用した。水だからといって結果が大きく変わるとは思えないが、暖かい御飯を食べたかったのである。
 20分後に袋を開けて出来上がりの品質を確認するが、炊き立て御飯やパック御飯には及ばないクオリティであるものの、食用には全く問題がなく、永原家特製カレーをかけて美味しく昼食をいただいた。
 
 登山用の食料は単価の高さに見合うように保存するクオリティが高いことは解っていたが、実際に期限を大きく越えても問題ないことを確認したつもりであるが、因果関係は不明でも永原議員はお腹の調子が悪くなったようだ。賞味期限は遵守するに越したことはないという事であろう。
 しかし、それでも木更津市では保存食が想定備蓄に達していない事を考えると、品質の劣化を見極める必要があるものの、賞味期限を若干越えても活用できる品物は多いと推察している。配布の際には「賞味期限切れ!!賞味期限を過ぎていますので美味しく召し上がれることは保証しませんし、中には傷んでいるものも有り得ますので注意して使用して下さい」というような注意書きを添えて自己責任において使用させ、無駄な廃棄をしないようにするべきである。
 本当は翌日に二人とも元気で有れば、良かったのだが9年はチャレンジしすぎたかも知れない。ちなみに使用しなかった小さい方の袋は2012年6月に賞味期限を終えている。次の定例会となる12月議会中には11年6ヶ月経過のもので他人を巻き込まず、一人で挑戦してみようと思っている。