79.3月上旬の活動記録
 1日は朝からHPの更新を行った後、昼前から所要で千葉市まで出かける。携帯には市役所から答弁の確認が寄せられるが、この日は全て電話連絡だけで済ませた。
 
 2日は天気が良ければ
定点写真でも撮影しようかと思っていたが、朝から雨なので市役所に行き、会派室で出前の昼食を取り、夕方まで打合せや作業を続ける。夕方に富津の友人の元を回って帰宅した。
 
 3日は久しぶりの晴れ。定点用の写真を撮りつつ10時から『東京湾放射能汚染対策意見交換会』に漁業関係市議として出席する。これは1月15日放送のNHKスペシャルで東京湾の放射能汚染が進むとしたシュミレーションによって発生した風評被害の対策、特にこれから始まる潮干狩りに向けた対策を考えるため木更津市・富津市の関係漁業組合が中心となった会議で、浜田代議士、両市の市長、両市の県議と私を含めた市議数人が同席し、活発な議論が交わされた。
 問題の放送は、東京湾に詳しくない近畿大学の学者のシュミレーションを検証せず流してしまったもので、現実に東京湾の貝類から
放射能は未検出なのに値段は落ち込み取引も減り、潮干狩りは団体のキャンセルが続くという最悪の状況に入り、漁業関係者の収入は減っている。
 長い議論の結果、組合が政府関係機関に行った要望を市議会でも行うことやNHKに抗議すること、さらには正確な情報を伝えて貰うことなどを要望すること等が必要という事になった。
 会議終了後にも定点写真を撮るために周辺を回る。巌根駅前の公衆便所もだいぶ形に成ってきていた。そして一旦自宅に帰り、着替えてから自転車で金田の定点写真を撮るとともに現状把握を行い、その後は来月15に行われる小櫃川さくら祭の開催地域にある桜並木を見に行く。
 将来的に桜並木を活かし散策やジョギングの出来るまちづくりのためには、中野地区や中郷地区は堤防天端に舗装道路が必要で、万石地区と高柳地区を結ぶためには旧国道の橋を下で交差して連絡する道路が必要等と技術者の目で見ながら自転車を進めると下望陀地区では山羊が雑草を食べているので出くわした。
 
 4日は午前中に部屋の片付けなどを行い、買い物を済ませた後、午後からHPの更新作業や質問原稿の修正に取りかかった。とても寒い日曜日でディスクワークに終始した。
 
 5日は午前中に個人的な仕事を片づけ、昼から市役所に行き翌日の質問項目や、翌週の建設常任委員会の諸調整を行う。質問者が多いためか、前日なのに回答の方針が決まらない部門も有り、気を揉みながら帰宅する。
 
 6日より本会議が再開され代表質問が始まる。代表4人を1日で終えるためこの日は異例の9時開始である。では前回は省略してしまった恒例の個人的に印象に残った答弁を今議会では記載する。
自民クラブ代表 三上和俊議員
 四市の高卒2年目の職員の年収を比較すると木更津市の255万円に対し、君津が100万円・袖ケ浦が24万円高く、富津は約7万円低いという回答があった。極端な差がだサンプリングの問題があるようだ。
 他には金田の街開き式典が4月11日に行われることや、金田総合BTの事業主体が木更津市に成ったこと、震災瓦礫をKCSで受入処理する意欲は有る事など、重要な回答が数多くあった。
羅針盤代表 近藤忍議員(私です)
 高齢者世帯の見守り組織を作ることや学校耐震を平成27年度までに終える方向に成ったこと等の回答があったが、例によって詳細は月末頃の全文アップを参考にしていただきたい。
公明党代表 住ノ江雄次議員
 来年度の防災関連予算は6億4千万円を計上している。津波避難ビルの基準は新耐震のRCかSRCの3階建て以上の建物で24時間対応可能なものとしているため指定が進んでいない。アクアライン連絡道路を避難場所にすることは協議中という事であった。
一新の会代表 大村富良議員
 市政施行70周年のために4月早々に市民も参加する実行委員会組織を立ち上げる。アクアラインマラソンのPRイベントでもあるチャレンジデーというスポーツイベントを5月に、NHKのど自慢を9月9日に、アクアラインマラソンの前日には木更津バルを開くなどして、11月3日の式典に向けた機運を高めていくようだ。
 この日の質問を終えて緊張が緩んだことや内容の反省会も行いたい気分でもあったが、羽鳥野建設時代にお世話になった当時の区画整理組合の理事長であった鈴木さんの通夜が有ったので夜は鹿島斎場に行く。当時の役員さんも多く列席しており故人を偲んできた。
 
 7日は最終日の審議時間を確保するため異例の一般質問6名で、終了予定時間は午後5時15分である。
羅針盤 草刈慎祐議員
 本市の所有する公用車は238台で所有しているのは235台である。公務中の交通事故は平成21年が11件、22年が20件、23年が1月末までで14件である。960人の組織としては車両の台数も事故件数も多いような気がする。他には現在のままでは20年後に全体の90%になる235橋が建設から50年を経過することになるので計画的な架け替えがが結果的に補修コストを掛けるより安価になるという視点も重要である。
共産党 佐藤多美男議員
 金田開発に関連し市の職員は、西を施行する千葉県に9名、東を施行するURに2名、庁舎内で金田担当者が2名の合計13名という回答が有り、それぞれの職員も含めると40人以上で進めているのだろうと考えながら烏田土地区画整理組合を思い出していた。面積や関係者が少ない事も有るが、工事監督も含め9人で遂行していた事に比べると効率の悪さが明確である。
羅針盤 永原利浩議員
 震災を受けて携帯各社が津波警報などの緊急エリアメールを無料で送れるサービスを開始し、本市も県内では早い対応を行っているようだ。訓練で使用して市民にその存在や音色を理解して貰う必要があるという指摘は確かに重要だと思った。
一新の会 國吉俊夫議員
 現在の金田BTの8,769uのうち7,337uは5人の地権者からの借地で年間に176万円を払っているようだ。駐車場事業としては年間1,350万円の黒字なので通常は気にしないが、現在区画整理事業を行っている中で換地計画が進めら多くの地権者が土地を活用できない中で、従前の地主に賃料を払うのは不公平ではないだろうか。
市民ネット 田中紀子議員
 一括法により本市に多くの権限が移譲されているが財源の裏付けがないと市長会を通じて抗議を行っているようだ。また権限が移譲されたと言っても@従うべき基準は上位法の通りにする、A標準の基準は合理的な変更の理由がなければ上位法から変えられない、B参酌する基準のみ市の独自基準を入れる余地があるが市に説明責任が生じる、という回答を聞くと地方分権はまだまだ名ばかりである。
自民クラブ 重城正義議員
 介護保険の基準月額が3,990円から4,738円に値上がりとなったが、これは近隣市や県平均より高く全国平均よりは低い値のようだ。広域型特別養護老人ホームの250床増による給付費の増加が効いている。今後もサービスを高める度に保険負担が増える制度だと思うと、負担とサービスのバランスは悩ましい話である。
 
この日の質問者は佐藤・田中議員以外は質問時間を多く余らせていた。前日の私も18分程度余らせたはずであるので大きな事は言えないが、せっかく質問の権利があるのだから深く追求する事も必要と思った。会議終了後には、今議会終了後に議員会を通じて行う勉強会の打合せなどをしてから帰宅した。
 
 8日は通常モードに戻り5名の一般質問である。
共産党 鈴木秀子議員
 医療費負担と国民健康保険の軽減として有効なジェネリック医薬品の利用率は22%で増加傾向にあるが国の目標値である30%までには至っていない。今後は慢性疾患等で長期的に医薬品の世話に成る人には通知する方向というのは望ましい。
新栄会 座親政彦議員
 平成23年に起きた78件の自転車事故の内、74件が自動車との事故で、そのうち出会い頭の事故が35件であると聞く。私も快適な自転車道が有れば市役所で使用したいと思う。小川都市部長の言うように整備の優先度はまだ早いかも知れないが、省エネと健康維持も考えると欧州型の都市構造も考えるべきだと、ずっと考えている課題を見た気がした。
羅針盤 宮木康弘議員
 商工会議所で恋人の聖地の盛り上げも兼ねて「街コン」イベントを企画していることや平成23年に県のフィルムコミッションを通じて撮影に至ったのが141件も有り、同率2位の館山市・船橋市の45件を大きく引き離して県下1位の撮影実績をあげていることなどの回答があった。現在商工と観光が同一課であるが、シティプロモーションを念頭に観光の独立を行うべきだと私は思っていた。
新栄会 白坂英義議員
 学校に子どもを通わせた場合の税金以外の直接負担額は、学校後援会費・学級費・PTA会費・給食費などで小学生の場合は6万6千円、中学生の場合は8万7千円が必要となり、それ以外に修学旅行の積立などが別途支出されている。子育て支援のために税負担を考えるべきという意見も一理ある所である。
公明党 渡邊厚子議員
 来年度に基本計画に入る次期市営霊園計画は用地買収を行わずに現在の敷地内で増設を行うという事なので合葬墓や納骨堂という形式が検討されそうである。また議員より紹介があった静岡県が作った避難所運営ゲーム(HUG)は良い図上訓練になりそうで興味深い。
 
議会終了後に会派代表者会議が開催され、追加案件の説明や土地開発公社の理事について打合せてから帰宅した。
 
 9日は一般質問の最終日で4名が一般質問を行う。
公明党 岡田貴志議員
 障害者の就労支援として、携帯電話やパソコンのように貴重金属を多く含む小型家電の分解作業を行うことで比較的高い賃金を支払っている事例が久津間にあることが報告された。近所なのに知らなかった。灯台もと暗しである。多くの就労施設が最低賃金に及ばないようで、障害者就労に積極的な企業を誘致したら、という提案は良い切り口である。
元気力 高橋てる子議員
 管理職手当や役職加算などが条例の額より低く支給されている。そのような管理職は229人いて、職員数の27.16%に相当する。条例のとおりに支給すると平成24年度で1億2千万円が必要になる。現在の所、この低減措置は平成24年度までで25年度からは本則に戻すらしい。
自民クラブ 荻野一男議員
 木更津内港の活性化を目指す社会実験として横浜からの潮干狩りツアーや婚カツクルーズなどが検討されている。また当初計画にはないが、港湾関係者のために津波避難タワーの設置を県や国に要望したという事である。せっかくのタワーは平時にあっては富士山と中之島大橋を見る、良い視点場として位置づけされるべきだと聞きながら思っていた。
一新の会 大野俊幸議員
 3月恒例の退職部長の残す言葉を聞き出す質問である。鶴岡企画部長の『地域の特色を生かした均衡有る発展』、加藤福祉部長の『核家族化問題の解決』、石井市民部長の『予防可能な生活習慣には教育を』、露崎総務部長の『仕事をさせていただいているという感謝・決断と実行力を養う努力・実行のタイミングというセンス』というそれぞれの言葉の重さに感動すら覚えた。
 
ベテランの荻野・大野両議員は質問時間を有効に使っていたが、多くの議員が時間を残し、休憩時間が多くなったように思う。そこで、私がメモしたデータをグラフにしてみたら下図のようになった。
 私も人のことを言える立場ではないが、市民に変わり市政の状況を聞くせっかくの時間を有効に使わねば勿体ない、と自らの会派の若手にも伝えたし、彼らもその点は反省しているようであった。
 さて、一般質問が終わり直ぐに休憩が入って議会運営員会が開催され、次の2件が追加上程された。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部 担当委員会
議案45 介護保険条例の制定 福祉 教育民生
議案46 工事請負契約の締結(南清小学校) 教育 教育民生
 この2議案を含む31件について大綱質疑が行われた後、予算審査特別委員会が設置され、全議案を委員会負託して23日まで議会は休会に入った。
 直ぐさま予算審査特別委員会9名による会議が行われ委員長に鶴岡総務委員長を、副委員長に國吉議員を選出した。その場で配布された予算審査説明資料は80頁を超える物であったが、それらを含め水曜日までには膨大な資料を読まねばならない。
 予算審査委員会後に議員会が開催され学習会の内容を決めていたようだが、私は会派室で翌週に行われる建設常任委員会での資料調整を担当課と行っていた。そんなこんなで市役所を退出したのは5時半近くになっていたが、この夜は会派による中打ち上げを実施し、質問の反省などを遅くまで行うのであった。
 
 10日は地元の岩根西中学校の卒業証書授与式に来賓として出席する。卒業生73名が全員出席し、義務教育の終了を迎える場で、嗚咽を抑えることの出来ない生徒達に釣られて私まで目頭が熱くなった。合唱も奇麗で良い卒業式であった。これからはそれぞれの道を後悔しないように歩んで貰いたいと願うばかりである。
 帰宅後は『思う事』のアップを済ませてから、予算資料を読み始めるが、夕方からは翌年の町内役員人事を決めるための常会を我が家で開催するため中断し、夜遅くまで皆で意見交換をした。
 
 
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2012年3月中旬の記録