97.12月中旬の活動記録
 8日から委員会で付託された案件の審議が開始される。初日は総務委員会と経済環境委員会であり、いつものように傍聴に出かけた。総務委員会での付託案件は下記のようである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
議案67 一般会計補正予算(第4号) 総務・企画・財務・選管
議案77 市長選挙ビラの作成公費負担条例の制定 選管
議案78 非常勤特別職の報酬等の条例の一部改正 総務
議案79 市民税の特例条例の一部改正 財務
議案82 広域市町村圏事務組合規約の一部改正協議 企画
 補正予算のうちで市長選挙と同時に行われる市議会議員補欠選挙の案件が上程された。予算上は投票所の合理化を検討せずに選挙に望むようだ。議会費の中から2月で辞職した市議の分の減額補正もあったが、5人で行われると想定した選挙費はそれを上回っており、収支という視3月議会であがってくると思われる市税収入の減額補正が気になる。
 第77号議案は公職選挙法の改正に伴い市長選挙の際に使用出来るビラに対し公費補助を可能とするもので、1枚当たり最大7.3円、現在の有権者人口なら16,000枚までが認められることになる。ただ、その全てに証紙を張るというのは、何とも手間な話である。
 第78号は選挙開票の時に12時を回っても日当は1日分とするもので、今までは日付が変わった場合は2日分を払っていたようだ。これで時間短縮の意欲が向上すればより有りがたい。
 第79号は現在の特例条例が今年度で終了するため、再度5年分の設定を行うものである。何となく暫定税率の延長を思い出させる。
 第82号は全国的に市町村合併が進んだ結果、国が広域行政権計画策定要項を廃止したので、広域市町村圏事務組合から当該項目を廃止しつつ、引き続き広域事務を進めるという事を四市で協議するものある。個人的には会派提言にも示したように、四市合併が困難な中では、将来的には広域連合をにらんだ展開が必要ではないかと思うところである。
 付託案件の審議終了で委員会は終了し、すぐさま委員会協議会が開始され、下記2件の協議が行われた。
番号 内容 関係部
1 次期行政改革プラン(素案)について 企画
2 消防指令センターの共同運用について 消防
 次期行政改革プラントは、基本的に本市がどのような方向を目指すのかという重要な項目のはずだが、総務常任委員会の協議会で議論されるだけで、他の議員は市民と同様にパブリックコメントで意見を出せというのは、どうかと思われる所であるが、話が長くなるので思うことに別途整理する。ともあれ委員会は2時間半を超えて議論され、昼食時間が僅かになる中、1階の食堂で急いでラーメンをすすり、午後の経済環境常任委員会に望むことにする。案件は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
議案67 一般会計補正予算(第4号) 財務・環境・経済
議案72 公設市場特別会計補正予算(第2号) 総務・財務・経済
 かずさクリーンシステムが補正で63百万円も増えている件で議論があったが、財務部も年度当初の予算段階で経済過熱期のようなコークスの高値が続くはずがないと見込んで原価設定していたが、想定ほど値崩れせず補正が必要になるもので、有る程度折り込み済みという報告であった。収入支出の乖離が大きい中で、厳しい予算査定が行われていたのだという一面を見たような気がした。市場の補正は人件費分だけなので大きな議論も無く、また協議案件も無かったため委員会は早めに終了し、午後3時前には帰宅することになった。
 まだ日も高いのでHPの更新等の作業を考えたが、前日の巌根駅前での署名活動を薄着で行ったためか風邪を引いてしまったようで、最近の寝不足解消もかねて薬を飲んで床に入り、朝まで回復に勤めた。
 
 9日は朝から建設常任委員会である。前日の養生が効いて体調も良くなっている。委員会に付託された案件は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
議案67 一般会計補正予算(第4号) 財務・土木・都市
議案73 公共下水道特別会計補正予算(第4号) 総務・財務・都市
議案75 協動のまちづくり条例の制定 都市
議案76 協動のまちづくり活動支援基金条例の制定 都市
議案80 鳥居崎海浜公園内プールの指定管理者の指定 都市
議案81 市道路線の認定 土木
 補正予算では、前日の経済部所管の災害復旧費に人件費が計上されていないのに土木部所管の災害復旧では人件費が計上されている理由は国庫補助の項目に事務費が入る事だと確認したり、債務負担行為を設定した指定管理費で執行残が出ても問題ないことなどを確認した。中野畑沢線桜井工区で墓地の移転地として約3千uを購入する補正案件も上がっており、港南台・畑沢地区と市街地が直結するための手続きも進んでいることは有りがたいが色々な議論が行われて採決に至る。次の下水道会計補正予算は人件費、消費税、借換債の利子確定等で特に議論は無く採決に至る。なお、佐藤議員が職員人件費を削減することに反対という理由で反対。以下、建設常任委員会の補正予算と教育民生常任委員会の補正予算で共産党所属議員が同様の理由で反対に回っている。
 第75号のまちづくり条例については何故今制定する必要があるかなど、審議が長時間続く事となる。前にも委員会協議会で上程されていた案件ではあるが、本会議における橋口議員の「自治基本条例」に対する質問で本条例が対比されている状況に私も若干の戸惑いがあり、それなら「協動のまちづくり基本条例」という名称とし、その下に幾つかの実定条例を定める形を明確化した方が良いのではという件と、まちづくり活動支援制度が要綱だけで実施されている現況を議会決定案件にするため実定条例の一つに格上げすることを提案する意見と質問を述べた。本条例は理念条例なので有る程度仕方ないことであるが、まちづくりに関するどこまでの制度が本条例の範囲に入ってくるかが明確でないことも議論を長引かせたことの一つではないかともう。採決に当たっては今後の関連項目の整備を期待して賛成に回ったが、色々異論も多かったようだ。
 第76号の基金条例は、中心市街地基金条例の焼き直しなので、上限3百万円などの根拠が明確とは成らなかったが、基本的には現在の基金運用を移行するだけなので異論無く賛成。
 第80号の鳥居崎水泳プールは9月議会の一般質問で質問したように、現在の財政状況の中では費用を投資してまで維持する必要がないという持論であり、大規模な改修が必要となった場合に営業を中止する規定が仕様書に無かったため質問したところ、契約時の基本協定で織り込むという回答であるからとりあえず賛成。心の中ではそろそろ廃止も検討すべきとは思うのだが、利用者が一定数居る中では持続もやむなしだ。
 第81号の路線認定道路は、技術者としては片勾配の取り方やL型排水とU字溝の接続などに趣味が合わない点は有るものの、議員としての反対理由なるようなものではないから発言もなく賛成に回る。委員会協議会は無いので、この案件で終了だが、前日に続き昼休みは30分を切ってしまった。
 
 午後からは教育民生常任委員会が開催される。三中の改修などの一般会計補正予算を見るために傍聴を行ったが、その前の案件である陳情の時間に風邪薬の影響(?)で居眠りをしてしまい、陳情者の印象を悪くしてしまったかもしれない。ともあれ付託案件は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
陳情05 国民健康保険制度改善の意見書提出を求める陳情
陳情06 子供医療費無料化早期実現の意見書提出を求める陳情
陳情07 介護保険制度改善の意見書提出を求める陳情
議案67 一般会計補正予算(第4号) 財務・市民・福祉・教育
議案68 国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 総務・財務・市民
議案69 後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 総務・財務・市民
議案70 老人保健特別会計補正予算(第2号) 財務・市民
議案71 介護保険特別会計補正予算(第2号) 総務・財務・福祉
 陳情3件は全て『社会保障推進協議会』からの案件で、事務局長の方から提案理由や背景にある社会状況等の説明が有った。陳情者退出の後3件の審議が行われ、陳情6号についてのみ委員会で採択された。この審議に2時間を要している。民主主義のためには必要な制度であるが、仮に百件とかの陳情が上がってきた場合には、担当する常任委員会だけでなく関連する部や課の業務にも多大なる支障が生じることになるだろう。これは情報公開制度の維持でも生じるコストであり、民主主義を発展させる制度と行政の効率化の折り合いは難しい等と、本筋に関係ないことも考えながら2時間を過ごしてしまった。
 一般会計補正予算では、人件費以外の項目の大多数がこの委員会に付託されており、学校耐震工事(約17億円)以外にも国民健康保険関係で約4億6千万円、障害福祉で約1億5千万円、介護保険に約14百万円、新型インフルエンザに約4千万円など、件数だけでなく額も大きい。そのような中で三中の14億などの大きな事業について、事前に議会への概要説明もなく補正予算で一気に上程することの異論も出された。
 国保会計以降は項目も多いので省略するが、単に保険料が高いと言うだけでなく、今議会でも多くの議員から提案があったようにジェネリック医療品の使用や、交通事故での自由診療制度の活用、徴収制度の改善など、多くの項目を見直して立て直していかないと大変なことに成ると思われる話である。
 委員会後には「次世代育成支援行動計画案」や「江川総合運動公園」等について協議会も行われたようだが、協議会に入る前に退席し、日没後には建設常任委員会における意見交換会に出席し、本日の議会での発言趣旨について深く意見交換をしてきた。
 
 10日は議会が休会日であるが、富津市議会と袖ケ浦市議会では一般質問の日程となっている。他市の進行方法などを見ておくことも勉強になるだろうと傍聴の梯子を行った。参考になることや勉強になることも多かったが、他市の議会のごく一部だけを見ての発言は支障があると思い記載は割愛する。
 
 11日は朝から雨である。壊れたパソコンのHDからデータを抜き取ることに成功したという連絡があり、タイヤを冬用に交換するついで受け取りに行くとほぼ完璧に復活に成功している。2週間早いクリスマスプレゼントを受けて、データ整理を行いながら、合間でHPの更新を行った。
 
 12日は日帰り人間ドックで、5年ぶりに胃カメラを飲んだ。酒の大量摂取と肥満体質が影響して脂肪肝を指摘されるが、大きな問題点も無く、胃も綺麗であるのはストレスを上手く解決しているからだろうか。ともあれ、データに安心して夕方に江川区の忘年会に出席し、しっかり焼酎を飲んできた。
 
 13日は地元の所用を済ませるために自転車で近所を走り回る。県が施工している中野畑沢線の道路工事や海上自衛隊の設備解体工事などは日曜日で休みであるが、それをゆっくりと見てくる。午後からHPの更新や議会広報用の原稿などを作成し、日曜日も終わる。
 
 14日は午前中に市役所に行き、議会広報誌編集会議に向けた調整や各部署との打ち合わせ等を行いながら、天候が良くなったので途中で請西や羽鳥野の街の変遷を見たり、中之島大橋での落書き消去状況等を見てきて、再度市役所で打ち合わせを行っている内に日が暮れてしまった。冬至間近なので日没が早い。
 
 15日は所用で千葉に行くついでに、今回の補正予算で災害復旧費が計上された場所を見に行く。8月の台風の災害だが、補助金を受けるための査定などが入り、未だに工事着手していない。国・県・市と副層構造に成っているためとは云え、制度的な速度感の遅さは何とか改善したいところだが自治体の無力さも理解しているだけに辛い。
 
 
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2009年12月下旬の記録