88.9月中旬の活動記録
 9日から常任委員会の傍聴を始める。10時から開催された総務常任委員会での審議案件は下表の通りである。
区分 No 内容 担当
委員会 1 一般会計補正予算(第3号) 財務・総務・企画部
2 市税条例の一部改正 財務部
3 H21行政視察 -
 補正予算の収入中に議会バスを売却して72万円の収入があった事の報告もあり、意外に高く売れたものだと感心する。また、緊急雇用創出事業臨時特例基金を使って平成6年度と平成5年度の情報をデータ化する事業があり、これによって情報公開条例における開示対象文章が2年遡ることになる。あと2年間事業化できれば過去の永久保存文書まで整理できるようなのだが、政権交代の影響で基金が停止されたら今年度限りに成るようだ。
 市税条例の変更の内容の一部は、今年土地を購入して5年以上保有した場合の売却益から1千万円を控除するものである。国の税法変更に伴うものだが、この様に市民に利益が出る変更を積極的にPRする事が出来ないものかと傍聴者の間で囁いていた。
 
 午後1時からは経済環境常任委員会が下記の案件で行われる。
区分 No 内容 担当
委員会 1 一般会計補正予算(第3号) 財務・環境・経済部
2 市場特別会計補正予算(第1号) 総務・財務・経済部
3 H21行政視察 -
 外部との接触が多いクリ−ンセンター職員へマスク3700枚を購入してインフルエンザに備える補正予算もあったが、秋が深くなり流行しないことを願うところである。緊急雇用創出事業は6月議会で私を含め多くの議員がこれしかないのかという論調を繰り返したので経済部が中心に汗を流して今回、下表に示す13事業、約5千万円を予算化することが出来たようだ。
No 費目 担当 事業名 事業費(千円)
1 総務費 市民部 防犯灯管理システム整備 12,548
2 総務費 総務部 過年度文書目録整備 4,454
3 総務費 総務部 公有財産台帳整備 14,070
4 総務費 企画部 アクアライン活用地域づくり推進サイト構築 1,380
5 総務費 企画部 海ほたる情報発信環境の整備 858
6 総務費 企画部 進出予定企業への定住促進プロポーション 1,740
7 農水費 経済部 林道環境整備 2,793
8 商工費 経済部 散策マップ作成及び観光リサーチ 2,377
9 商工費 経済部 海ほたる観光案内 675
10 商工費 経済部 消費者行政活性化支援 419
11 土木費 土木部 道路環境整備 3,000
12 土木費 土木部 排水路環境整備 3,000
13 教育費 教育部 博物館収蔵資料整備 5,829
合計 53,143
 ちなみに緊急雇用創出事業臨時特例基金は平成21年度から23年度までの3年間で活用でき、木更津市の内示額は1億円である。来年度以降の事業も計画されているが、政権交代で執行が停止されると残る5千万円弱が没収されてしまうことになる可能性が高い。執行が早い者勝ちというのも何とも解せない話である。
 今回の事業の中にはNo5とNo9のように一見すると内容の違いが解りにくいものも有り、その様な質問が行われた。また、外部との接触が多いクリ−ンセンター職員へマスク3700枚を購入してインフルエンザに備える補正予算もあったが、秋が深くなり流行しないことを願うところである。
 
 午後2時から経済常任委員会とみなと木更津活性化特別委員会の合同協議会があり、アクア木更津の現状に対する報告があった。既に11社から提案や申し出が有った様だが、11日まで意見を受け付けているし、市民からの声は11日を過ぎても尊重するという事でもあり、詳細については30日に予定されている議員全員協議会が終わってから記載することにする。
 この夜にはイランから帰国した友人を含め、若干の同級生で懇親を深めるのだった。

 
 10日の10時からは建設常任委員会に出席する。
区分 No 内容 担当
委員会 1 一般会計補正予算(第3号) 財務・土木・都市部
2 下水道特別会計補正予算(第3号) 総務・財務・都市部
3 金田汚水ポンプ場業務委託契約の締結 都市部
3 H21行政視察 -
協議会 1 木更津市協働のまちづくり条例 都市部
2 中心市街地まちづくり活動支援基金条例等の改廃
3 金田東エントリー事業者募集
 補正予算で金田バス停に防風壁が追加される案件で負担金の出所を質問したところバス事業者という回答があり、執行した事業費を折半にするという回答であった。緊急雇用は建設事業を対象としない条件の可否や委託方法を巡って議論もした上で一般会計予算は承認。
 下水道特別会計の中で今まで無償で占有していた県企業庁の土地を購入する案件があり、敷設替えの検討を質問したが、規模を考えると土地購入の方が安価であることが解った。予算さえ有れば購入した土地を公園などに整備することも可能であろうが、どう考えても当面は何もできない事が解っているから質問もしなかった。
 行政視察はコンパクトシティの富山市と町屋再生事業をした加賀市を来月21日から23日で視察することを決定。協議会は報告だけで終了。
 
 午後1時からは教育民生常任委員会を傍聴する。
区分 No 内容 担当
委員会 1 保育施策の充実に関する意見書を求める陳情 福祉部
2 一般会計補正予算(第3号) 財務・市民・福祉・教育部
3 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 総務・財務・市民部
4 後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 総務・財務・市民部
5 老人保健特別会計補正予算(第1号) 総務・財務・市民部
6 介護保険特別会計補正予算(第1号) 総務・財務・福祉部
7 国民健康保険条例の一部改正 市民部
8 H21行政視察 -
 陳情の質問途中で所用のため中座し、さらに一般会計補正予算後に退出したため、完全な傍聴を行えなかった事が残念である。なお、補正予算の多くは人件費の変更である。今回共済費の負担割合が変更になったので人事異動と供に一般職人件費を含む費目は全て変更となっている。年度末の精算でも良いだろうと思いながら、例年9月の変更を聞いている。
 
 11日は、午前中に知人の法事に出席し、その後、県の地域整備センター職員から中野畑沢線江川工区の整備について説明を受ける。工事発注は来週に行われると言うのに、関連道路の管理者である市と正式協議が終了していない姿勢に県と市の力関係を感じてしまう。
 午後に議会質問をHPに上げるための整理や更新を行い、夕方から先の総選挙の木更津支部反省会に出席する。浜田代議士には議会政治のチェック機能を強めるためにも、自民党を健全野党に立て直す事をお願いしてきた。
 
 12日は午前中に事務処理を行い、決算の資料を読んだ後、午後2時過ぎの各駅列車に乗り、フクアリで開催されたJEF市原千葉vs新潟の試合を見に行く。しかし今回も0-1で負けてしまった上、柏が勝ったため降格圏に入ってしまった。ガッカリして友人と痛飲して店を出ると大雨だった。
 
 13日は朝8時50分に君津市の清和公民館に集まり、高宕山の自然観察会を実施する。前日の雨で道も心配されたが、特に大きな問題もなく無事に終了した。その後、スタッフで秋の矢那川清掃の打合せを行う。帰宅後は地域の用事を済ませ、HP更新などに取り組むのだった。
 
 14日は翌日に控えた決算に向けて集中的に勉強をする予定であったが個人的な行事や、多用な中で日程を合わせていただいた方との懇親の場などがあり、若干準備不足で翌日からの決算審査に望むことになってしまった。
 
 15日より決算審査が開始される。初日は9時に集まり、冒頭の開会に伴う議長・市長の挨拶の後、午前中の時間を使って昨年予算執行を行った代表的な場所を視察して回る。
  
公設地方市場小規模改良
  
小櫃堰公園改修

集会所建設補助金

千束台区画整理事業補助金

市民体育館耐震対策

市道127号線改良
 上記以外にも福祉会館も見ているが写真がないため割愛している。
 午後1時半から会議が再開され、下記の審査日程表に基づき審査が行われるが、審議によって時間は大幅に遅れたりする。
時間 審査費目 主な担当部局
15日 13:30-14:30 総体的事項 総務部・財務部・企画部
14:30-15:30 歳入 財務部
15:50-16:30 議会費・総務費のうち総務管理費 総務部・財務部・企画部
16:30-17:00 総務費のうち総務管理費以外 財務部・市民部
16日 10:00-12:00 民生費・国保特会・後期高齢者特会・
介護特会
市民部・福祉部
13:00-15:00 衛生費・老人保険特会 福祉部・環境部・市民部
15:20-16:00 労働費・農林水産業費・商工費 経済部
16:00-17:00 土木費のうち主に土木部主管 土木部
17日 10:00-12:00 土木費のうち主に都市部主管・
下水道特会・駐車場特会
都市部
13:00-13:40 消防費 消防本部
13:40-15:30 教育費 教育部・国体室
15:50-16:20 公債費・予備費 財務部
16:20-17:00 水道事業会計 水道部
17:00-17:15 討論・採決
 千葉県による不正経理額30億円が判明した直後であり、木更津市議会としても同様な不正が行政部局で行われていないか例年以上の注視が市民から求められているという意識や、監査室の決算審査意見書にも「出納整理期間中に物品購入等の処理をしている事案が多数見受けられ(中略)内部統制を確立して機能させられるよう取り組まれたい」という意見もあり、多くの委員がこの問題に関連して発言していた。個人的にも特にその視点で審査に望んだので、後日細かい話が多かったと言われる事になってしまった。この件に関しては長くなるので思うことに記載する。会議を終えて外に出れば既に暗い。職員の皆さんは明日の議会対策でさらに遅くまで残業をすることになるのだろう。
 
 16日も朝から審議。前日の市税の収納率の低さと供にこの日は国保税や保育料未納率が近年著しく高まっている事が議論される。本年度から給食費が一般会計に組み入れられた事もあり、納税意識のない市民が存在する以上、法的差押えなどの毅然とした態度が望まれる事となり、公金の収納にあたる組織は一本化が望まれる事になっていくだろう。その様な中で、職員削減の煽りをうけ徴収担当職員や生活保護のケースワーカーなどが不足気味のことや、市立保育園での非正規職員など人事についても多数の意見が出ていた。そしてこの日も暗くなってから帰宅することになる。
 
 17日は最終日である。前日夜中に質問の文案化をするつもりが鳩山内閣の組閣情報が気になり、引用が不十分な上に寝不足となる。午前中の都市部は金田開発や千束台のことなどで色々意見も出る。将来の雇用や税収確保の為の開発の是非は議員間の意識差が大きい。
 午後の会議冒頭に佐藤議員から地方自治法第98条に基づく書類検閲として、出納整理期間中に物品購入等の処理をした支出負担行為票の写しが届けられる。議会は会計検査院的意味合いも持つため、このような行為は必要だと思うが職員の事務負担を増やすと遠慮していた。しかし、この書類を読み込むと各種の問題点が見えてくる。細部は思うところに記載するが、議会と行政の適正な緊張感を保ち、適正な行政執行が行われるために適宜必要な行為であると認識させられ勉強となった。
 委員会終了後、職員との意見交換会を行う。その中で、初日の総体的事項で鶴岡議員より「予算は議会が認定しなければ執行できないが決算は議会が認定しなくても効力を得る中で決算審査委員会はPDCAサイクル(計画[Plan],実行[Do],評価[Check],改善[Act])の評価となるので職員にはActをお願いする」という趣旨の話に対し、充分な評価を行わなかった事を実感し、若干反省の残る決算審査委員会となった。
 
 18日は衆議院選挙→個人質問→決算審査の日々で貯まっている私的な仕事を片付ける。HPの更新などをする予定も時間が無く持ち越しとして、夕方から同期議員による十九の会に出席し、今後の勉強会の方針や経済や政治動向についての意見交換を行い、連日の深夜帰宅となる。
 
 19日から世間では大型連休が開始され道路は大渋滞となる。翌日の天気が良いことは解っていたので運動不足解除に山に行こうと思っていたが、まるで仕事が片づかない。乗鞍岳では熊が暴れるし、荒船山では著名な漫画家が転落死するなど山側で来るなと言っているような気配もあり、どうせ連休のど真ん中に木更津に居なければ成らないから仕方ないと自分に言い聞かせ、終日仕事の日とする。
 
 
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2009年9月下旬の記録