92.7月中旬の活動記録
 11日は早朝にHPの更新を終え、午前中から港まつりの協賛金集めに清川方面を回る。新興住宅地に出来た全国展開する事業者の支店は本店の伺いを立て、協力できないと答える所が多い。『市民祭り』と銘々していないため、木更津市最大の祭りだという認識がないのか、それとも全てを断ることが大手の常識なのか、それは解らないが、賢い市民が協力店舗であることを日々の選択の要素に出来るような仕掛け造りも必要だと思った。
 担当職員の事前準備が良く、午前中に協賛依頼は片づき、議会事務局で打合せをした後、市内で昼食を取って、時間があるので請西地区を見に行く。最初に請西保育園へ行くと、造成工事は始まっていたが、周辺の反対のためでは無いだろうが、何を作っているかの看板が無いことに違和感を感じた。
 次に真舟陣屋の近くに行くと墓地等の計画のお知らせ看板が立っており、(仮称)木更津中央第二霊園を周知していた。これは議会で宮木議員が質問していた案件で、こちらは保育園とは逆に看板だけで、着工予定を3ヶ月過ぎても工事されていなかった。
 そして最後に千束台の区画整理を見下ろす。中央の都市計画道路の舗装も殆ど終わり、周辺の道路や擁壁もかなり形に成っていることに驚かされた。毎年補助金事業で進めてきた結果であるが、まだ裁判の行方や、補助対象に成りにくい上下水道の問題など、完成までの間には多くのハードルが残っている。
 帰宅して、西日の当たる事務所でHPの更新作業を行う。天気予報は良い方に外れたようだ。日没時に犬の散歩を終えたら、もうすぐウズベクスタンに日本語教師として派遣される友人に出国祝いの宴を行った。
 
 12日は朝方に地域の要件を済ませ、個人的な仕事を片づけた後、夕方から従姉妹の通夜に参列する。44歳という若すぎる旅立ちと残された家族の気持ち沈痛な想いで帰宅した。
 
 13日は午前中に告別式に出席し最後のお別れを済ませた後、君津に移動する。未明の大雨でもグランドコンディションが保たれる小糸の球場で午後2時半より君津市議会野球部との親睦試合を行う。木更津市議会側は八幡様の祭礼などもあって部員が9名しか集まらず、途中交代も出来ない状況だったが運も味方して良い試合となった。その後、懇親の場で意見交換を行い、議員間の交流や情報交換を深めようという事で意見が一致した。
 
 14日は自宅の仕事を片づけた後、街中に所要で出かけた足で八剣八幡様を参拝する。街中には縄が張られ、お囃子の音が鳴り響き、お祭りの気配が色濃く漂っていた。翌週末が中里の神明神社、さらに翌週が江川の熊野神社を含む坂戸神社系列の祭礼と、前線はゆっくり北上する。
 
 15日は朝5時半に起床し、早朝から江川の熊野神社で氏子総出の境内清掃を行い、その後、私を含めた役員で仮宮の建築など、祭礼の準備を行い、これから2週間の役割を打ち合わせて午前中に解散する。
 午後からアカデミアに移動し、音楽コンクールの本選の運営を手伝う。本選終了後の『さよならパーティー』が終わり、打ち上げの誘いを早起きの寝不足を理由に断って帰宅し、HPの更新を行い、長い一日が終わった。
 
 16日は海の日で全国的には休日である。私は朝から江川海岸の海の家で祭礼の打合せを行い(潮干狩りは久津間海岸は午前中に行っていたが江川海岸は休み)、その後、君津に所要で出かけたついでに、つい富津岬まで足を伸ばしてみると、夏を感じさせる空気が漂っていた。
 夕方から市民まちづくり塾の会議に出席し、来月16日の太田山自然観察会と11月頃の矢那川彼岸花移植について調整を行ってきた。
 
 17日は梅雨明けの猛暑が開始される中、個人的な仕事を済ませ、夕方から江川熊野神社の祭礼に向けたお囃子の練習に立ち会う。陸上自衛隊のへり団による夜間訓練が行われている航路下の神社で、役員は本番に向けた打合せを夜9時過ぎまで行っていた。
 
 18日は午前中に市役所に行き、諸般の打合せを行った後、午後から市の某事業を市民に説明し、祭礼に関した買い物を行ってから、夕方に祭礼の協賛金を集めて回り、夜はお囃子の練習に立ち会った。
 
 19日は鶴岡議員と供に木更津駅10:14発のJR内房線で上京し、東京の半蔵門にて(株)PHP研究所が主催するPHP地域経営塾の政策力アップ講座に出席する。受講料は1万円であるが、会派としての参加ではないので政務調査費を使用しない事とした。講座のテーマは「『直営』対『委託・指定管理』不毛な対立を超えた公共施設の最適経営」で、講師は神奈川大学人間科学部特任教授の南学氏であり、参加者は60名を少し上回っている程度であった。13:30から3時間を超えて行われた講演で気が特に記憶に残った7項目を下記にメモする。
 @ 指定管理制度の根拠法令は総務省が所轄する地方自治法のみで監理される施設を所管する省庁には法令がない。そのため専門家が育たずに創意工夫の低下を招いているし、管理者が市と同じように再委託を行うような事態も許容している。
 A 直営で経営している自治体の施設にも多くの正職員でない者が数多く存在している。要は最適な経営形態を考えることである。
 B 国の歳入不足で交付税の算定が厳しくなり基準の人件費が下がる見込みである。そのため、現に休止している自治体博物館が15館程度は有るように、施設運営がいっそう厳しくなり施設数を3割程度削減することが必要となる。
 C 施設の見直しは縦割り細分化である行政財産という視点から市民財産という考えに移し、複合施設にすることが必要。補助金適化法も10年以上経過した施設の多目的使用を認めるように成って来ているのでそれを活用する事である。
 D 民間企業は契約の継続という緊張感で創意工夫を進めるが公務員は身分保障により一般的に保守的になる。民間企業に任せることで安く良い物がという考えを持つ者が居るが、指定管理制度は要求水準を適切に行い、自由裁量の元で、場合によっては自治体では難しいような良い運営を行ってもらうことである。裁量が少ない委託業務との違いは認識しなければならない。
 E 図書館は法律で入館料と資料提供は無償にすることが定められているが逆にそれ以外では対価を取ることを禁じていない。今回武雄市が蔦谷書店と結ぶ指定管理は50年前からの貸し出し書籍数を指標とするのではない、図書館の新しいモデルを作る可能性がある。
 F 市役所の防災会議室は大きな丸テーブルでなく複数の島が自由に一つの部屋の中に設けられる構造にするべきで、1階の市民ロビーも災害時にボランティア受付が出来るような事を念頭に置くべきという事が、今回の東日本大震災の教訓である。
 講座が終了した後は、指定管理の導入で評判が良い千代田区図書館が近くにあるので、会場から北の丸を通り抜けて歩いて見に行き、最新の施設や隣接する喫茶店等に感心する。その後は東京の景気を雑踏の中に確認し、最終の快速列車で木更津に帰った。
 
 20日は昼過ぎまで自宅で仕事を済ませた後、3時から開始される農業委員会の総会に出席する。会議終了後、議案に上がった開発行為の技術的対応が気になったので都市整備部に確認に行き、さらに議会事務局で打合せを済ませて帰宅する。夜は市内で情報交換会を開催した。
 
 
2012年7月下旬の記録