07.3月上旬の活動記録
 1日は所要で東京に出かける。日本全国に行きながら、案外都内では訪問の記憶がない所が多く、そんな場所の一つである明治神宮に立ち寄る。一緒に出かけた友人は小学校の校外学習で来たはずだと言うが覚えていない。都心に残る緑地空間に新鮮外な思いをしつつ、買い物などをして帰ってきた。
 
 2日は前日に都内で購入した本を自宅でのんびりと読み、夕方から地元区の土木委員引継の会議に出席する。その後に知人のJCOB会長就任祝いに出席し、夜遅くまで街中に居た。
 
 3日は前夜の疲れを癒しながら読書に励み、その合間に予算書や議案書などに目を通し、のんびりとした日曜日を過ごした。気が着けば
定点写真を撮りに行くべきだったと思った頃には夕方になっていた。
 
 4日は午前中に自宅の仕事を片づけた後、午後から市役所に行き各種の打合せを済ませ、夕方から森田知事の個人演説会に出席する。
 
 かずさ四市合同の演説会という事で、木更津市民会館大ホールが満席となり、人気の高さがよく解った。先の都知事選挙で猪瀬さんが過去最高投票となる4,338,936票を得て当選されたが、森田さんにも県政史上最高得票を果たして貰いたいと思うところである。
 
 5日より本会議が再開され代表質問が始まる。今回も代表質問の4人を1日で終えるため9時に議会が開始される。今回も個人的に印象に残った答弁を記載する。
自民クラブ代表 荻野一男議員
 債権管理の一元化について、本年7月から施行される事になった事と、火葬場の更新については昨年11月7日に袖ケ浦との話し合いが行われ、共同で進められる方向に成った事が示された。後者について出口市長の
施政方針を確認してみると「火葬場整備につきましては、共同による整備について木更津市との協議をはじめるとともに、南袖の所有地につきましては、企業誘致による利活用を図ってまいります」と有り、大きく前進することに成りそうだ。
羅針盤代表 鶴岡大治議員
 会派の視察で学習してきた松本市の「福祉ひろば」事業は本市の福祉部も高齢者福祉の先進的取り組みとして認識しており、実現に向けた議論を行うと答弁があった。昨年に私が質問した見守り組織とともに地域の取り組みとして考えることになるが、定年退職した人材の自己実現の場とするための取り組みが今後の大きな課題に成るであろう。
一新の会代表 篠崎哲也議員
 新たに策定される基本構想は法的な制定義務を持たないものであるが市の最上位計画と明確に位置付けるために条例化を考えているという答弁があった。考えてみると、根拠条例も無く進められる計画や事業も多く、議会は予算認定の形で関与しているとはいえ、民主的な運営のためには自治基本条例等の制定が必要な時代になっているのだろう。
公明党代表 住ノ江雄次議員
 4月に開園を予定している請西保育園には定員を上回る応募があるとともに開園後も10名の待機児童が出る見込みである事が示された。その一方で下烏田と畑沢において別の団体が保育園の設置要望を行っているという答弁もあった。人口増加地帯の羽鳥野や港南台に対応したこれらの民間保育園が立ち上がることを期待したい。
 この日の4人は1時間半の質問時間枠を全て使い切る質問であったので質疑を聞くだけで結構疲労した。議会後は庁舎整備特別委員会の副委員長として、議会最終日の委員会の内容について打合せを行い、夜はこの日の代表者である鶴岡議員と簡単な反省会を行った。
 
 6日は前夜に早く寝たので早朝に起床してHPの更新を行い、10時より始まる個人質問に臨む。
羅針盤 宮木康弘議員
 障害のある木更津市民が全国スポーツ大会に出席し優秀な成績を得て来たことを広報やHPで伝え障害のある人達への励みにする旨の答弁があった。質問の背景には甲子園に進んだ総合高校だけが注目されるよう事で良いかという視点もある。注目度の違いはあるが木更津市民の代表には敬意を払わねばと思うところである。
共産党 鈴木秀子議員
 岩根西地区で昨年11月に行われた避難所体験の成果を問われ企画部より良い体験になったという市民の声が披露された。しかし最も多く出された意見は防災備蓄の量的な少なさと事務用品などの品揃え不足であったはずなのに隣の総務部に遠慮して削除したか、と議論を聞きながら思っていた。
会派風紋 永原利浩議員
 東日本大震災の津波を潮位との関係で質問していたが、配付資料をなぞるような質疑という展開と、最終的に伝えたい意味が解りにくく、彼にしては準備不足と思われた。
市民ネット 田中紀子議員
 空き家条例について県内の状況を調べてきた上での木更津市の対応を質問し、環境部・都市整備部・消防本部・市民部などの関係課で翌年度より対応を協議し始める答弁を得ていた。ただ、八幡台と大久保で現象が顕著であるとはいえ、全市的な問題として取り組んで欲しかった。
共産党 佐藤多美男議員
 春から開業する場外馬券売場についての質問があった。警察協議の項目が200を越え、震災の影響で避難等の指導が多くなり開業まで時間を要したようだ。地元も容認する会員制公営競馬をギャンブルと全面否定する質疑は哲学の違いと言うべきだろうか。
 
この日も議会後に建設常任委員会の委員長として、翌週の委員会の資料や説明の内容について打合せを行い、連日日没後の帰宅となった。でも夜は外出せずに自宅で勉強に充てた。
 
 7日も5名の一般質問である。気温は急激に暖かになってきた。
元気力 高橋てる子議員
 前回の質疑で「現在は策定されていない長期収支の見通しを平成25年度当初予算の頃に示す」という回答がありながら為されなかった事に対する質問があった。私も気にしていた事であったが、政権交代や大型補正による前提条件の変更があったので今回には間に合わなかったという回答であった。6月議会前には示していただきたいものだと願う。
新栄会 座親政彦議員
 年代別の投票率が質問され、平成24年12月に実施された衆議院議員選挙における第5投票区における結果が示された。
年齢 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80以降
投票率(%) 31.36 49.50 56.41 63.16 68.45 66.84 40.65
世代別調査が有ることを知らなかったが、これを聞くと若年層には政治が必要ないのか、それとも諦められているのか難しい問題だと思った。なお第5投票区は社会館保育園だと調べて解った。質疑で明らかにしてくれれば良いのに、と思う。
公明党 渡邊厚子議員
 交通遺児福祉基金の利用者が2世帯4人程度の状況であり、背景には交通事故で亡くなる人の減少がある。その一方で自殺により亡くなる市民は交通事故の4倍程度になる中で弾力的な運用を求めていた。来年度から条例改正作業にはいるようだが、この様に私が気付かない点の質問は感心させられる。
一新の会 大村富良議員
 観光の項目として最近は『食』が1位で『花』が2位だという調査結果が答弁の中にあった。B級グルメが流行っているので1位は解ったが2位は意外な気がした。でも秩父の芝桜や足利の藤などは大変賑わっている事を考えると納得できる。鎌足桜も悪くないが競合するものが少ない季節の花に注目した方が木更津が注目されるだろうと思って聞いていた。
羅針盤 齊藤高根議員
 退職する職員への敬意を込めて下水道の質問を行うという姿勢には同感できる部分もあり、他にも興味有る問題提起があったが、一問一答に入り通告から大きく逸脱している事を議長により制止された。もっと問題を掘り下げればと残念に成るとともに、何処までが議事録に残るのかが気になる話である。
 
この日は議会終了後に議会事務局と委員会の進捗について打合せを行ってから帰宅した。翌日には追加補正が上程されるのか、それが気がかりである。
 
 8日は一般質問の最終日で、4名が質問を行う。
自民クラブ 三上和俊議員
 木更津東ICの近傍にバスストップを設置するのに目的で、国(×2)・県(×2)・バス協会・JHと袖ケ浦市・君津市・木更津市内港の9者が集まり2月8日に研究会が行われたという答弁があった。(×2)とは建設省系と運輸省系のそれぞれが参加するので2部門が参列する事になる。
羽鳥野BSの設置連絡協議会の経験上、県に事業の推進役を期待することは困難だろうと聞きながら思っていた。
新栄会 白坂英義議員
 学校に防犯カメラを設置し犯罪の抑止効果を対策としてはどうかという質問があった。答弁では君津市では市街地の6校に、袖ケ浦市では市内の全校に防犯カメラが設置済みと言うことで、個人情報保護の問題はあるが、私も早急に全校設置をするべきだと同感していた。
公明党 岡田貴志議員
 小型家電リサイクル法で収集された携帯電話等を障害者の就労支援として活用するという『環境と福祉のクロスファンクション』という事業が伊勢原で開始されたが、それは久津間にある『あゆみ会作業所』や16施設が参加している『ちばリサイクルネット』が参考にされたと聞く。逆に木更津市でその様な財産がありながら活用されていなかった事を残念に思った。そうなると教育まで織り込んだ新しい木更津モデルを全国に先駆けて構築して貰いたいと願うばかりである。
一新の会 大野俊幸議員
 バス路線が駅を拠点にした放射状であるのに対し、公共施設や商業施設を繋ぐ環状公共交通の提言がされた。袖ケ浦でシャトルバスの「ガウラ号」が利用者低迷で廃止になるなど、採算性を慎重に見極めないと難しい問題であるが、取り敢えず築地のイオンと市役所と駅西口を結ぶ交通を買物難民対策の文脈で考えることも重要かも知れない。
 個人質問が終了したところで上程議案の質議が始まる。基本的には委員会に付託して審議されることになるので細部を除く質疑(大綱質疑)が実施されることになる。田中・佐藤・鈴木の3議員が通告を行っていたので優先的に質問が行われた。私の疑問を誰かが質疑してくれないかと願っていたが、誰も問題提起しないので、3人の終了後に挙手して質問をすることにした。
 「委員会に付託される次年度予算案には、そこから前倒しで今年度補正を行うという案件が含まれていない。従って、実質的に平成25年度予算の内、何を前倒しして実施するのかが解らない中で審議することは問題ではないか」と質疑した。国会が通過していないので議会最終日でないと上程できないと言う判断のようだが、概要でも資料配付して貰いたいと要求し、議会が若干の混乱をしたまま終了することになってしまった。
 その後の正副委員長を決めるだけであるはずの予算委員会でも若干の紛糾が有った結果、翌週の常任委員会協議会の中で議会最終日に上程する予定の内容の説明と質疑が行われることになった。落とし所は良いと思うが、そもそもこの日に追加上程すべきだと議会事務局には事前に申し込んでいたのにに何の対応もなかった事が残念である。また、県や近隣市は国会の通過前に見込みで上程し議決も済ませていることを考えると、アベノミクスによる事例のない補正予算の議会対応を慎重にするべきだったろうと思いながら、それでもこの日の混乱の戦犯として若干の反省をしながら夜を過ごした。
 
 9日は三井アウトレットパークで市の主催による『木更津グルメマルシェwith週末木更津計画』という企画が行われるので、定点写真を撮りながら自転車で金田に行く。現地に着くと駐車場の仮設テントに宮木議員が着いており、早速U−1グランプリ準優勝のカレーうどんを食べることとなる。
 その後も熱帯村のアイスやブルーベリージュースなど、知人の出品を次々と味わうことになるが、目的である対岸から来られた人達に木更津をアピールするという行為のサクラに成ったであろうか。
 施設内でもステージで「キサらぶガールズ」等によるイベントが行われており、大勢の人が足を止めていた。ただ主要イベントである木更津産農水産品を使った有名シェフ開発の新メニューのお披露目が遅れ、昼過ぎまでそれを待って、味わってから会場を後にした。天気が良いのが何よりだった。
 
 10日は初夏のような日差しで、黄砂が降り注ぐ中で、昨日撮影を漏らした定点写真を撮りながら木更津市内で所要を済ませて回る。夕方に犬の散歩を終えてからHPの更新をしているうちに気温が急激に下がっていくのを実感した。明日からは委員会審議が始まるが寝不足である。
 
 
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2013年3月中旬の記録