54.6月下旬の活動記録 |
21日から常任委員会協議が始まる。今期から全ての委員長が同期の議員となるため、まずは運営手腕のお手並み拝見と傍聴を行う。
今回の総務常任委員会に付託された案件に下表の通りである。
|
区分 |
No |
議案 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
1 |
議案40 |
一般会計補正予算(第1号) |
財務 |
2 |
議案43 |
職員の育児休業条例の一部改正 |
総務 |
3 |
議案44 |
市税条例の一部改正 |
財務 |
協議会 |
4 |
|
平成23年度行政評価結果 |
企画 |
|
No1は震災後に安心安全メール登録者が増えた事によるサーバー費用の増加・本庁舎の耐震診断事業の追加・企業立地奨励金の増額等が主なものである。やはり耐震診断に意見が多く出されたが、私の本会議における質問含意が他の議員に伝わっていないことを改めて気が付かされたようだ。なお、総務に座親・田中と2名の新議員が配属されているが、それ以外にも草刈・永原・宮木・重城・鈴木と5名が傍聴に参加していた。彼らには三上議員の財政調整基金の議論等は難しかったろうなと4年前の自分を振り返りながら思った。No.2は法令改正に伴う非常勤職員の育児休暇を認めるための条例改正で、非常勤職員168人中、勤務時間等の条件を満たした77人が対象になるもの。No3は税法の改正に伴う東日本大震災の被災者の住宅控除を翌年度以降も延長するもの。今後本市に被災地から転入してきた場合に適用者が生じる可能性があるという説明が滝口議員の質問に対する答弁で行われたが、議案説明段階で行っておくべきという意見に深く同意する。議案は以上の3件であり、協議会で説明されたNo4は議会最終日に全員に説明が有る。
屋上の喫茶で傍聴に来た会派の新議員とともに昼飯を食べながら、ベテランの質問はまだ難しいだろうと話していると、噂の滝口・三上両議員も喫茶に訪れたので、食べながらの解説を行ってもらう。
午後からの経済環境常任委員会も引き続き傍聴する。負託された案件は請願1件のみである。
|
区分 |
No |
議案 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
1 |
請願02 |
地方消費者行政充実に国の支援を求める請願 |
経済 |
協議会 |
2 |
|
第64回木更津港まつりの開催について |
経済 |
3 |
|
ゴミゼロ運動について |
環境 |
4 |
|
第21期農業委員について |
農業委 |
|
No1は現在県の基金で運営されている消費生活センターに対して今後も安定的かつ全国均質に運営されるよう国の支援を求めるもの。本市は39年前に消費者窓口を設置した先進市だが近隣三市や房総半島には設置している自治体は無い(だから本市が県下最南端)という状況であり、そのため昨年度中には他市からの相談が140件も寄せられていると聞くと、地方自治体に任せていては無理だという請願者の趣旨も良く解り賛同する話である。No2は今回の港まつりが計画停電を回避しやすい土日に移動して実施する説明である。No3は雨天で1週間伸びたゴミゼロ運動で出された溝掃除の土嚢袋回収が2週間以上掛かった理由を説明するもの。No4は来月任期を迎える農業委員会選出の日程等を説明するもの。農業委員会の活動が見えない、という意見も出されたので、自らの就任後はしっかり情報開示を進めねばと思った。
委員会の傍聴終了後はイレギュラーな運営が予定される明日の委員会の進行方法を事務局と協議した。また事務局より6月の報酬振込内訳が渡された。今月より議員年金の天引きが無くなっている事は有りがたいのであるが、源泉徴収が大台を超えた107,400円に成っている事には驚かされた。まだ特別委員会の視察積立が行われていないので何とか30万円を受け取ることが出来たが、7月以降はまた20万円台に戻ると考えると、議員年金の廃止効果はそれほど大きくは無いなと思わされた。
22日は朝から良い天気で暑くなりそうである。市役所でも緑のカーテン作戦が展開されているが間に合わない早さで猛暑日が来そうである。この日の午前中に私が委員長として進行する建設常任委員会が開催される。市道認定の1議案が取り下げられると言う変則的な事案も抱えて居るが不思議と緊張しない。
10時になる数分前に参加者が全て揃ったので委員会を開会する。傍聴者は8名(齊藤、鶴岡、宮木、永原、座親、田中、鈴木、重城)も居て、事務局が資料配付に追われていた。負託案件は下記の通りである。
|
区分 |
No |
議案 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
1 |
議案40 |
一般会計補正予算(第1号) |
財務 |
2 |
議案46 |
都市公園条例の一部改正 |
都市整備 |
3 |
議案44 |
地区計画区域内建築制限条例の一部改正 |
4 |
議案50 |
市道路線の認定 |
協議会 |
5 |
|
木更津駅前広場再整備計画の概要について |
6 |
|
中野畑沢線整備事業の進捗状況について |
|
No.4は委員会の開始に行う市長挨拶の中で一部間違えがあり本会議で修正の承認後に再度委員会負託を行う申し出があり、審議開始前にその採決を行ってから箇々の議案の議論を行うことになる。個人的には市道認定は道路法第8条の2で議会承認が必要なことは定義されているといえ、それは起終点の住所であり、位置図や幅員が若干間違っていても正誤表で審議しませんかという私の意見は通らなかった。
そんなわけでこの日の審議案件は3件になった。No1では前の議会で成立された『鎌足桜保護育成基金』に対し市民から寄付を受けた20万円を積み立てるもの。議員から特に異論なく可決する。No2は鳥居崎公園の市民プールの入場料金を改正するもので全体的には値下げになる改正であるがいきいき館で無料となる未就学児をわずか70円とはいえ有料にする事を今後見直すべきという意見が出されたが可決。ただ委員外より7月20日より前に学生が休みになる7月17日に開くべきではという声も出た。暑い時期が長いので市民サービスを考えれば7月頭から9月末まで開いても良いだろうし、そもそもいきいき館が有るので廃止を検討すべきと言う持論の私は外の意見を取り上げずに次の議案に進む。No3は既に地区計画が決定している金田地区で建築確認申請段階で地区計画違法状況にあることを理由に審査を行えなくするために必要な条例で、書いたように設定が難しくて細部までの理解者は少ないが必要性だけ理解して貰ったようで可決され、審議案件が終わる。
その後、協議会に移りNo.5の駅前広場の整備について多くの質疑が交わされ、それを聞いていると巌根駅も警察の交番と公衆便所の設計が終わった9月議会にでも協議会で説明を行うとともに、3月議会後の委員会情報交換会は巌根駅前で行うか、等と考えた。No.6は中野畑沢線の現状で金田事業の街開き時点では吾妻水門を除き暫定2車で供用されるが、現在の暫定区間の完成断面になる前提として地元協議という課題が残っている事も解った。これで事前に準備した議題は全て終了したが、29日の委員会審議がスムーズに行くよう議案50号に関する意見をもらい、さらに委員会の視察内容について打合せ、午前の部は終了する。
前日が屋上喫茶だったからこの日は1階の食堂で簡単に昼食を済ませ、会派室で会派視察の日程調整などを行った後、午後からの教育民生常任委員会に出席する。議案は下記の通りである。 |
区分 |
No |
議案 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
1 | 陳情02 | 増員と夜勤改善で安心の医療・介護を求める陳情 |
市民 |
2 |
陳情03 |
国の教育予算拡充に関する陳情 |
教育 |
3 |
陳情04 |
義務教育国庫負担堅持に関する陳情 |
教育 |
4 |
議案40 |
一般会計補正予算(第1号) |
財政 |
5 |
議案42 |
住民基本台帳カード利用条例の制定 |
市民 |
6 |
議案45 |
国民健康保険税条例の一部改正 |
市民 |
7 |
議案48 |
工事請負契約(祇園小)の締結 |
教育 |
8 |
議案49 |
工事請負契約(富来田中)の締結 |
教育 |
協議会 |
9 |
|
市民の健康に関するアンケート結果概要について |
市民 |
10 |
|
学校の適正規模及び適正配置の基本方針について |
教育 |
|
No1は医療現場における看護等の人員増員や勤務時間の改善などを求めるのものであったが現職医師の石井議員から正看護婦と准看護婦の待遇格差改善こそが重要であるという指摘は現場を知っているだけに説得力があり委員会としては趣旨採択という形になった。No2とNo3は毎年6月議会で出され可決される陳情であり、毎年のことなので傍聴を中断して所要を済ませてきたので細部は解らないが今年も委員会で可決されたようだ。No4は寄付金を基金などに振り分ける事や家庭児童相談室の運営費の県補助率が高まることなどの補正、No.5はコンビニ交付に住基カードを使用するための条例化、No.6は地方税法の改正による改正、No.7とNo.8は予定価格1億5,000万円以上の工事は契約に当たり議会承認が必要だと条例化されているための案件で、負託案件5件で委員会は終了した。その後協議会が始まり、No.9の市民3,317人に発送して1,680人から回答を得たアンケートの概要説明の後、この日の核心であるNo.10の説明が行われた。審議会の方針を尊重すると言いながら、下記の3点が答申から変更となっていた。 |
No |
審議会答申 |
基本方針 |
1 |
中学校の適正規模は12〜18学級 |
中学校の適正規模は9〜18学級情 |
2 |
真舟小学校予定地に小学校を新築 |
真舟中学校予定地に小学校を新築 |
3 |
真舟中学校予定地に第二中を移転 |
第二中は現状のまま使用する |
|
第二中学校の校庭の狭さや学区設定の問題などが審議会で指摘されていたが『予算支出を抑え現有資産を有効活用する』方針が優先されたようだ。廃止が検討される学校等も今後のパブコメや9月議会でも大きな議論になる項目だろう。例年12月に行っていた学校耐震の質問も前倒しにせねばならぬかと考えさせられる。
委員会終了後は一度帰宅し、夕方から市内で都市整備部・水道部の課長以上の職員と情報交換会を行う。29日にも50号議案で委員会を行わねばならないので審議終了後の会でない、という事を委員長挨拶で言ったが、担当者を糾弾している訳では無いことをもう少し強く言うべきだったかも知れない。
23日は暑い中で、溜まっていた雑務を処理するために市内を回る。そんな中で金田地区の区画整理も見に行くが、UR施行区間では中野畑沢線の建設も進み、アウトレットの建設現場では整地工事が進んでいた。基礎工事が始まる頃に状況写真を撮りに来ようと思った。
24日は午前中に市役所に行き、委員会報告や行政視察の打合せを行うとともに、十九の会の研修などを企画して帰宅する。事務処理を行った後、幕張まで行きロッテvsオリックスの試合を見ながら麦酒を飲んだ。試合は残念ながらロッテの負け試合だった。
25日は法人会の社会貢献活動で市立わかば保育園を鳥取方式で芝生化する作業をすると誘われ、10時から汗を流す。とても多くの方が集まっていたのでスムーズに苗植えも終了した。3ヶ月後が楽しみである。法人会はこの日に3箇所を行うと言うことであるが、私は午後に2件の会議があるので保育園だけの協力となった。
2時からは博物館の会議室で太田山プロデュースWG会議に出席し、5時からは東京ベイプラザホテルで四市議員により賢友会の研修会と総会に出席し、懇親会で他市の議員と意見交換を行う。富津市では9月議会に議員定数削減を上程するようで、近隣市の取組は本市にも刺激になる。その後は街中の活性化に寄与し夜遅くに帰宅した。
26日は朝からHPの更新や部屋の片付けを行い、午後から西山区と江川区の合同懇親会に出席する。会場で一緒になった渡辺県議が議会質問の目前で忙しいというので聞いてみると6月28日(火)の午後2時頃から質問するための原稿をまとめている最中だという。本市の議会は休会中だから見に行こうと思った。
27日は朝から腰を据えて書類の整理を行う。4年前の6月議会のファイルなどを見直し、不要な資料を再利用の紙袋に入れて行くが、その量の多さにうんざりする。昼からは市役所に行き行政視察の打合せ等を行い、夜は8日に螢を見に行った人達で反省会を行った。
28日も朝から書類整理や仕事の片付けを行い、昼から千葉県庁に行き渡辺県議の議会質問の傍聴を行う。手続きが市に比べ煩雑で、無駄な人員が多いと思いながら議場に入る。渡辺県議の質問項目は下記の4項目であり、この中で震災対策の防災拠点に興味があった。
|
|
No |
質問項目 |
1 |
震災対策について |
2 |
エネルギー問題への取組みについて |
3 |
カジノについて |
4 |
アクアラインの交通渋滞問題について |
|
|
写真は同行した宮木市議よりいただいたものである。千葉県南の防災拠点として陸上自衛隊木更津駐屯地と周辺の活用を議論すると聞いていたが、県職員の答弁の素っ気無さに呆れ、木更津市の執行部は細部まで回答していただいているのだな、と今更に思う。
夜は遠方より大学時代の友人が仕事で木更津に来ているので自宅に招き酒を飲んでいたが、明日の議案などで電話調整も行っていた。友人が会社に通勤する電車内で読む本が欲しいというので本棚から最近読んだ面白い本を幾つか渡す。ふと、会派室にも何冊か持っていき、自由に読んで貰うのも良いなと思った。
29日は議会最終日である。9時に会派室に集合し、打合せの後に議場に望む。会議の開始早々に議案第50号の訂正が上程され、その承認後に休会が入り建設常任委員会が開催される。会議室に移り審議を行った後、議場に戻り、負託議案の委員長報告を行う。委員長に対する質疑は行われなかったので討論・採決に移り、負託議案10件と請願1件、陳情3件の採決が行われた。次いで人事案件である監査委員の選任は負託されずにこの場で審議となるが、それもスムーズに採決されたところで休会が入り議会運営委員会が開催される。再び会議室に移り発議案と日程変更の審議を行った後、議場に戻る。発議案は下記の通りである。 |
No |
件名 |
1 |
地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書について |
2 |
義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書について |
3 |
国における平成24年度教育予算拡充に関する意見書について |
4 |
農業委員会委員の推薦について |
5 |
原発ゼロに向けたプログラムの作成を求める意見書について |
|
開会直後に追加された諸報告のうち、監査報告書の内容に目を奪われているうちに発議案の審議が始まる。No.1〜3は請願及び陳情の採択に伴う意見書であり速やかに採択される。No.4は議会選出の農業委員に三上議員と私を推薦するもので、私は当事者であるため審議の間は議場を退席する。議決後に入場し、最後の案件であるNo.5の質議が始まる。この案件は佐藤、鈴木、田中の3名の議員から提出された意見書で、大まかな考え方は賛同できるが、記載内容の精度や原発を完全廃止とすべきか等に異議があり賛成しなかった。せめて「自然エネルギーの利用拡大を求める意見書」だったら良いのになぁと思いながら6月定例議会が終了した。
引き続き議会全員協議会が開始され、下記の3件の報告が行われた。
|
No |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
1 |
平成23年度行政評価結果について |
企画 |
2 |
第64回木更津港まつり(花火大会)の中止について |
経済 |
3 |
学校の適正規模及び適正配置の基本方針(案)について |
教育 |
|
以上が午前中に終了し、昼からは会派視察の調整や十九の会研修企画である富士登山の日程調整などを行うとともに、市役所内の各所で打合せを行い帰宅する。萎れている紫陽花などに水を撒いてから富士屋ホテルに行き、滝口議員の在職20年と高橋議員の在職10年の祝賀会に出席する。その後は市内の経済復興に尽力しながら若手議員で色々と話をしてから帰宅した。
30日も朝から暑い。午前中は人に会う用事もないので短パンとTシャツでHPの更新を行う。午後から打合せや買い物で市原に出かけるが夕方頃より夕立になる。1週間ぶりのまとまった雨で、まだ梅雨明け前か、等と思いながら6月も終わりになる。
→2011年7月上旬の記録
|