35.2月後半の活動記録
 17日に目覚めると穏やかに晴れた日曜日の朝である。昨夜遅くて風呂に入らず寝たので、湯の郷かずさに朝サウナに入りに行き、汗を流しながら東京マラソンを見ていた。市原の高滝マラソンも大勢参加しているようで市民ランナーは確実に増えている事を実感する。欧州のようにサイクリストが多い世界までは時間が掛かるようだ。この日も資料作成で44歳の誕生日を終える。
 
 18日は息抜きスキーの予定だったが企画者が腰を痛めて中止となり、通常に仕事の日となった。交通規制協議で富津警察署に向かう道すがら見える富士や丹沢の山並みが美しい。
 最近、富津市では新舞子や竹岡周辺に別荘が増えている。木更津でも金田海岸や久津間海岸には同様に展望の良い別荘地に適した土地もあるだろうと思う。ただし頭上を大型ヘリが飛び回る音がするという弱点があるが・・・。
 
 19日と20日も通常に仕事。中腰の肉体作業を久々に行ったところ、腰の筋肉が直ぐに痛みを覚えることや、重い道具を使い回すと握力が続かなくなることなど、すっかりディスクワークの身体になっていた事が判明する。友人の腰痛の話もあり、自らも鍛えねばならないと思う時である。20日の仕事帰りに散髪して、議会に向けた気持ちを整えていくのであった。
 
 21日は議員全員協議会である。議題は下記の5項目である。
No 項目 担当 事前説明
1 職員の不祥事 総務部 総務委員会
2 平成20年度当初予算の概要 財務部
3 第3次総合3か年プラン及び平成20年実施計画 企画部 総務委員会
4 金田西特定土地区画整理事業 都市部 建設委員会
5 消防救急無線の広域化・共同化 消防本部 総務委員会
 平成20年度当初予算については翌日の本会議で上程する案件であるが、前日に説明を行う、という手順を踏むのが慣例らしい。また、予算以外は担当常任委員会で説明と質疑を行っているので議員全員協議会では説明のみである。
 予算は厳しい財政事情を反映して、前年踏襲でなく「政策別枠配分方式」を導入して重点配分を行ったものという説明である。それでも高齢化による民生費の増加が約6億円、学校と市民体育館の耐震改修で約10億円の増加、金田事業の展開等で公共下水道特別会計が約22億円の増加と言うこともあり、一般会計は前年比5億37百万円増の332億75百万、水道事業会計を含んだ特別会計は22億47百万円減の326億19百万、合計で658億94百万円である。予算については予算審査特別委員会(3月12日〜14日)で審議されるので、詳細はその時にでも記載する。
 協議会の後は公設市場や中之島大橋の向こうにアクアラインが良く見える会派室で昼食を取り、質問内容を先輩議員に見てもらいアドバイスをもらう。一部考えが合わないところもあるが、個人の考えは尊重してもらい、前向きな指導をもっらう。このような意見は大変参考になり、内容が深くなっていく事が解る。
 
 22日から3月定例議会の開始である。市民歌を斉唱し、市長の挨拶の後、議会運営委員会の滝口委員長より審議結果の報告の後に会期の採決を行い、3月21日までの29日間の会期を決定した。議事録署名議員の指名の後、継続となっていた人事院勧告の採決を行う。
 議会としては厳しい予算の中で人件費を増やすことに異論も有り、県下で唯一継続審議としていたが、平成20年度から管理職の地域手当を3年間支給停止とし、一般職員は組合と執行部の妥結の後で停止するという条件が挙がってきたので、執行部の提案を了承し全員一致で採決した。
 次いで諸報告が行われ、各委員会の行政視察報告もされた。他市での取り組みも参考になることが多い。詳細な報告は議会事務局に有るので気になる方はそちらを参照いただきたい。
 諸報告が終わったら、いよいよ市長の施政方針と議案の上程である。翌年度の案件を通じて市の将来像を審議するのだと、施政方針を聞きながら気が引き締まる。
 上程案件は44件と陳情1件・請願1件で、上程案件のうち平成19年度分が13件あり、それについては委員会付託無く27日に採決となる。ちなみに13件の内訳は下表の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 補正額 担当委員会
議案01 一般会計補正予算(第6号) +279,879,000
議案02 国民健康保険特別会計補正予算(第4号) +555,409,000
議案03 老人保険特別会計補正予算(第2号) -199,569,000
議案04 介護保険特別会計補正予算(第4号) -21,469,000
議案05 公設市場特別会計補正予算(第3号) -63,000
議案06 公共下水道特別会計補正予算(第4号) -13,219,000
議案07 駐車場事業特別会計補正予算(第2号) -1,500,000
議案08 市長の給与の額の特例に関する条例
議案09 廃棄物の減量化・資源化条例の一部改正
議案10 工事請負変更契約の締結(清見台小)
議案11 工事請負変更契約の締結(岩根小)
議案12 工事請負変更契約の締結(第一中)
議案13 字の区域の変更
 議案番号が3月議会から通し番号になることなど、今更のように知ることも多い。議案01から07は精算行為のようなもの。議案08は職員の不祥事を受けて2ヶ月20%の減給の案件(副市長や部長は条例が必要ない)、議案09は料金徴収方法等の変更による案件、議案10から12は金額要件で議会の承認が必要な設計変更、議案13は中野畑沢線の建設に伴い無番地であった陸上自衛隊木更津駐屯所の土地に字を持たせるものである。これらを27日に本会議で審議して採決することについては、別途会派室での勉強を必要した。
 
 議案14号から44号までは平成20年度案件である。記載すると下表の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 担当委員会
議案14 一般会計予算 予算審議
議案15 国民健康保険特別会計予算 予算審議
議案16 後期高齢者医療特別会計予算 予算審議
議案17 老人保険特別会計予算 予算審議
議案18 介護保険特別会計予算 予算審議
議案19 公設市場特別会計予算 予算審議
議案20 公共下水道特別会計予算 予算審議
議案21 駐車場事業特別会計予算 予算審議
議案22 職員の地域手当の特例 総務
議案23 特別職及び教育長の地域手当の特例 総務
議案24 後期高齢者医療に関する条例 教育民生
議案25 産業立地促進条例 経済環境
議案26 郷土博物館金のすず設置及び管理条例 教育民生
議案27 市制100周年記念基金の廃止 総務
議案28 手数料条例の一部改正 総務
議案29 特別職の報酬・費用弁償条例の一部改正 総務
議案30 市民会館の設置・管理条例の一部改正 総務
議案31 行政組織条例の一部改正 総務
議案32 国民健康保険条例の一部改正 教育民生
議案33 国民健康保険税条例の一部改正 教育民生
議案34 難病患者療養見舞金条例の一部改正 教育民生
議案35 敬老祝金条例の一部改正 教育民生
議案36 介護保険条例の一部改正の一部改正 教育民生
議案37 廃棄物の減量化・資源化・適正処理条例の一部改正 経済環境
議案38 下水道事業受益者負担条例の一部改正 建設
議案39 公民館の設置・管理条例の一部改正 教育民生
議案40 青年の家の設置・管理条例の一部改正 教育民生
議案41 市民学習会館等の設置・管理条例の一部改正 教育民生
議案42 少年自然の家の設置・管理条例の一部改正 教育民生
議案43 市町村事務組合の規約の一部改正 総務
議案44 水道事業会計予算 予算審議
請願01 残土埋め立てに関する陳情書 経済環境
陳情02 公契約条例制定に向けての陳情書 総務
 議案14から21及び議案44は平成20年度予算、議案22と23は幹部職員の地域手当5%を3年間支給停止とするもの、議案24は後期高齢者医療制度の開始に対応するもの、議案25は事業立地奨励制度の後を受ける22年度末までの時限条例、議案26は県立上総博物館の移管を受けて設置される郷土資料館に関する条例、議案27は厳しい財政事情から基金整理を行うための条例、議案28から43は現行条例を改正する条例である。それにしても議案36の『木更津市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について』という手法が解りにくい。なぜ本条例の改正でなく、改正する条例の改正なのだろう。これについては委員会傍聴を通じて解る事であろう。なお、例により担当委員会は7日の議会運営委員会で決定されるので、想定である。しかし想定とは云え、今回の建設常任委員会付託は少なそうである。
 これらの提案で議会が終わり、会派室での打合せ後、今回質問を予定している部局や上程内容が解らない項目の聞き取りのため市役所内を回る。その後、知人から『某政党の機関誌に私の発言が一部載っているぞ』と言われ、見せてもらうと「久津間出身」という誤りや「戸惑っている」という誤解も記載されていた。HPの申し合わせでは一部の意見の引用をしないようにとしていますが、紙媒体は良いのだろうか・・・・。
 
 23日は春一番が吹き砂埃が舞い、気温も午前中の暖かな陽気から一変し、不気味な雲が出て雨が降り、急激に冷え込むという中で現場仕事をしていた。
 夕方は早めに切り上げて渡辺県議の役員会に出席する。県議の県政報告の中には市制にも役に立つ情報が多く、県と市が調整を取り合う重要性を認識する。
 
 24日は来月に予定している自然観察会の下見で上総亀山から三石山奥の稜線を歩く。東大演習林は盗掘防止のため、立ち入りに許可と案内人が必要となり、案内人の費用が1万円もかかると有っては本番でしかお願いできない。完全な下見とはならず、不確定要素もある中での下見となった。この日も風が強く、稜線は冬山の寒さであった。
 下見を終え、木更津東ICから圏央道を使ってとんぼ返りして着替え、4時からの地元土木委員会に出席する。今年までの土木委員長は来年に副区長となり、来年からの土木委員長は前区長が勤めると云うことが決まり、中野畑沢線の工事などを抱える地元にとって強い布陣となり、平成20年度も色々と前向きに行うことを話し合った。
 
 25日は個人質問の通告である。
私も大綱1点の通告に行った。
個人質問通告書(平成20年 3月定例会)
平成20年2月25日
木更津市議会議長   清水 宗一 様
質問議員氏名( 1番) 近藤 忍 ?
下記のとおり発言したいので、会議規則第62条第2項の規定により通告します。
大綱・要旨項目
質問事項1 大綱(大項目) 木更津市の都市イメージの向上について
要旨(中項目) 要旨(小項目) 関係部等
(1) アクアラインの
  活用方法
@ 夜行バスの利用状況 企画部
A バス事業者との協議
B 羽田空港関連企業との交渉 経済部
(2) かずさアカデミ
  アパークの波及
@ 国際会議の経済効果
A 国際観光都市への施策
(3)区画整理で供給
 される住宅用地
@ 来年度以降の定住促進施策 都市部
A 調整区域での住宅建築
(4)恵まれた自然環
  境の広報戦略
@ 環境保護に対する助成
A 地球環境問題への取組 企画部
B 木更津市の食糧自給率 経済部
C 学校給食での地産地消 教育部
(5)歴史的財産の
  活用
@ 郷土博物館の活用
A 学校での地域教育
B 歴史的街並みの保全 都市部
 質問順は提出順であるが、朝9時前に提出した者は抽選で順番を決めることになる。議会事務局に行くと私を含め6名による抽選となり、2番籤を引いた。なお、3月議会は代表質問が先に入るので、およそ次のような日程になると思われる。
3月4日(火) 10:00 F未来 13:00 正栄会 15:00 公明党
3月5日(水) 10:00 新栄会 13:00 佐藤 14:00 近藤 15:20 山形
3月6日(木) 10:00 橋口 11:00 平野卓 13:00 國吉 以下通告順
 ということで水曜日の午後、共産党のベテラン議員に挟まれる形で4回目の質問を行うことになる予定である。なお、私の前に質問する佐藤多美男議員は百回目の質問だということである。
 通告提出の後、屋上で富士山の写真を撮り、今回の質問関係部署に質問通告をしたことを報告し、明日以降の細部確認を決めて退出する。
 
 26日は午前中に質問の関係部署と打合せを行い、第一質問で帰ってくる回答のイメージを聞く。それにより第2質問の構想を立てたり、充実した回答を得るために質問内容を変える準備などを進める。午後は事務所で質問の変更を行いながら、確定申告の書類取りまとめを行う。源泉徴収が8ヶ月で約百万円と巨額であるため、事業売上が少なかった昨年は納税額が少なく、計算結果では還付額が出て、若干嬉しくもなる。
 翌日からまた本会議である。
 
 
 →
2008年3月上旬の記録