臨時ダイヤが走る
2026/10/04記
 前回に木更津駅から姉ヶ崎駅間における内房線の不通とバス代行についての記事を記載したが、JR東日本より明日から木更津駅から長浦駅間で臨時ダイヤによる運行が開始されると同時に長浦駅から姉ヶ崎駅間で代行バスが運行されるという発表があり、本日は試験運行で走る内房線車両を約2週間ぶりに見ることが出来て嬉しくなった。早速、巌根駅に掲載されている臨時ダイヤを撮影してきたので、その考察を記載する。
 
 この区間の運行による問題が他に影響しないためか、他との運行を切り離し、全便木更津駅で乗り換える設定になっていた。そのため、例えば君津から千葉に通う人は君津駅で内房線に乗り、木更津駅で乗り換え、長浦駅で降りて代行バスに乗り換え、姉ヶ崎駅で再び内房線に乗って千葉まで行くという状況になるが、本復旧すれば乗り換えなく行ける世界に戻るため、約3ヶ月間の我慢をすることになる。朝早く家を出て、激しく渋滞する国道16号線を睡眠不足で車を運転して千葉に向かい、職場の近くで駐車場探しに苦労するよりは状況が改善されるのだろう。
 なお、10月1日から都営バスの協力により運行が開始されたバスは私の想定とは逆側になる長浦駅南口から姉ヶ崎駅西口間で運行を行っているようだ。人口密集地帯を抜けて平成通りを利用する遠回りの運行ではあるが国道の渋滞を回避するための設定なのであろう。明日からの代行バスは長浦駅北口を使用するようだがバスの状況については改めて記載したい。
 
 上記の写真では運行ダイヤが良くわからないだろうから引用して整理したものが下表である。運行状況が把握できるように一往復がどの様になっているか解るようにした。
No 1 2 3 4 5 6 7
上り 木更津 5:50 6:19 6:48 7:18 7:53 8:21 8:50
巌根 5:54 6:23 6:53 7:22 7:57 8:25 8:54
袖ケ浦 5:58 6:27 6:56 7:26 8:01 8:29 8:58
長浦 6:03 6:32 7:02 7:31 8:06 8:34 9:03
下り 6:28 6:57 7:27 7:56 8:30 8:59 9:28
袖ケ浦 6:32 7:02 7:31 8:00 8:34 9:03 9:32
巌根 6:36 7:05 7:34 8:04 8:37 9:07 9:36
木更津 6:40 7:10 7:39 8:08 8:42 9:11 9:40
No 8 9 10 11 12 13 14
上り 木更津 9:19 9:49 10:18 10:51 11:20 11:50 12:20
巌根 9:24 9:53 10:22 10:55 11:24 11:55 12:24
袖ケ浦 9:27 9:56 10:26 10:58 11:28 11:58 12:27
長浦 9:32 10:02 10:31 11:04 11:33 12:03 12:33
下り 9:57 10:27 10:56 11:29 11:58 12:28 12:58
袖ケ浦 10:01 10:31 11:00 11:33 12:02 12:32 13:02
巌根 10:05 10:34 11:03 11:36 12:05 12:36 13:05
木更津 10:09 10:39 11:08 11:41 12:10 12:40 13:10
No 15 16 17 18 19 20 21
上り 木更津 12:49 13:18 13:47 14:17 14:46 15:15 15:44
巌根 12:53 13:22 13:52 14:21 14:50 15:19 15:49
袖ケ浦 12:57 13:26 13:55 14:24 14:54 15:23 15:52
長浦 13:02 13:31 14:00 14:30 14:59 15:28 15:57
下り 13:27 13:56 14:25 14:55 15:24 15:53 16:25
袖ケ浦 13:31 14:00 14:29 14:59 15:28 15:57 16:29
巌根 13:34 14:04 14:33 15:02 15:31 16:01 16:33
木更津 13:39 14:08 14:37 15:07 15:36 16:05 16:37
No 22 23 24 25 26 27 28
上り 木更津 16:20 16:49 17:18 17:47 18:16 18:45 19:15
巌根 16:24 16:53 17:22 17:51 18:21 18:50 19:19
袖ケ浦 16:27 16:57 17:26 17:55 18:24 18:54 19:23
長浦 16:33 17:02 17:31 18:00 18:30 18:59 19:28
下り 16:58 17:27 17:59 18:25 18:55 19:24 19:53
袖ケ浦 17:02 17:31 18:00 18:29 18:59 19:28 19:57
巌根 17:05 17:35 18:04 18:33 19:02 19:32 20:01
木更津 17:10 17:39 18:08 18:37 19:07 19:35 20:05
No 29 30 31
上り 木更津 19:44 20:15 20:48
巌根 19:48 20:19 20:52
袖ケ浦 19:52 20:23 20:55
長浦 19:57 20:28 21:00
下り 20:22 20:56 21:33
袖ケ浦 20:27 21:00 21:37
巌根 20:30 21:03 21:40
木更津 20:34 21:08 21:45
 仮設された分岐で折り返す時間として長浦駅で25分間を設定している。既存の施設を使える木更津駅での折り返しは8分で設定しているから、無理をしない設定なのであろう。しかし、木更津駅から長浦駅まで12分ほどで運航できることを考えると折り返しに要する時間の占める割合が多すぎる。2編成の車両が終日往復することで時間2本の臨時ダイヤを設定しているが、私が考えていた久留里線の車両で1時間に2回ピストン輸送するのと輸送回数はさほど変わっていない気がする。
 
 これを木更津駅を起点とした各時間帯当たりの便数の増減としてまとめると下表となる。
時間 災害前ダイヤ 臨時ダイヤ 減少便数 運行率
特急 快速 各駅 合計 本数
5 1 3 4 1 3 25%
6 3 2 5 2 3 40%
7 2 4 3 9 2 7 22%
8 1 3 4 2 2 50%
9 2 3 5 2 3 40%
10 1 2 3 2 1 67%
11 1 2 3 2 1 67%
12 1 2 3 2 1 67%
13 1 2 3 2 1 67%
14 1 2 3 2 1 67%
15 1 2 3 2 1 67%
16 1 3 4 2 2 50%
17 1 3 4 2 2 50%
18 1 3 4 2 2 50%
19 1 4 5 2 3 40%
20 1 2 3 2 1 67%
21 1 3 4 0 4 0%
22 2 2 0 2 0%
23 1 1 0 1 0%
合計 3 22 47 72 31 41 43%
 全体としては災害前の72本に対して31本を確保して運行率という概念では43%も確保していただいていることは評価できる。しかし、通勤需要の多い7時台では9本が2本に減少するため激しい混雑が予想され、定員を超えて乗車した乗客を代行出来るだけの十分なバスの台数が確保できていない場合、長浦駅でもバス待ちの長い列が発生することであろう。私は前回に朝は12分間隔で運行する必要があると記載したが、長浦駅での折り返しに必要な時間により運行本数の上限が決まるようなので仕方ない。
 また、木更津駅からの上り列車の最終便が20:48という設定は何とかしてほしいと思う。災害前には午後9時意向が7便も有ったことから考えると激変である。私も木更津の市街地で飲食した帰りに巌根駅まで乗車して徒歩で帰宅することも良くあったが、終電が早いことで市街地の飲食店の利用率が下がると想定され、売り上げ減少で市内の経済に影響が生じ事は明らかである。
 
 試験運行の車両が見られたので長浦駅まで行ってみたところ、偶然折り返しを行っている車両がポイントに入線してきたので撮影を行った。私の他にも数名が撮影に来ていて注目は高い。車両の編成は私が想定していた6両ではなく4両編成を連結した8両であり少しでも輸送量を増やそうとしていることは理解できた。
 分岐の操作は手動のようで、丁寧な安全確認を行うと折り返しに時間を要することも理解できる。深夜に万が一のことがあっても対応が難しくなるので21時に長浦駅に入線した上り列車を下り線に引き込んでその日の作業を終わりにするため終電が早くなっているのだろうと感覚的に理解できた。
 また4両編成を連結しているため車内を通り抜けて運転手が移動できないため連結部で一旦外に出て次の車両に乗り換えるための足場も設置されるなど、様々な仮説設備が必要になっている状況も解りJR東日本も全力で取り組んできたことは評価する。
 
 それでも敢えて文句をつければ、折り返しに要する時間を20分以内に短縮することで今回の2編成から3編成に車両を増やして時間3本の運行体制に移って欲しいと思うし、運行が安定したら木更津以南との乗り換えを行わなくて済むように直行列車を運行してもらいたい。またせめて22時までは上り列車に乗れるようにしてもらいたい。
 更には前回も記載したが木更津以南では大幅な減便となっており、それが今回の臨時ダイヤでも解消された気配がない。一気に日常を取り戻すことは難しいだろうが、車両が足りないなら外房線経由で車両を回送するなどして、可能な限り早めの充足を願いたいものである。
 
 臨時便の運行により内房線の機能が暫定的に復活したことには喜びながらも、明日以降に想像される様々な課題も確認しながら市を通じて提言することも仕事の一つであると考えながら、今回の記事を終えたい。