70.3月上旬の活動記録
 1日は4月12日に計画している里山観察会の下見で朝から夕方まで矢那地区を歩き回る。小雨の中で滑る急斜面の上り下りも行い、良い運動にもなった。アカデミアパークに近いこの様な里山を残土などから守る手段を考えることも議員の仕事であると考えるところである。
 
 2日は午前中に予算書の数字や具体的内容で解りにくい点を聞き取りに行ったり、諸般の打合せなどを市役所で行っていたが久々に天気が良いので午後から勝浦市まで走ってしまった。ひな祭りを見てとんぼ返りをして、夕方から県議選補欠選挙の会合に出席する。投票まで4週間に迫ってきた。
 
 3日から本会議が再開され、代表質問が始まる。初日はF未来と正栄会と公明党の3代表が1時間半の枠を使って質問を行う事になる。質問はケーブルテレビで報道されるのだが、カメラが写真(休会中に撮影)のように私の真後ろに有るため、隣の議員と話をしても目立って仕方がない。姿勢を正す日々が今週いっぱい続くことになる。
 今回の議会でも私的に印象に残った内容を簡潔に書く事とする。
F未来代表 荻野一男議員
 西口ビルの1階にあるスーパーマルエイが4月22日で退店するのでスーパーの出店を協議中である。
 路線バスが国県補助路線になるためには、@複数の市町村を走る、A10km以上の路線、B1日の輸送量が15人以上150人以下、C1日の運行回数が3回以上、D広域行政圏の中心への需用に対応、E経常収益が経常費用の55%以上又は55%未満の場合は市の補助金と収益の合計額が経常費用の55%になるという事であり、今後は補助金削減のため既存路線のルートの見直しや統合を考える。
正栄会代表 平野秀樹議員
 国による地方交付税を1兆円増額しても本市への寄与は2億9百万円程度にしかならないと試算されている。
 金田東には2ブロック4.5haの申し出が終わり、1ブロック5.2haは3月6日に受付を済ませ、合計3ブロックとも3月末には契約が行われる。ただ契約前には業者名の発表は行われない。
公明党代表 岡田壽彦議員
 木更津市の出生率は1.24。子供の医療費助成のため本年9月から小学校卒業まで支給対象を拡大する。
 給食センターの開設に伴い、学校教育課から給食事業の事務移管が行われる。給食センターではアレルギー対応食を最大70人分まで対応可能な設計としている。食材は地産地消を目指していく。

 3日は代表質問3名で終了になる。この後、会派のパソコン等を更新するために電気店に行き品物を探してくる。改めて見るとパソコンのスペックの向上と価格の低下に驚かされる。
 
 4日は午前中の代表質問の後、午後から個人質問に入る。
新栄会代表 橋口武信議員
 フィルムコミッション事業として平成20年中には48件の問い合わせがあり、17件の撮影が行われた。
 失業対策として国や県のメニューを進めるが、市の単独事業は計画していない。住宅対策も当該地域では需要が生じておらず、例えば君津に雇用促進住宅が48有るが、県外から来た2名が入っているだけである。
共産党 山形誠子議員
 介護保険事業で250床の広域型施設を新設する事もあり保険料は上がるが保険料は6段階から8段階に変更なる。他にも29床の小規模地域密着施設や9床のグループホームを考えている。
共産党 佐藤多美男議員
 12月のハローワーク木更津管内の有効求人倍率は0.78で求職者数は3720人である。市独自の経済対策は考えていない。袖ケ浦市が単独実施している9項目のメニューは特に効果を生じていない。
F未来 平野卓義議員
 人口増加に成功した自治体は子育て施策、交通整備、医療、教育を行ってきた所であるが、高速バスルートの拡大計画は現在の所は無い。
 広報としての木更CON[http://www.kisacon.jp/]は月に18万アクセスがあり、このうち3割が東京神奈川である。

 この日は4名で終了。翌日以降に質問のある議員は質問に対する回答の内容確認などで会派室での打合せも続くが、質問を行わない私は気分も楽に雨の中をちはら台まで走り、木更津でロケを実施した『少年メリケンサック』の映画をレイトショーで見てきてしまった。連日予算書と格闘していたので良い気分転換になった。
 
 5日は全て個人質問である。
新栄会 白坂英義議員
 消防団には2月1日現在で589人中45歳以上が33人、50歳以上が7人居る。性別の規制はないがまだ女性団員は居ない。
 平成20年に16箇所が業者管理から協力団体管理になり、管理費が小櫃堰公園の指定管理化を考慮しても340万円の減となった。
正栄会 國吉俊夫議員
 水道事業は平成20年に1億円の収入源となったが効率化の結果8千万円の黒字となり累積欠損を解消できた。災害対策として給水所の耐震対策を進めており、中台と伊豆島は診断を終え、補強工事着手する。
正栄会 大野俊幸議員
 アカデミアパークへの企業進出に伴い就労者は2千人になる見込み。
 西口ビルは平成35年10月までの定期借地契約を結んでいるので処分は難しい。場外馬券場は6月末か7月頃開設する見込みである。

無所属 高橋てる子議員
 公民館の住民参加も学ぶだけで実践の伴わない教育活動や市の下請け的な福祉活動になっている。地域福祉計画を進めるには公民館こそが相応しい、という高橋議委員の持論が展開された1時間だった。
F未来 後藤秀議員
 波岡地区で申請された森林開発は県の森林審議会で書類不備により見送りになった。市に意見照会が来た場合には反対の意思を伝える。また目的の羽田への土運搬は4月下旬に決まるし、大型商業施設は当該地域には建設できない。この様に業者の説明の嘘が明らかにされた。
 この日の質問が終わってから議会運営委員会が開かれ、国会の補正予算が通過した事による補正予算等の追加上程が行われる事になった。案件は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部 担当委員会
20年度 議案30 一般会計補正予算(第1号) 財務
議案31 介護保険特別会計補正予算(第4号) 福祉
議案32 介護保険従事者処遇改善基金条例の制定 福祉
21年度 議案33 介護保険条例の一部改正 福祉 教育民生
  この日の夕方に資料が渡されて、明日の午後には委員会付託を伴わずに採決となる。そのペースで事務を進めても定額給付金の支給は4月末になる見込みである。北海道西興部村や青森県西目屋村のようにこの日から配布を始めた自治体の議会はどの様に対応したのか気になるところである。
 議会が終わってから定額給付金の事務費の件や、映画の名称やロケ地の場所の公表等について質問をしに経済部に行く。さらに、この夜は同期当選者による『十九の会』が馬来田の藤川旅館で開催されるのでJRで向かった。通学時間なので四両編成という長い久留里線の車両に揺られて行き、色々と情報交換を行って来た。
 
 6日は9時に江川漁業協同組合に選挙とご当地キューピーの件で立ち寄り、それから市役所に向かう。午前中で個人質問も終わる。
F未来 三上和俊議員
 水越市政の7年間で一般会計の起債額は約16億円減り、特別会計の起債額も約34億円減少させ、土地公社の負債も86億円減少させた。財政調整基金は24億円も少なくなったが財政は着実に健全化してきる。今後も市債は元金償還額を上回らない範囲で発行する計画である。
F未来 斉藤高根議員
 小櫃川河口干潟基金の目的の一つに施設整備が有ったが、現在は自然環境保全地域に指定されるべく土地の所有者である財務省と県と市で協議を進めており、整備計画も保全計画に沿って実施の予定である。
 金田BTにも袖ヶ浦BTにも寄らないアクアラインバス路線が多く存在するが本市との協議は無い。君津成田空港線は京成バスが独自の判断で金田BTに寄るようになったものである。

 質問が終わり昼食を挟んでから前日に上程された4県の議案のうち平成20年度分の3件が審議される。具体的な説明が不足していたので私も質問をしたが特に問題もなく可決される。
 次いで平成21年度分の案件について大綱質疑が行われた後、委員会付託の決議が行われた。今回の案件では建設常任委員会に付託される議案はないが千束台の件等で協議会も行われるため委員会は招集される。また予算審査特別委員会のメンバーが発表され私も9人の中の一人に加わった。これをもって議会は23日まで休会に入る。
 議会終了後、予算審査特別委員会が開催され資料が配付されるとともに委員長と副委員長を決めた。来週の水曜日までに要点の整理を終えねばならない。帰ってからHPの更新と予算資料の整理を行い寝たのは3時を回ってしまった。布団に入って間もなく消防車両のサイレンで目が覚める。火災テレホンサービスで近所で無いことを確認して眠りに付いたが、弁天町で大規模な火災になっている事までは解らなかった。
 
 7日も朝8時から机に向かい予算書の整理。昨日議決された補正予算をエクセルシートに追加したり水道事業会計の分析などをしていたが、午前中で
作業を終え、午後1時16分の内房線各駅列車に乗って蘇我に行きサッカーの開幕戦を見に行き、敗戦に意気消沈してくる。
 木更津に帰ってから四年前に亡くなった友人を偲ぶ会に加わりタクシーで帰宅した。
 
 8日は日曜日であるが、同時に予算審議委員に選任された平野卓義議員とともに昨年の予算審議委員であった鶴岡議員の事務所を午前中に訪ねて、ポイント等について簡単な勉強会を行ってくる。
 午後からは自分の事務所に帰り少し作業をしていたが、日曜なので軽めに切り上げることにした。
 
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2009年3月中旬の記録