25.9月上旬の活動記録
 1日はファーストディという言葉に誘われ市原まで映画を見に行くが、日曜ということで非常な混雑をしており、惰性で1日を過ごしてしまったが、読み終えた「兜n困大国アメリカ」には深く考えさせられた。
 
 2日は午前中から定点観測写真を撮影して回り、君津で所要を済ませた後、市役所に向かい質問の最終調整を行った。東京湾の向こうに大きな入道雲が見え、夏も終わりだなと思っていたら、その雲の下になる越谷や野田で竜巻が生じて被害が発生していたことを帰ってから知った。
 
 3日より本会議が再開され代表質問が始まる。最近の恒例であるが、代表質問の4人を1日で終えるため、開始は9時である。今回も個人的に印象に残った答弁を記載する。
自民クラブ代表 三上和俊議員
 千葉県企業庁が清算の方向に向かっているが、今年の冒頭に所有していた9.7haのうち7.7haが売却され、残る2.0haについても処分される予定で、木更津市として残る土地を保管するような事態は避けられるという事だ。3年以内に操業する条件付での販売という事なので、長いこと塩漬けに成っていた土地がどのように活用されるか気になる話である
羅針盤代表 平野卓義議員
 歳入向上の手段として本年4月よい導入したコンビニ交付は4ヶ月間で52千件、72千万円の利用が有ったという事である。単純に12ヶ月にするため3倍すると22億円近い利用は凄い。なお会派で視察してきた亀山市の各種取り組みについては今後どのように本市に活かしていくか楽しみでも有る。
公明党代表 岡田壽彦議員
 長野県伊那市に開設された
はびろ農業公園みはらしファームを紹介し、中郷の農事研究所跡地に構想がある農業公園の件に関する質問があった。緑の基本構想の中で一度聞いた話であるが、次期総合計画の中にどのように位置づけられるのか楽しみである。それとは別に伊那市の施設をネットで調べて感心し、見に行こうかと思った。
一新の会代表 大村富良議員
 企業立地状況の質問に対しアカデミアで新たにグリーンアースインストキュートを始め、多くの企業進出が予定されていると報告があった。三上議員への答弁で企業庁用地も売れており、アクアライン割引効果とアベノミクスを実感される話で、雇用と税収が伸びる方向の話は気持ちよい。
 4人の質問が終わり帰宅し、最終原稿の確認をしていると、答弁の言い回しが変わる情報が入り、作業を放棄して「清洲会議」を読んで夜更かししてしまった。
 
 4日はデータを全てUSBに収納して市役所に向かい、最後の確認作業は直前に済ませようと考え、個人質問にまずは10時からの質問を聞く。
共産党 佐藤多美男議員
 保育園の民営化についての質問が行われた。佐藤議員は市役所の責任において市立はそのまま維持すべきで、特に株式会社に運営を移すことは問題であるという考えのようだ。市内の民間保育園は他市にも誇れる運営を行っており、国内を見渡せば株式会社でも父兄の満足度が高いところも多い。逆の立場で質問を考えるべきかと思いながら聞いていた。
共産党 鈴木秀子議員
 公共事業の下請けの労務者に適正な賃金を払うよう指導する「公契約条例」について質問があった。過去3回制定の陳情があり、議会は他の労働法による解決を図るべきと否決した案件である。「下請け」の安全時間の範囲にダンプの運転手やクレーンのオペなどは入らないという、複雑な建設現場の監理を知る私は、現実性が薄いと考える案件である。
 昼飯を食べる前に差し替えられた答弁に対応するように原稿に手直しを行い、昼食後は議場に原稿や資料を配置する。
 傍聴席に富津市の渡辺務議員が傍聴に来られているという話を聞き、挨拶に行くとともに議長の許可を得て写真撮影してもらうこととして、自分の質問時間を迎える。質問の全文公開は決算後に予定してるので、それまでしばしお待ち頂きます。また突然の写真撮影に協力して頂いた渡辺議員には深く感謝します。
 8分を残して質問を終了し、また他の議員の質問を聞く立場に戻る。
一新の会 国吉俊夫議員
 タウンミーティングに関する質問の回答で、最も多い意見が若者の流出による地域の活力低下や雇用の場の確保だと聞いた瞬間は驚いた。木更津は人口増加傾向にあり、新たな雇用の場が増え続けている状況なのにと思いながら、背景を検討してみると開催場所の18箇所のうち何箇所が人口増加地域なのかと考えると、大多数の参加者は現実に地域から若者が、跡取りが出て行ってしまったこと見ているのだろう。
 国吉議員と田中議員の質問の間の休憩時間に会派室から虹が見えたりスカイツリーが遠く見えたりと気持ちよい秋空を楽しんだが、全国では大雨や洪水の被害が生じていたことは帰宅後に見たテレビで知った。北関東では、またも竜巻被害が発生しており、異常気象を感じざるを得ない。
市民ネット 田中紀子議員
 極めて内容の濃い資料が配布され、通常は1時間では収まれないテーマで質問が行われた。障害を持った子供の育成が市の事業評価項目に無いので教育部学校教育課や福祉部児童福祉課などを統合した「子ども部」の創設を求める意見などは着眼点を褒めたいが、個人的にはワンテーマを掘り下げたほうが良いだろうと思う、勿体無い質問だった。
 質問が終了した後、議会事務局で建設常任委員会の行政視察の細部を打ち合わせて帰宅し、犬の散歩を終えると市役所からFAXが届いていた。内容は
荏原実業株式会社株式会社エジソンパワーが、それぞれアカデミアパーク内に5.5haと6.0haの敷地へ立地する事が決まったものである。またも、木更津の勢いを実感する良い話であった。
 
 5日も個人質問が続く。昨日傍聴に来ていただいた富津市の渡辺務議員が代表質問に立つ日であるが、日程が重なり、残念ながら行けない。
元気力発電所 高橋てる子議員
 社会福祉協議会が指定監理を受けている「あけぼの園」について自立支援法の対象施設であいるため次回からは管理者を公募するという答弁があった。「さつき園」は民間譲渡を行ったのだから、行政改革として他団体に引き継ぐ事も検討の一つに加えても良いのではと思った。
一新の会 篠崎哲也議員
 シティプロモーションに関する質問が行われ、フィルムコミッションについては木更津が一大ロケ地に成る事は無いという認識を示し、予算や職員の課題が有るという答弁が有った。多くの映画が木更津でロケを行っているのに誘客に活かしていないと、私も前から残念に思っている。
自民クラブ 重城正義議員
 国保税について、社会保障制度改革国民会議の最終報告書を受けて制度設計を考えるという答弁が有ったが、増加する医療費と低下する納付率の中で大きな問題である。また介護予防の一つとして「きさポン体操」なるものが紹介された。YouTubeを探したが無かった。
公明党 渡辺厚子議員
 学校評価木更津システムに関する質問があった。5月と1月の年に2回実施し「可能な範囲で、学校だよりや学校HPを使い、保護者及び地域住民等に結果を公表する」ものとしているが、HPで公表しているのはまだ3校に過ぎないようだ。学校の外部評価も進めるようで時代が変わっている感覚を覚える

会派羅針盤 齊藤高根議員
 金鈴塚古墳出土品の日本歴史博物館との調査は日本唯一の共同作業だと知り、驚かされる。8月23日には文化庁のアドバイスも有った様で国宝認定が待たれる。答弁に有った様に、伊能忠敬の手記や測量道具という国指定の重要文化財を観光に繋げている香取市のように、木更津で博物館が観光拠点になれればよいが戦略が必要だろう。
 議会終了後、来週の建設常任委員会協議会の進め方について打ち合わせを行い、6時過ぎに帰宅した。
 
 6日は個人質問の最終日となり、3人が質問を行う。
新栄会 座親政彦議員
 医療に対する質疑の中で、木更津市は平均に比べ看護士が少なく、その代わりに準看がとても多いことが解った。これは木更津君津医師会が運営する「木更津看護学院」によるもので、必要な人材を地域で作るという事に感心した。人材不足である保育士や介護士も同様なシステムが必要になる時代かもと思いながら聞いていた。
新栄会 白坂英義議員
 小中学校適正規模・適正配置の質問が行われた。真舟小学校建設以外の6項目が実施されていないが、計画は廃止していないという回答だった。地域と家庭と学校のトライアングルを考えると可能な限り統廃合はしたくないという意見もわかるが小規模校ではスポーツの種類が限られるなど、子供も可哀想である。
一新の会 大野俊幸議員
 次長のまま定年を迎える職員が多く、部長になれる人材の育成という観点での質問が行われた。若手を課長に登用して研修を深めるという答弁も行われたが、現実に君津市と比べ幹部職員の年齢が高い。優秀な職員は40代で課長に登用するような企業文化が必要だと思う。
 質疑が終わり、大綱質疑が行われた。真舟小学校の開設に伴い給食センターの能力に限界が生じ、西清小学校の給食がセンターから中郷小学校の調理室に変更となる補正予算があるが、このような計画を先に示すことが重要だし、PFI事業の変更という点も考えるべき問題である。
 大綱質疑が終わり、決算特別委員会が設置され各議案が委員会に付託され議会は休会に入った。早速開かれた決算特別委員会では副委員長に指名された。調べてみると平成21年に設置された平成20年の決算から5年連続して決算審査特別委員会に選出されている。また今年も秋の勉強強化週間を迎えることに成ると思うと気が重くなる。
 
 7日は質問用に集めた資料を整理し、部屋の清掃を行い、決算審査に向けた勉強を始めたが、夕方からの集まりがあって、作業はあまり進まなかった。
 
 8日も作業を初め、途中で気分転換にHPの更新を行う。多分、多くのHPに東京オリンピック決定に関する記載が入るだろうと思いながら、そのようなトップ頁を作成した。
 
 9日は9時半から庁舎整備検討委員会が開催され、パブコメに寄せられた意見について議論が行われるので傍聴に行く。傍聴席には多くの男性が集まっており、建設業界の注目が高いのかな、と勝手に想像する。
 傍聴を終え、議員定数等特別委員会を終えた同僚議員と昼食をとりながら翌日から始まる委員会の審議について議論を交わす。帰宅後は個人的な仕事を片付けた。
 
 10日より委員会の審議が始まる。最初は経済環境常任委員会で、付託議案は次の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情10 アスベスト被害者の早期救済の意見書提出の陳情 環境
陳情04 君津市内の産業廃棄物処分場増設に反対する陳情 環境
議案63 一般会計補正予算(第3号)の一部 財務
議案67 公設地方卸売市場特別会計補正予算(第1号) 経済
行政視察について
 最初の陳情10号は一人親方や小規模事業者の社長のように「労働者」ではない建設事業者が労災認定を受けづらく、また現場の移動が多いためアスベストとの因果関係を明確にする事が困難で被害者と認定されることが難しい現状を変えるよう国に意見書を出すような要望であり全会一致で可決した。次の陳情04号は前回の議会から継続となったもので、前回陳情した団体以外からも多くの要望が寄せられ、また8月9日に現地視察に行ったところ3期工事の意思も明確であったが、未だ1期工事の再開がされていないこと等より委員会では拡張を求めない事に対する陳情を賛成多数で可決したある。すると次の議案63号で放射線量が高い側溝などの浚渫土砂を当該処分場に運搬する予算が含まれている補正が大きな議論となり、長時間の議論の後、補正予算は賛成少数で委員会では否決となってしまった。最後の公設市場は人件費の変更なので異論も無く可決されたが、大きな余波を残しながら正午を大きく回って委員会は終了した。
 
 慌てて昼食を食べ、午後の総務委員会を傍聴する。付託された議案は次の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案63 一般会計補正予算(第3号)の一部 財務
議案72 基本構想の策定等を議会議決事件とする条例 企画
議案73 手数料条例の一部改正 総務
議案74 付属機関設置条例の一部改正 総務
議案75 市税条例及び国保税条例の一部改正 財務
議案79 財産の取得 消防
行政視察について
協議会 No.01 第4次行革大綱に基づく平成25年度行革計画  
No.02 地方税財源の拡充を求める意見書の提出  
 補正予算として金額の大きいものは臨時財政対策債が6億4350万円増額となり、それにより財政調整基金の取り崩しを5億11421万円減らすことである。自分の貯金を使わず借金で賄うような話であるが、形式上は臨時財政対策債は交付税を国が準備できないから地方で借りてくれという位置づけの物なので、財政に余裕が無い限り全額借りたほうが有利な制度となり、累積額は増えているのである。現在の学校耐震事業や今後の庁舎建設事業で市債の発行が続く中、残高管理は注視せねばならない。議案72号は前回取り下げた案件が修正されて挙がってきたものであるが、報告を議会議決に変えた以外に前回は「市長」としていた事項を「市」に変えたことに気が付いて質問するという細かさには感心する。議題73号はコンビニで戸籍謄本や税額証明も取れるようにする中で、手数料は自動交付機と同額の設定にするものである。議題74号は「子ども・子育て支援会議」に関するもので、条例の所管課が職員課なので総務に付託されたが、教育民生に付託するよう議運の段階で検討すべき事案であったかもしれない。市税条例は文章で読むだけでは現況とどの様に変わるのか解りにくい事項であり、説明資料の請求があったが私も同感である。財産の取得は化学消防車の購入に関するものであるが、監査が機能している状況なので議会承認額を上げて1億円以下は所管課の判断で購入できるようにしても良いのではと思った。
 協議会の最初は行革大綱の計画の中で、見直しにより5項目が取り消され、目標達成等により8項目は除外され、新たなものを加えた74事業で本年度は取り組んでいるという報告であった。次の項目は全国市議会議長会より国に対して統一要望を行おうというもので、基本的には賛成であるが、せめて議長会の雛形のままではなく、例えばゴルフ場利用税の自治体配分の比率を高めて頂きたいというような変更を行い個性を出しても良かったのではと思う。
 傍聴を終えて翌日の委員会運営次第を確認し帰宅した。
 
 
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2013年9月中旬の記録