71.3月中旬の活動記録
 9日から委員会が開始される。最初は10時からの総務常任委員会であり、カメラ使用の許可も得て傍聴する。委員会での審議案件及び委員会協議会の内容は下表の通りである。
区分 No 内容 担当
委員会 1 職員の給与に関する条例の一部改正 総務部
2 特別職で非常勤の報酬等に関する条例の一部改正 総務部
3 地域手当の支給の特例に関する条例の一部改正 総務部
4 行政組織条例の一部改正 企画部
協議会 1 平成21年度予算の概要説明 総務部・企画部等
2 使用料・手数料及び補助金・負担金の見直し 企画部
 地域手当の件と勤務時間15分短縮の件で職員の残業代を調べたら年額で約6千万円である。幹部職員を除くと約850名なので一人当たりの年額は約7万円、月額は約6千円である。時間数にすると月に3時間も支給されていない事になり信じられない少なさだ。この件で鶴岡議員がサービス残業の実体を質問したが把握はしていなかったようだ。
 ふと、道路公団で神戸にいた頃で最も忙しかった月にはサービス残業が100時間を越えていた事を思い出した。ちなみに支給は15時間だった。だから毎日帰宅は0時を回っていたし休日もよく仕事をしていた。まさか市職員はそこまででは無いだろうが、この年度末などを考えると気になる点である。
 委員会に続く協議会で説明された使用料等の見直しは、論理的な整理が成されていて今後の作業に期待される所であるが、実施に当たっては障害も多いだろうと思われる話である。
 
 昼食を挟み午後1時からは経済環境常任委員会の傍聴を行う。
区分 No 内容 担当
委員会 1 盤洲干潟保全基金条例の制定 環境部
2 廃棄物の減量化・資源化・適正処理条例の一部改正 環境部
協議会 1 平成21年度予算の概要説明 環境部・経済部等
 盤洲干潟の議論を聞きながら、現地を知らない議員が多いことにも気がついた。これは金田と巌根だけの問題では無いのだから次の新人議員研修は河口干潟観察にしようかなと思っていた。なお、条例の説明図面は河口の三角州に限定する範囲だけを着色していたが、これでは小櫃川の南岸になる久津間や江川では基金を使えないではないか、と言いたかったが傍聴ゆえ発言機会は無い。
 
 この日は午後2時半より基地対策特別委員会が開催される。私はそのメンバーなので傍聴ではなく委員として出席する。案件は1件である。
区分 No 内容 担当
委員会 1 江川総合運動公園拡張事業について(途中報告)  教育部
 2月23日に北関東防衛局と折衝して変更になった計画案の説明であった。なお、事業の概要もほぼ決まってきたので概算事業費も提示された。全体で23億円を超える事業となるので、整備水準を上げる部分は市の負担が発生する可能性もあると聞き、実施設計の段階で細部を詰める必要があると考えた。
 帰宅したら、明日の夜には時間が取れそうもないので、夕方から予算審査特別委員会用の資料作成を進めておいた。
 
 10日は10時から建設常任委員会に委員として出席する。今回の建設常任委員会に付託された案件は無いので、実質的には協議会を行う事が主になる。
区分 No 内容 担当
協議会 1 千束台土地区画整理組合事業の現状 都市部
2 水道料金収納業務の民間委託の成果  水道部
3 平成21年度予算の概要説明 土木部・都市部等
 千束台の事業進捗は約65%まで来たが、残りの事業費34億円をどのように工面するかが大きな問題になるであろう。現在も組合の運営費が捻出できず賦課金を考えていると聞くと、早く民事調停や特定調停が進むことを祈るばかりである。
 
 建設委員会が早く終わったから昼食を外食し、再度市役所に帰って教育民生常任委員会の傍聴を行う。
区分 No 内容 担当
委員会 1 国民健康保険条例の一部改正 市民部
2 福祉会館の設置及び管理条例の一部改正 福祉部
3 交通遺児福祉基金等の条例の一部改正 福祉部
4 介護保険条例の一部改正 福祉部
協議会 1 江川総合運動公園拡張事業について 教育部
2 平成21年度予算の概要説明 市民部・福祉部・教育部等
 国の制度の変更も多く、福祉用語や制度など、まだまだ勉強不足の事が多いことを何時も気付かされてしまう。
 この日は夕方に大久保真舟線開通の件で調整を行い、夜は建設常任委員会と担当部局幹部との情報交換会を行う。予想通り帰宅してからは作業を行う時間がなかった。前日の遅くまで仕事した自分に感謝をしながら予算審査特別委員会を迎えることになった。
 
 11日より予算審査特別委員会が開始される。開催予定は下記の通りであるが連日昼食時間に食い込むことになった。
時間 審査費目 主な担当部局
11日 10:00-10:05 議長・市長挨拶
10:05-11:00 総体的事項 総務部・財務部・企画部
11:00-12:00 歳入 財務部
13:00-15:00 議会費・総務費のうち総務管理費 総務部・財務部・企画部
15:00-17:00 総務費のうち総務管理費以外 財務部・市民部
12日 10:00-12:00 民生費・国保特会・後期高齢者特会・
介護特会
市民部・福祉部
13:00-15:00 衛生費・老人保険特会 福祉部・環境部・市民部
15:20-17:00 労働費・農林水産業費・商工費 経済部
13日 10:05-11:00 土木費のうち主に土木部主管 土木部
11:00-12:00 土木費のうち主に都市部主管・
下水道特会・駐車場特会
都市部
13:00-13:40 消防費 消防本部
13:40-15:10 教育費 教育部・国体室
15:30-16:45 公債費・予備費・水道事業会計 財務部・水道部
16:45-17:00 討論・採決
 
 月曜日に作成しておいたメモを元に審議を始めるが、やはり冒頭には少し緊張した。簡単な会計上の処理方法から事業の在り方に至るまで連日多くの質疑を行い、私の勘違いによる無駄な質問も有り、予算見積もりの精度的な部分に有効な指摘を行うこともあり、次回以降はさらに勉強を重ね打率(?)を高めようと思うのである。
 
 今回の審議で私が気になった主な7点記載すると
 @3次3計で予定していたもののうち11事業、約2億3千万円が予算不足から先送りになった。
 A土地売却で得る34百万円の収入の土地は土地開発公社から8億43百万円で買い戻した土地であり簿価損は8億9百万になる。
 B生活路線バス負担金は最も採算の悪い路線でも乗客一人当たりに換算して千円を超える額を補助するまでには至っていない。
 C生活保護で四市を比較すると本市の保護率は0.927%であり近隣市の0.4〜0.5%に比べると突出しているが国平均よりは低い
 D
君津中央病院は医師不足によりこの2月末でも泌尿器科、眼科、精神科、総合診療科、産婦人科、麻酔科の6科で診療制限を行っている
 E改築を予定している消防団詰所の建築単価は坪50万円近い予算計上がされている。入札制度については検討をする。
 FIs値0.3未満であった第3中と馬来田小については設計方針が決まってから予算要求をするので当初予算で計上しない。
 この他の質問の内容については、数が多すぎるので、しばらく後になるが議会の議事録が市のHPに上がった頃に引用させて貰うことにする。
 
 予算審査の日々の間となる12日に千葉県知事選挙が告示になった。予定通り5人の候補者による選挙であり、諸般の事情で頭の痛い選挙戦を送ることになる。会期中は議会優先であるが、23日の閉会後が憂鬱である。
 
 13日に審査が終了し、数多く質問した責任も取って賛成側の討論も行い全議案採択の上で委員会が終了した。その後に「質問をする事も重要だがモッケイの域に至るようになるべきだ」と助言をしていただく人が居た。モッケイという言葉を知らなかったので調べてみると『木鶏−荘子の言葉で、真に強い者は敵に対して少しも動じないことのたとえ』とある。確かに今回はバタバタしていたなと反省し慌ただしい1週間を終える。
 
 14日は書類の整理や事務所の片づけを行い、夕方に観光案内所に頼まれていた芸者キューピーを届け、その後は市内某所で市議会議員団での会議を行う。なお、知事選の告示も終わっているので29日までは特定候補者の名前をこのHPに記載しないことにする。会議後は同僚とともに遅くまで飲んでしまった。
 
 15日は朝8時から前日の疲れも見せず、江川区の溝払いに参加する。人家のないような裏路地には不法投棄も多く目に付く。道路横断部にゴミが詰まっている所などは写真を撮り、翌日に市役所に私から報告する。清掃作業は50人以上が出席して半日ほど働き、その後は昼食を行いながらの役員会議を済ませて解散となる。
 この日は夕方まで天気が良かったので早めに犬の散歩を済ませ、日没時にダイヤモンド富士を見ようと金田海岸に向かったが水蒸気が多くて綺麗な写真は撮れなかった。それでも方々に多くのカメラマンが三脚を立てていた。富士山頂と重なるジャストポイントの情報提供が有ればよいのにと思う所である。
 
 16日は知人の看板屋で頼んでおいた製品を受け取り、前日の溝払いで気がついた左の写真のような不法投棄の情報や道路横断水路の状況などを伝えるために市役所に行きながら朝受け取った商品を引き渡す。その後、真舟や金田などの年度末に工期を迎える現場の進捗状況を趣味で見て回る。
 夜には市民会館大ホールで行われる知事候補者の森田健作の話を聞きに行き、会場に溢れる人の多さに驚かされた。※この選挙は多くの捻れや分裂があったが、結果として森田氏が知事に選ばれたことはご承知の通りであるので講演会の写真も貼付することにした。
 
 17日は朝から市役所で打合せを行い、その後は市政への相談が有るという知人の所で話をして、午後には富津に住む知人の所に書類を届けた後、江川漁業協同組合で会議を行い土産としてのアサリキューピーの調整をするなど、予算審査委員会中に溜まった業務を数多く済ませた。途中で都市計画道路大久保真舟線の工事現場を見に行ったが仕上げの路面表示を行っている所であり、開通間近な雰囲気が伝わって来た。
 
 18日は岩根小学校の卒業式に出席する。インフルエンザが流行し、近所でも岩中などでは学級閉鎖が出ているというのに、この日は卒業生67名中、2名だけが欠席という素晴らしい式典であった。来春には61名の入学生が予定されているということで、またも微減であるが、昨年の様に22名も減少するわけではないことにホッとする。
 夕方には明後日に控えた県議補欠選挙のため会議に出席した。
 
 19日は議会対応も一段落し、年度末の雑務もだいぶ片づいたので、第3木曜日は男性に限りリフト券千円という言葉に誘われて今年のゲレンデスキーの滑り納めに行って来る。1時前には切り上げ、温泉で軽く汗を流して夕方の君津市民文化会館に間に合うように帰るつもりだったが、中央道の事故渋滞に巻き込まれて時間に合わなかった。
 
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2009年3月下旬の記録