三人の老人の暴君
2026/03/08記
 本日は我が国の総理大臣である高市早苗氏の65歳の誕生日である。私より3歳年上の総理は先の衆院選大勝の結果として長期に渡る政権を維持する見込みであるが2009年に大勝した民主党が3年間で3人の代表に代わり崩壊したように政治は何があるか解らないが、私は現政権が安定することを願っている。
 
 日本では民主党の事例のように問題が有れば国民の人気が急激に低下して政権の存続が危うくなるものであるが、世界中には国民を統制して長期に渡る圧政を強いている事例がある。圧政を強いていなくても反対勢力を除外し世論を誘導することで今世紀初頭から実質的に大統領を続けているロシアのプーチン大統領のように長期に渡り君臨している元首も多い。
 その国の中だけであれば政権交代を果たせなかった国民の責任だということは出来るのだがウクライナへの軍事侵攻などを始めて隣接国に被害を拡大することは長期独裁の弊害だと思っていた。
 
 ところが民主的な手続きを経て選ばれた在任期間が決して長くはないアメリカ合衆国のトランプ大統領も国際法に従わずベネズエラやイランを攻撃し自国の戦力を誇示するような有様である。国内で反対デモは生じているようだがアメリカの議会や友好国の政府の大多数は沈黙している。その様な中でも戦争に反対するという正論を述べたスペインのサンチェス首相に対してトランプ大統領は暴言を吐き関税を引き上げるという行動に出ている。この様な状況を民主的に止めることが出来ないなら西側の民主主義も死んだに等しく、大国の顔色をうかがう国際情勢という、百年前と同じ世界が続きそうである。
 
 一昨日に北京で開催された全人代でも台湾独立に打撃を与えるという武力行使を示唆するような発言が李克強首相から出るように、現在のロシアやアメリカの動向を見て中国も強硬路線に進むかのような気配がある一方で軍幹部の粛清も続いており隣国の動向は解りにくいが、習近平主席を替えて近隣諸国との融和を求めようという勢力が見えていない状況は不安である。
 中国については昔も書いたが日本が満州国を建国させたことには80年以上も批判を続けているがチベットや東トルクメニスタンで続く弾圧を指摘されることを毛嫌いしている。日本は朝鮮半島を併合して日本の一部としていたので形式的には植民地では無かったように形式的には中国の国内問題であるが、両国が独立を果たした時には最悪の植民地支配であったと言われることに成るのであろう。この事に関し中国における臓器移植を考える会の懸念も解らなくはない。取材が規制され、ウクライナでロシアが行っている以上の悲劇がウイグルで起きている可能性の確認も難しいのである。
 
 世界の軍事力の上位は米・露・中であり、これらの国の元首は独裁色が強い老人であるという点が共通している。日本も含めて一覧表を作成してみた。
 
名前 誕生日 年齢 人口 軍事費
ドナルド・トランプ 1946/06/14 79 3億4千万 140兆円
ウラジーミル・プーチン 1952/10/07 73 1億4千万 9兆円
習・近平 1953/06/15 72 14億1千万 37兆円
高市・早苗 1961/03/07 65 1億2千万 9兆円
 
 トランプ大統領は3ヶ月後の誕生日で80歳に成るが、それでも第二次世界大戦が終結した後に生まれている。先の大戦で生じた多くの悲劇を元に国際法が構築され、軍事力による一方的な変更は認められないことが原則に成り、それを東西冷戦と国連が担保する中で育ってきたものが政治家に成り、過去の悲劇を体感していないものが簡単に国際法の破棄を行っている。東西冷戦が終結して世界に広がった和平の期待、オレンジ革命などで独裁政権が転覆することで民主的で戦争のない世界が来ると信じた人達の希望が簡単に失われていく数年を生きている実感に苛まれている。
 
 老人の支配する世界の軍事強国で次の世代の台頭が見えていないし、私以下の世代では世界的に自国第一が浸透しているように感じるので世代交代をすればよいという問題ではないことは解っているし単純な希望は簡単に絶望に変わることも理解している。
 交通技術が発達し世界を容易に行き来できるだけでなく容易にインターネットでつながることが可能な時代で、他国の国民の生命財産に想いを馳せ身体を張って戦争を停める政治家が減っている現状を悲しく感じながら、少なくとも現在の元凶である三人が早く退場してもらいたいと願いながら総理の誕生日に予算の質問の整理の手を安めて記載している次第である。