08.3月中旬の活動記録
 11日より各議案の委員会審査が始まる。初日の10時からは経済環境常任委員会で、下記の議案等が委員会及び協議会で議論された。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案32 墓地等の経営許可条例の一部改正 環境
議案35 原発事故に起因する損害の和解 環境
協議会 1 平成25年度当初予算に係る事務概要説明 環境・経済
2 合葬式墓地基本計画の意見公募 環境
3 若者ジョブサポートステーションの開設 経済
 議案22は前回の議会にも提出された案件で本市における墓地問題の解決策になる条例と期待される。議案35は原子力損害賠償審査会の中で焼却灰の一時保管に関する補償が認められたので和解を行うもので、これ以外の多くの事案については今後の課題である。協議会の中で議会最終日に上程予定の補正予算の説明が始まる。予算審査の前に概要説明が必要なので苦しい落とし所だと思うが事前審査との兼ね合いが微妙である。2番の合葬式墓地は霊園の中に1500体規模のものを設ける計画だが地下構造にしてコストを上げなくて良いのではと思う。3番目の若者ジョブサポートは厚労省が千葉県に委託して引きこもり気味の若者に社会へ出ていくきっかけになる場及びそれを不安に思う親の相談の場を設けるため駅前に市が持つ「たちより館」2階のスペースを無償で貸与するものである。対象範囲はかずさ・安房地区で駅前が求められているという事であるが、ハローワークが入っている民間ビルを薦めるべきで官業の民業圧迫のような気がして聞いていた。
 午後からの総務委員会は下記の案件で開催される。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会
議案24 職員の給与条例の一部改正 総務
議案25 手数料条例の一部改正 総務
議案26 特別職で非常勤の報酬等に関する条例の一部改正 総務
議案27 職員の公益法人派遣条例の一部改正 総務
議案28 特別職で常勤の期末手当に関する条例の一部改正 総務
議案29 職員の給与の特例条例等の一部改正 総務
議案34 消防団条例の一部改正 消防
協議会 1 平成25年度当初予算に係る事務概要説明 総務関係部局
2 新たな総合計画の策定方針 企画
 管理職手当を率でなく職種に応じた固定額に変えると共に3年の経過期間後は副主幹等の5級職員の管理職手当を廃して残業代の支給を始める事、公益法人である社会福祉協議会に出向している職員の給与を出向先の補助金に含めるのではなく直接給付とする事、常勤特別職の地域手当の無支給と職員の地域手当の3%支給を1年延期する事など、職員給与に関する案件が集中的に上程された。注目度の高い案件なので私を含み9人の議員が傍聴する中で質疑が行われていた。我が会派で見直しを要求した地域手当の対応は本会議の場に先送りし、委員会は粛々と可決された。また議案34で提案された消防団の定員削減等の条例は6月議会の質疑で明らかにされていたものであった。
 総務委員会の協議会は予算委員会と最終日の全員協議会で解る話なので傍聴を行わずに、会派室に戻り作業を行ったり翌日の委員会の準備をしてから帰宅し、自宅で翌日の岩根西中学校の卒業証書授与式へのメッセージ文を作成した。
 
 12日は地元の中学校の卒業式に呼ばれていたが所管委員会の審議があるため欠席で返事を出している。しかし、式の開始前に学校へ行きPTA会長や校長先生に挨拶をするとともに、卒業祝いのメッセージを託してから市役所へと向かう。そして10時より下記の議案で建設常任委員会を開始する。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案33 地区計画区域内の建築制限条例の一部改正 都市
議案36 字の区域及び名称の変更 都市
議案38 企業職員の給与条例の一部改正 水道
協議会 1 公共施設の長寿命化計画 都市
2 金田総合バスターミナルの進捗 都市
3 金田配水場建設工事概要 水道
4 平成24年度追加補正予算に係る事務概要説明 都市
 議案33は既に都市計画決定している内容の条例化、議案36は地域の関係者が決定した新住所へ名称の変更の議会承認と、双方とも異論を挟む余地が無いような議案である。議案38も県内で最後まで残っていた企業手当を廃止するもので予算決算で私が言い続けたものである。執行の時期が4月でなく7月なのが玉に瑕である。協議会議案1は橋梁・公園・市営住宅・下水道処理施設の長寿命化計画がこの年度末でまとまるので説明してもっらたのだが合算額が約93億円と巨額であり、さらにこれ以外に橋梁は耐震や耐過重対策、公園は未整備公園の整備、下水道は将来的に管渠施設の更新など、他にも大きな課題が有ることを念頭に聞くと恐ろしくなる。その代わり議案2でバスターミナル用地が県の一部譲渡や補助金等の活用で極めて安価に購入できることと、議案3で排水場を段階整備とすることで初期投資を削減できることなど、当面の歳出抑制が為されている事に安堵される。
 2時間を超える議論が終わり、急いで昼食を執り、午後からの教育民生常任委員会を傍聴する。なお、教育民生常任委員会で午前中に請西保育園の完成見学を行っているが、建設常任委員会は審議があって参加できないので19日に別途見学会を設けてもらった。当該委員会に付託されたのは下記の案件である。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会
議案19 新型インフルエンザ等対策本部条例の制定 市民
議案20 歯と口腔の健康づくり推進条例の制定 市民
議案21 地域密着型サービス事業の基準条例の制定 福祉
議案22 地域密着型介護予防サービス事業の基準条例の制定 福祉
議案23 少年自然の家建設事業基金条例の廃止 教育
議案30 住民基本台帳事務運用条例の一部改正 市民
議案31 重度心身障害者医療費助成条例の一部改正 福祉
協議会 1 平成25年度当初予算に係る事務概要説明 関係部局
2 第2期国民健康保険特定健康診査等実施計画 市民
3 国保・後期高齢者短期人間ドックに脳ドックの追加 市民
4 第2次一括法による「未熟児養育医療」「未熟児訪問」 市民
5 第2次一括法による「育成医療」 福祉
6 仮称真舟小学校の通学校区の意見公募結果と基本方針 教育
 いつもながら教育民生常任委員会の議案の多さに感心しながら傍聴を行うが、充分な説明用資料のためか順調に議事が進む。それにしても「認知症対応型共同生活介護サービス」がグループホームを示すことなど福祉の用語は慣れていない私には難しい。他の議員が聞く建設の専門用語(例えば圧密とか縦断曲線)も解りにくいのかなと思いながら苦行のような難解用語を聞き続けた。協議会に入り議案3の脳ドックについて木更津市も近隣市に補助制度が喜んでいたら医師である石井議員が事前に判断できる医療機関は君津中央病院しか期待できないと聞き、補助制度の前の問題があることに気付かされる。
 そして夜には建設常任委員会で春に退職する職員の送別を兼ねた会合を開く。羽鳥野造成時代からお世話になっている人達の退職は寂しいものが有り、遅くまで一時を大切にしていた。
 
 13日よりに予算審査が開始される。委員は鶴岡・三上・重城・齊藤・草刈・住ノ江・篠崎・高橋・永原の各議員で、岡田議長と平野副議長も出席義務が有る。私は座親・田中・渡辺・鈴木・宮木等の議員とともに傍聴を行いながら、過去に自分が指摘した事案がどの様に対応されているかに注目し続けた。初日は総体的事項・歳入・総務費の審議で、心に残ったことを幾つかメモするように記載する。
●補助金の見直し作業としてヒアリングを実施しているが補正予算等の事務量が多く25当初予算に反映させることが出来なかった。
●徴収率向上対策として現年の債権についても差し押さえを検討する。
●議会の視察に職員が同行できるよう2人分の旅費を予算化。
●7月より設置される収税対策室は介護保険料・後期高齢者保険料・保育料の3件の公債権だけを集約化して私債権は取り扱わない。
●市税の口座振替は人数で33.1%、額にして36.9%である。徴収の人件費が掛からない事を考えると率向上を目指すべき。
 気温が5月並に上がるが風が強くて窓を開けられず、暖房運転モードの季節内では冷房に切り替える事もできず、職員や議員の多くが汗を流しながら夕日が傾くまで審議を続けていた。
 
 14日は前日と打って変わって涼しい雨の日で、民生費・衛生費・土木費とそれに関連する特別予算の審議が行われた。
●社会福祉協議会への職員出向は平成26年以降は出向を取りやめる予定。ちなみに袖ケ浦と富津は既に出向を止めている。
●特別養護老人福祉施設等の入所待機者は約450人であるが施設入居者は居宅介護者の倍の費用が掛かり、介護保険の値上げに繋がる可能性があるため簡単に増やせない。予防施策が重要となる。
●市立保育園の民営化については平成25年より計画に取りかかり平成30年度の実施を目指す予定。
●老人福祉センターには売店があった時期があるので管理者が収益事業を行うことは手続きさえとれば無理ではない。入浴の有料化のように受益者負担も検討していく
●君津中央病院の負担金が見直され、今後も負担割合の議論を薦めていく中で、圏央道の影響を考え四市以外の構成員の追加も検討する。
 帰宅して、HPの更新を行うが、議会中につき記載事項が多いことと写真が少ないことで文字ばかりの活動記録になる事を反省していると日付が変わっていた。
 
 15日は朝から地元で立会をしていると審議開始時間が近づく。最初の項目は消防費なので、次の款から傍聴する事として市役所へ行く。従ってこの日は教育費・労働費・農水費・商工費とそれに関連する特別予算の審議を傍聴する。
●スクールサポートティーチャーについては現況の13名を平成25年からは15名に増やす。子どもの数は昔より減っているのに支援が必要な子が増えているのか、昔は切り捨てられていたのかと考える。
●桜井運動場の底地が学校用地なのでここでサッカーやグランドゴルフを行う事は無料である。市営球場など他の運動施設の有料との整合について考えるべきである。
●学校図書館は必要数をほぼ満足しているという答弁があったが知は常に新しくなっている。冊数が有れば良いというものでも無いと思う。
●活用されていないとないえ有休農地を雑種地に変更することは農業委員会としては難しいという答弁があった。重要なのは地目では無く課税であり、放置することを困難にする事だと思う。
●港まつりの警備費増大に伴い補助金が増加の一途である。港まつりの機運を高めるため当日だけでなく事前に少しづつ花火を打ち上げるという提案は面白い。
●公設市場と市民利用をどうするか、長期計画の策定が望まれる。
 公債費と水道事業会計についての傍聴を行わずに帰宅して農協岩根支店で開催される総代座談会へ向かう。総会で私が理事になる案件が記載された総会資料の説明が行われ、覚悟を決めてきた。
 
 16日は潮干狩りの開始日であるが、それとは関係なく、春が訪れてきた気配に誘われ、午前3時から家を出て、新潟県・群馬県・埼玉県にまたがり、早朝スキーや史跡見学、
牛伏山登山など数多くのメニューをこなす長い1日を送り、夜10時半に帰宅した。
 
 17日は前日の疲れと寝不足で午前中はすっかり休養日とする。昼から市内に所要で出かけ、夕方に犬の散歩をしながら公民館に立ち寄り千葉県知事選挙の投票を行う。夕方5時半なのに投票数が少ないことに驚かされる。結果は予想の通り森田知事が120万票を越える得票で再選となり、安堵して床についた。
 
 18日は午前中に岩根小学校の卒業式に出席する。今回の卒業生は64名で、私を含め12,755名がこの学校を卒業したことになる。卒業式では先生に向けて『仰げば尊し』が歌われた。歌詞が難しい等と避けられているのか最近は式典で聴くことが無かったのでとても新鮮で感動して式を見ていた。
 卒業式が終わって市役所に移動し、午後からの「庁舎整備検討委員会」を傍聴する。基本構想の発表の前の最終確認であるが、多くの意見が出されていた。市民アンケートで津波や液状化に対する不安が多く指摘されながら、現位置での建設を決定した事に対する対策案が記述不足だとか、自治体としての事業継続計画を策定するべきだという意見が出されたが、私も同感する所である。
 傍聴を終えて議会事務局で委員会報告等の調整を済ませて帰宅し、夜には
市民まちづくり塾で行う春の自然観察会について会議を行った結果、4月20日(土)に真里谷城址に行くことが決まった。
 
 19日は午前中に自宅で仕事を片づけ、昼から市役所に行き建設常任委員会の委員を中心に10名の議員で請西保育園の完成状況を確認に行く。児童家庭課と営繕課による説明を受けたが、木を多く使ったデザインには感心させられるが施工の難しそうな部分が職業的に気になってしまう。
 市役所に戻り、3時からは農業委員会の総会に出席する。私も良く知る農協選出の委員が理事の改選に伴い今回の総会が最後になる。次回の総会では歓送迎会が兼ねられる事と成った。
 午後5時半からは農協本店で小櫃川桜祭りの4地区合同会議に出席する。桜の開花が急に進み、7日に予定されている本番では花が残っているか心配で頭が痛い。
 
 20日は休日であるが、市民会館中ホールで堀教授による「景観シンポジウム」が開催されるので私服で聞きに行く。魅力ある店づくりという点では大変参考になる話であるが、景観という観点からは若干の違和感を感じる。なお、春分の日なので木更津市街地からダイヤモンド富士が見えるはずだが、雲が覆っており残念であった。
 
 
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2013年3月下旬の記録