80.3月中旬の活動記録
 11日は午前中にHPの更新を済ませるつもりだったのに、やはり震災1年の特集番組に目が行き、そのうち午後1時になったので前夜に決まった翌年の祭礼委員会の役員引継式に出席する。7月末に行われる熊野神社の祭礼は議会休会中なので乗り切れるだろうと会計役を2年間行うことになった。
 会議終了後に帰宅すると丁度2:46の震災発生1周年を迎えた。テレビを点けると記念式典が始まろうとしている所で、画面の前で黙祷した。
 
 陛下のお言葉などを聞いていたら4時近くになってしまい、急いでパソコンに向かいHPの更新を済ませ犬の散歩に行き、再度予算書と格闘することになるが、やはり特集番組に目が移り、仕事が捗らない。
 
 12日から委員会が開催される。午前中は経済環境常任委員会で、負託されている議案と委員会後の協議会は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案26 産業振興基本条例の制定 経済
議案36 墓地等の経営許可条例の一部改正 環境
協議会 1 東京湾内の放射線汚染の対処に関する要望 経済
 環境振興基本条例については、東日本大震災後の風評被害などを考えると、市の責務として地域産品の地域外への普及推進も考えるべきと言う意見も出されたが、原案通りに可決された。議案36号は一括法による権限移譲の変更で、現状に大きな変化はない。協議会の案件は3日に漁業組合で打ち合わせた内容を、議員発議として関係大臣や知事に意見要望するために議論されたもので、議会最終日に議員発議案として上程される予定である。
 午後からは総務委員会が下記の案件で開催される。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会
議案22 庁舎建設基金条例の制定 総務
議案23 工場立地法準則条例の制定 企画
議案28 手数料条例の一部改正 総務
議案29 特別職で非常勤の報酬等に関する条例の一部改正 総務
議案30 行政組織条例の一部改正 総務
議案31 職員の勤務時間、休日、休暇条例の一部改正 総務
議案32 職員の給与の特例条例等の一部改正 総務
議案33 協働のまちづくり条例の一部改正 企画
議案34 市税条例の一部改正 財務
議案39 火災予防条例の一部改正 消防
協議会 1 男女共同参画計画(第3次) 企画
2 金田総合高速バスターミナル 企画
 建設基金の金額は、建設費を70億円と見込み、75%(52.5億円)を起債で対応すると17.5億円の現金が必要となり、それを5年で準備するために3.5億円が必要という話である。此処でもIs値は示されなかった。議案29号は地域手当の支給に関する案件で、多くの議論が行われる中で鶴岡委員長より修正案が提出されるものの、執行部の原案通りに採択された(細部は思う事に記載)。議案33号は1%市民活動支援条例であり、団体に対する補助と地域自治団体の活動支援についての説明が解りにくく議論が長引いた。これ以外の7議案は一括法による権限移譲の変更等で、特に注目点は無い、と思いながら傍聴を途中退席する。
 自宅に帰り、通夜参列の準備をしてから、渡邊県議の事務所で来月の小櫃川さくら祭りスタンプラリーの打合せを行い、知人の葬儀に参列して帰り、日付が変わるまで予算書と格闘した。
 
 13日は朝から良く晴れている。庭の梅の木には花が少ししか咲いてなく、春の訪れは遅いと思いながら市役所に行き、自らが委員長を務める建設常任委員会を10時から開始する。議案は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情13 国道127号線を国で管理することを求める陳情 都市
議案27 公共案内看板設置条例の制定 都市
議案37 市営住宅設置条例の一部改正 都市
議案38 区画整理事業地内における建築許可条例の一部改正 都市
協議会 1 金田東地区まちびらきに向けたインフラ整備状況 都市
2 木更津駅西口駅前広場再整備事業の詳細設計結果 都市
3 金田配水池の用地取得 水道
 陳情については12月議会から継続審査となっていたもので、新年度においても陳情者の危惧するような事態にならないことが解り否決された。公共看板については港まつりやアクアラインマラソンなどの情報を伝えるようだが、そのためには公共周知用の空きを作っておくか、時々は広告が無くなる契約を結ぶ必要があり運用を考える必要がありそうだ。これ以外の2議案は一括法による権限移譲の変更で、他にも本来は委員会に負託されても良さそうな案件5本が平成23年度案件として先月27日に採決されているので審議は速やかに終わり、協議会に充分な時間を使うことが出来た。金田のMOP開業時のインフラ状況や平成24年度の西地区の事業、来月11日のまちびらき式典など、注目点に値する多くの情報の説明があった。
 ゆっくり昼食を取り、午後からの教育民生常任委員会を傍聴する。議案は9日に追加された2議案を加えた下記10議案である。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案24 暴力団排除条例の制定 市民
議案25 子育て支援センター設置条例の制定 福祉
議案35 保育園の設置条例の一部改正 福祉
議案40 図書館設置条例の一部改正 教育
議案41 公民館設置条例の一部改正 教育
議案42 博物館設置条例の一部改正 教育
議案43 PFI事業の変更契約の締結 教育
議案45 介護保険条例の制定 福祉
議案46 工事請負契約の締結(南清小学校) 教育
協議会 1 請西保育園及び子育て支援センター新築事業 福祉
 議案25号と35号が請西保育園関係議案であり、過去の経緯を元に議会軽視とか委員会無視という厳しい声が出される。荻野議員から@年額で約430万円の借地料という財政上の問題、A市有地である学校用地が近くにあるのに活用しない事、B幹線道路隣接やむつみ保育園・なのはな保育園の双方に近すぎると云う立地環境、C議会関係者の用地を使用するという道義・倫理的な問題と貸主が風評被害を受ける事の回避、という4点の問題点を指摘して反対し、他にも石井・永原の両委員が反対したので賛否同数となり平野委員長の裁決で賛成と採択された。自民クラブも羅針盤も会派内で賛否が分かれるという、議会が紛糾する案件であり、可能なら取り下げて貰いたいと思う案件である。
 これ以外の議案40号から42号は一括法による権限移譲の変更で、議案43号は学校給食センターに第3中学校を追加することによるPFI会社との契約変更の案件(追加による増額は約15百万だが物価や金利変動による減額が大きく約27百万の減の約66億百万円)である。介護保険料の大幅な増額については議論も出されたが国の制度を抜本的に変更しないとサービス向上に伴って保険料が高くなる事が避けられない。
 委員会が終了して協議会に移る段階で退席し、この夜は巌根駅前で建設常任委員会の情報交換会を開催する。屋根が張られて足場が降りた公衆便所を始めとした巌根駅前西口広場整備事業の進捗状況を委員や幹部職員に見ていただいた。帰宅してから翌日の審査の準備をした。
 
 14日より予算審査特別委員会が開催される。3日間の日程案は下記の通りである。
日程 番号 内容(件名とは異なる) 主な関係部
14日 10:00-12:00 議案15 一般会計予算(総体:歳入) 財務
13:00-17:00 議案15 一般会計予算(総務費) 総務・企画
15日 10:00-12:00 議案15 一般会計予算(民生費) 福祉
議案16 国民健康保険特別会計予算 市民
議案17 後期高齢者医療特別会計予算 市民
議案18 介護保険特別会計予算 福祉
13:00-15:00 議案15 一般会計予算(衛生費) 環境
15:20-17:00 議案15 一般会計予算(労働・農水・商工費) 経済
議案19 公設市場特別会計予算 経済
16日 10:00-12:00 議案15 一般会計予算(土木費) 都市
議案20 公共下水道特別会計予算 都市
議案21 駐車場事業特別会計予算 都市
13:00-13:40 議案15 一般会計予算(消防費) 消防
13:40-15:10 議案15 一般会計予算(教育費) 教育
15:30-16:45 議案15 一般会計予算(公債・予備費) 財務
議案44 水道事業会計予算 水道
 もちろん、日程は案に過ぎず、議論が長引けば昼食の時間にずれ込み残業も続き、ハードな会議である。議論は当然のように多岐に渡り、特に70周年に関連した事業についての審議が多かった事が今年の特徴であろうか。会議には9名の委員会メンバーと正副議長だけでなく、選ばれていない多くの議員も傍聴出席しており、特に今期の新人議員(草刈・永原・座親・宮木・田中)は熱心に聴いていた。始めての予算審議はどの様に見えていただろうか。
 
 15日は予定時間を超過した終了時間で会議を終え、翌日に予定され案内状の届いている小学校の卒業式に出席できないお詫びを改めて学校に伝えに行き、さらにその足で農協の岩根支店に行き、総会に先立って行われる説明会に遅刻して出席する。予算審議期間中の諸行事は充分な対応が出来ないことが心苦しい。
 
 16日の全ての審議が終わったのは午後5時を回っていた。今回の審議終了後の賛成討論を昼休み等に準備していたのであるが、審議時間が延びているため充分な休憩時間を入れることが出来ず、書き込みの多い原稿を元に討論を行った。賛成とはいえ『地域手当て支給による特別交付税削減の懸念』や『請西保育園を借地に設置する財政上の問題』を慎重に取り扱うように織り込んだので、三上議員からは「反対討論のような賛成討論だな」と言われた。服部副市長からは「383億円もの予算なので全てが賛成というわけではないのはしょうがない」と言っていただいたので、多少のぎこちなさは拭えたかな、と思っている。
 
 17日は朝から雨の中で、積もった仕事を片づけ、長いこと更新していないHPの作成などをしていたら、連日の予算審査の日々と同じように午前2時に突入してしまった。
 
 18日は午前中にネットで調べ物やHPの更新を行ってから街中に買い物に行き、午後2時から太田山で椎茸栽培の経験会に記録担当スタッフとして参加してくる。屋根の葺き替えが終わった安西家は風格を深め、小雨の中でも参加者は楽しんでおり、良い企画だった。
 
 19日は10時から基地対策特別委員会に出席する。議案は下記の3件である。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
協議会 1 特定防衛施設周辺整備調整交付金について 企画
2 基幹的広域防災拠点について 企画
3 江川総合運動場拡張整備について 教育
 12月議会で私が質問した内容の経過報告という事もあり興味を持って会議に臨んだが、進捗が遅いというのが正直な感想である。広域防災拠点については相模原市が政令指定都市に成ったこともあって先行しており、千葉県は木更津を前面に出す段階まで行ってない。アクアライン・木更津港・飛行場と陸海空の交通手段で首都圏をバックアップする木更津の立地環境を活用する事が多くの命を救うことになると考えると、速度を上げた協議が必要であろう。
 市役所から出て午後は郵便局や農協などで用を済ませ、ついでに金田を見に行くとアウトレットパークの駐車場の一部に5バースのバス停が完成していた。
 
 開業まで4週間を切り、交通アクセス等も発表され始めている。金田の状況が一変する日も間もなくである。
 
 20日は午前中に自宅の雑務を済ませ、午後から町内の若者の夢であった大仁田厚デビュー35周年記念ツアーを見に市民体育館に行く。席は彼の祖父の隣であった。実はプロレスを生で観戦するのは始めてである。他に仕事がありながら一生懸命準備を行い、当日も設営から撤収までを行う彼が最後にリング上へ上げられ、大仁田氏より紹介されたときの達成感に満足した顔が印象的であった。
 
 
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2012年3月下旬の記録