| 2026年頭に思う事 | |
| 2026/01/05記 | |
| 2026年の冒頭に良い話と悪い話が飛び込んできた。 良い方は本日早朝に豊洲市場で開催されたマグロの初競りで、青森県大間産の243kgの大型マグロが史上最高値の5億1030万円で落札されたという日本の景気が良くなりそうな話である。手に入れたのは寿司店「すしざんまい」を展開する喜代村の木村社長で、同社が2019年に記録した3億3360万円の最高額を一気に更新したのである。単純に計算すると100gで21万円となる破格の値であるが築地本店で赤身は税抜き398円、中トロは同498円、大トロは同598円の通常と同じ価格で振る舞うと記者会見で述べている。私もこのように記載しているので広告料とすれば安いものなのだろう。 なお、初競りではウニも最高値がついた。北海道産が400グラムで3500万円で、前年につけた史上最高値の5倍である。こちらは100gで875万円となり私の車など新車でもウニ30g程度の価値しかない。一体だれが食べるのだろうかという値段であるが、そんな価格が付くほど円安物価高の中でも景気の良いエリアは有るのかと驚かされているのである。 悪い方の話はアメリカによるベネズエラの攻撃と大統領拘束である。2025年のノーベル平和賞を受賞したマリア・コリナ・マチャド氏はベネズエラの野党指導者で「ベネズエラ国民の民主的権利を促進するためのたゆまぬ努力」が評価されたように、ベネズエラはマドゥロ政権による独裁体制で民主主義勢力には弾圧が続いている。世界最大の埋蔵量という油田を所有していながら経済は停滞し貧富の差は大きく、貧困からの脱出を目指し国民の約2割となる8百万人程度が避難民として国外に逃れ、そのうち50万人以上がアメリカ合衆国に不法移民として流入しているようである。また合衆国の治安を悪化させる麻薬についてもベネズエラから流入していると合衆国政府は発表しているように、ベネズエラ国民や国際社会にとって望ましい政権ではないが、少なくとも主権国家であり、近年では民主主義が後退し独裁体制を敷く国の方が数では上回っているなかで国連決議も無く単独で宣戦布告も無くベネズエラを攻めてよいはずはない。 麻薬を防止する名目でベネズエラの船舶を沈めつづけ多くの人を殺害したことに対して国際社会が沈黙したのでトランプ大統領はその先まで進んでしまったのだろう。まるでクリミア半島を支配したロシアを黙認した結果、ウクライナへの侵攻を始めてしまったロシアと似た構図である。ロシアへの非難と同様に合衆国を避難しないとダブルスタンダードとなるし、中国が南シナ海で行う越境行為も非難できなくなるだろう。 そもそもイランを空爆した段階で国際世論が黙っていたのが何をしても良いというサインとして届いてしまったようであるが合衆国政府や軍の中に身体を張って大統領を諌めるものが居なかったことが大きな問題である。今回も合衆国に反省を促さないとナチスドイツが1938年にチェコスロバキアからズデーテン地方を割譲させた時のように将来から振り返って反省する年に成りそうである。せめてもの救いは合衆国の国内で政府に対する反対活動が民主的に行われいる姿が地上波で報道されていることである。 合衆国の目的は湾岸戦争でイラクのフセイン政権を倒したが安定した政権が樹立されて平和な国になった訳ではない。イラクが国営事業としていた石油に対して西側資本が進出して利益を得るようになったが、これは地域のためでなく巨大資本のための行為である。ベネズエラもアメリカが運営するとトランプ大統領は言っているが、大日本帝国だって満州国を経営すると豪語していないことを考えると合衆国はベネズエラを植民地にすると宣言したのに等しい。仮に北朝鮮に巨大な油田があったら現在の体制は覆され、拉致された日本人も返ってくるのだろうかと思ってしまうほど今回も欲望に素直な行動である。 1年2か月前にトランプ大統領に成った場合の不安を簡単に記載したが、それ以上に悪い状況に進んでいるように思われる。第二次世界大戦で多くの命と財産が失われ、力による現状変更は認めないという共通認識が80年の経過で忘却されているのだろうか。それであれば日本も米国に対する敗戦という記憶を忘れ、独立した友人として間違いは間違いだとつたえるように成ればと思うのである。私より3年早く生まれた高市総理の行動を注視したい。 |