| 熊の被害を考える | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 2025/10/08記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 私が住む千葉県は熊の出没の記録が無く古代の遺跡からも熊の骨が出土されないなど本州で唯一の熊が居ない県と言われている。離島である沖縄県も同様に記録が無く、九州では長崎県と鹿児島県以外では出没の記録があったものの1950年代にツキノワグマの絶滅宣言が出され、現在は居ないようだ。他にも四国では香川県で出没記録がないが、徳島県の剣山を中心に数十頭のツキノワグマが居るようで絶滅危惧種として保護されている。 一方、千葉県以外の本州では各地でツキノワグマの被害が多発し、北海道では羅臼岳で登山者がヒグマに襲われて亡くなったニュースを耳にする。秋山シーズンを前にしているが、森の木の実が不作であるとも聞くし、今は熊の冬眠前の食いだめ期と重なることもあり、危険が高くなると想定されることから、登山を躊躇させる状況に成っている。 環境省の発表した9月末までの速報値によると文末に示すように今年は北韓道と本州では20の都道県で合計99件、108人に被害が発生し、そのうち5人は亡くなられている。 この集計に含まれていないが、昨日は群馬県沼田市のスーパーに体長1.4mの熊が侵入し、2人に怪我を負わせて食品ケースを荒らして逃走したと聞く。スーパーの場所を調べると国道17号線と元の国道17号線である国道291号線に挟まれた市街地であり上越線と利根川の間の狭いエリアなので、スーパーに入るまで住宅地の中の道路を歩き交通量のある国道も渡ってきたものと推察できる。秋田県や新潟県でも市街地で被害が発生しているが、熊が人や車を恐れなくなっていることが良くわかる。 街中に出没した熊を射殺すると「酷いことをするな」と市役所に苦情電話をかけるものがいるためではないが、平成以降は野生動物の保護を進めてきたように感じている。その結果、先ずは鹿が増え、高山植物は食害で壊滅状況の所も多くなり、木々も皮が齧られて立ち枯れするものも増え、更には多くの山で蛭が増加した。北海道のエゾシカは住宅に侵入して庭木を食べてしまうようで、私も昨年夏の家族旅行で道の駅の近くの住宅の庭に数頭の鹿が居るところを目撃した。房総でも鹿や猿、猪が人間の生活圏に侵入し暴れまわっている。猿や猪に襲われると怪我をするが、熊に比べると生存率は圧倒的に高いのでその点は安心である。 行政も駆除に補助金を出しているが銃刀法の運用が厳しくなり、ハンターの成り手が少なく、仮に成ろうとしても試験の会場や人数が狭き門となり成り手を増やそうという姿勢が千葉県には見えない。多分、国の指導であるから全国的に同様であろうと思う。 過去には耕作放棄地が増えて野生動物と人間の生活圏が近づいたという解説をしていた人も居るが、昨日の沼田の事件を考えると山際まで奇麗に田畑を手入れしていても野獣は降りてくることが容易に想像できる。原因は猟師に殺害された仲間を見た経験がない世代が増え、人間が怖くなくなったからだと思うのだ。 年間に数百人の被害者が出るのは自然との共生で起こりうるリスクだと捉えるより、私は駆除を進めて被害を減らす方を選びたいと思う。野良犬や野良猫の保護活動を行う人が居る一方で野生動物を減らすことには心が痛むが、民間人に銃を持たせたくないのであれば自衛隊等の訓練で駆除が出来ないものかと考えている。 日本では林を切り開いて農地にすることや人工林に変えることは少なくなった。市街地に隣接する里山での開発行為は続くだろうが人口減少社会の中で勢いは廃れていく。戦後直後に造林した針葉樹林を営む林業家が居なくなった地域では小規模に伐採して放置することで長い年月を経て極相林である広葉樹林に戻すべきだとも思っている。広葉森林が広がる中で野生動物も人里に降りることや人の臭いの濃い登山道に出ることも無く、完全に空間を住み分けて生活できればよいのにと思いつつ、山は熊が冬眠したら登ろうかと考えながら記載した。 |
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| ※ 今年の熊被害は大きくなると想像していたが福島市では飯坂温泉の駐車場に居座り、花巻市の保育園でも危うくガラスが破られそうになるなどの未遂が続いたが、北上市の瀬美温泉では露天風呂に血痕が残り従業員が行方不明になっているという。今まで多くの熊を殺してきた人類であるが、人類の生存確率を高める活動(熊の駆除)が例年になく求められていると多くの人が思うだろうから企業を母体にした駆除班の設置など制度の整備が望まれていると思いながら追記(2025.10.16)した。 |
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