26.9月中旬の活動記録
 11日は朝8時に家を出て市役所の始業開始前に会派室に入る。陳情者と簡単な運営の打ち合わせを行った後、委員会室に入り9時からの建設常任委員会を開始する。通常の委員会は10時開始であるが、陳情が有るため1時間早めているのである。なお、我が委員会に付託された案件と協議会での案件は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情08 中野畑沢線桜井工区の早期整備等の陳情 都市
議案63 一般会計補正予算(第3号)の一部 財務
議案68 公共下水道事業特別会計補正予算(第1号) 都市
議案76 都市下水受益者負担条例の一部改正 都市
議案78 公共案内看板設置条例の一部改正 都市
議案80 業務委託契約の締結(下水道事業団) 都市
議案81 平成24年度水道事業会計利益剰余金の処分 水道
行政視察について
協議会 No.01 公共施設(橋梁・公園・市営住宅・下水処理場)長寿命化計画 都市
No.02 金田総合バスターミナル事業の進捗状況 都市
No.03 君津地域水道事業の統合・広域化 水道
 陳情は中野畑沢線桜井工区に関するもので、5名の陳情者より陳情の願意を聞き、その後陳情者に退出していただいた後に所管課より意見を聞いた。早期に建設を目指している事に陳情者と市で違いはないが、沿道利用について市が地元に今後の予定や設計図面を提示した用地交渉を始めてない中での議決は、地域の意見を解釈できないという理由で継続審議となった(参考:最近思う事)。
 議案63号の増額のいくつかは労務単価の上昇による補正で、普通作業員の積算単価が昨年度の13400円から16400円に22%も上がっているという説明があった。オリンピックも決まって今後は更に高くなりそうだと思いながら全会一致で可決。議案68号、76号、78号、80号、81号も幾つかの質疑を行った後で全会一致で可決した。この中で特記したいのは議案78号で、木更津駅西口に7基14面のデジタルサイネージを設け、15秒で1コマのCMを最大20コマ(5分)と60秒の行政情報を併せた、最大6分の画像を早朝から深夜まで、基本的には電車が動いている時間帯に流し続けるという議案で、1コマの1週間の利用料を2万5千円に設定しようとするものである。おそらく他の自治体で行っていない先進的な取り組みで、色々と制度上の困難は有るだろうが期待したい事業である。十分な防犯対策を行った上で取り組んでもらいたいもので、11月と言われる開始が楽しみである。
 委員会の最後には建設常任委員会の行政視察を決定する。10月16日に松江市で『空き家管理条例』、17日に三次市で『水道事業民間委託』、18日に出雲市で『公共事業景観形成指針』を視察することが決まったが詳細は視察完了後に報告したい。
 協議会に入る頃には既に正午を回り、3時間でも足りなかったかと思いながら担当課より説明を受ける。長寿命化は昨年度末に作成したものを市民発表用に整理し、HPに掲載する前に議会説明を行うもの。金田バスターミナルは平面計画が完成したので議会に説明を行うものである。これらの説明が終わった後、議題には無いが千束台区画整理組合に関して9月4日に開かれた調停の報告を行ってもらった。まだ和解に至らないようで関係者の苦悩が続く状況は早く解決したいものである。
 最後に水道部からの報告は四市の水道事業と君津広域水道企業団を一つの経営組織とするため9月13日に四市の市長会議を行い、その結果を27日の議会最終日に報告し、具体的な事業内容については後日の委員会で説明を受けるという事の報告である。非常に濃い内容なのだが先ずは四市の首長がどの様な判断をするのかが重要なので、経過を注視したい話である。
 
 協議会が終了して教育民生常任委員会が開催されるまで間が無く、3時間半の運営で疲れていたこともあり、冒頭の陳情の時間は傍聴しない事として昼食を取り、議案に成ってから傍聴を開始する。教育民生常任委員会に付託された議案は次の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情09 生活保護を「改悪」しない意見書提出の陳情 福祉
議案76 都市下水受益者負担条例等の一部改正 福祉
議案63 一般会計補正予算(第3号)の一部 財務
議案66 介護保険特別会計補正予算(第1号) 福祉
議案64 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 市民
議案65 後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 市民
議案75 市税条例及び国保税条例の一部改正 市民
議案77 住民基本台帳条例の一部改正 市民
行政視察について
 議案63号から65号の補正予算で特記すべきものは真舟小の開校に伴い、現在10校に配食している給食センターが限界と成るため、その中でも規模の小さい西清小を中郷小の給食室から配食する計画として、中郷小の改修工事を行うという補正予算が出されたことである。永原議員より資料請求があり来年度からの計画を入手したが、中郷中は単独校のまま維持する計画に驚かされた。今年の5月1日現在の児童数が83名の中郷小で254名の西清小を賄わせるなら、生徒数47名の中郷中までカバーさせて、統合による諸経費削減が可能になると思ったが、そのような議論は出なかった。議案76号は現行と変更後で延滞金の特例値がどの様に変化するのかわかり易い資料が付いていた。午前中の建設でも用意すべき資料だったと思っていたら、議案75号では説明資料を読んでも専門用語がわからずやはり理解できない。税制は難しいと思いながら後ほど解説を聞くようにしようと考えた。議案77号は昨日の総務委員会で手数料を設定したコンビニでの諸証明交付に対して住基カードを使用出来るよう条例を改正しようとするものである。これらの全ての議案は全会一致で可決されたが、その前の陳情は委員会否決となったようだ。
 2日続けて内容の濃い委員会を聞いていたので、帰宅後は疲れて早々に眠りについてしまい、決算の勉強をすることが出来なかった。
 
 12日は午前中に私的な仕事を片付け、午後から決算の整理をしながらHPの更新も行う。途中で建設常任委員会に付託された陳情の元である桜井の光福寺の写真が欲しくなり桜井まで向かう途上で、吾妻水門の地盤改良の写真も撮る。さらに羽鳥野等を回って夕方に帰ってきてHPをアップした。
 
 13日は知人の版画の会が銀座の画廊で展示会を行うので、それを見に行くついでに前回の東京オリンピックの主会場であった国立競技場のスタジアムツアーに参加しようと思い昼前にアクアラインバスに乗る。
 東京で食事や買い物を済ませ、午後3時に競技場に着く。当初は会場が競技に使われて聖火台には近づけない予定だったが、夕方のツアーなので競技も終わり聖火台に近づくことも出来た。開催地決定の時に灯った聖火は経費の関係で既に消えていた。他にも通常は入れない場所を見て回ってきた。
 JRで新橋に出て他の知人と待ち合わせて版画展を見に行き、会議が入って東京に来れなかった知人と千葉で待ち合わせて帰宅した。この日は決算の勉強をしない、良い息抜きになった。
 
 14日は市内の各地で体育祭が開催されており、私は地元の岩根西中学校の体育祭に来賓として出席した。残暑もさほど厳しくなく、遠い台風から送られてきた雲で日も陰る中で、岩根西の生徒達は元気良く走り回っていた。
 学校支援活動を行っているジェスパルで土産の焼きそば等を購入して帰宅し、決算審査特別委員会の質問項目の整理を夜まで行った。
 
 15日は「うみ祭り」が中止になったという放送が流れる中、パソコンで過去の委員会議事録などに目を通す。自分が出席している会議なのに忘れていることも多く、当時の資料を引っぱり出して調べたりしていると夜になってしまった。
 
 16日は朝から台風の暴風雨に襲われる事務所で決算の質問を箇条書きにまとめたり、HPの更新を行っている内に台風は通過して晴れ間も見えてきた。ダイヤモンド富士が見えそうだと思い風も弱まった中で富津市新富の港公園へ行く。海藻が台風で打ち上げられている海沿いの園路から夕焼けの富士を眺め、帰宅して明日に向けた仕上げを行った。
 
 
 17日は台風一過の快晴である。朝9時に市役所で決算審査特別委員会が開催され、午前中は平成24年度の所要成果を確認するために現地調査を下記の6箇所で実施する。

真舟集会所建設補助

市立請西保育園建築

南清小学校建築

はしご付き消防ポンプ自動車購入

笹子・椿地区排水路整備

金田中島漁港整備
 午後より書類審査に入る。審査の中で個人的に印象に残った質疑を、自分の質疑を中心に幾つか記載する。初日は総体的事項・歳入・総務費に関する審議である。
●平成24年度の出納閉鎖期間中の支出は10件であった平成21年度に196件も有ったものが平成22年度に21件に減少し、平成23年度に19件と確実に改善されている。
●平成23年に比べ随意契約は件数と率の双方で増加している。これについては今後総務部の指導が望まれるところである。
●平成24年度には495件の差し押さえで3億85百万円の歳入が有った要だが、収納率向上のためには収税対策室に任せるので無く全庁的な応援徴収が必要。
●市政70周年を記念して始めたご当地ナンバープレートであるが、平成24年中には469枚が配布され、申請者の76%が希望していることから125ccまで拡大し、本年度も引き続き続けているとの事である。
●平成24年度の原発事故関連は357万円ほど損害賠償がされたが、これはKCSの灰に関する費用で、下水や水道、学校や保育園、公園等から総額922万円を請求している一部しか支払われていない。
●電子調達システムを導入した結果、より公正な競争が行われる環境と成っているが、平均落札率は平成23年の91.43%に比べ93.95%へ上昇している。理由はシステムでは無く、復興需要等で建設業の仕事が増え、過度の競争が無くなった為だと思うが、その検証は難しいだろう。
●コンビニ交付も始まったが依然として窓口での配布が殆どである。窓口業務の軽減を図るためには住基カードの普及が進まねば成らず、その多目的利用を図るため、市民部任せにせず、企画が音頭を取るべきだという私の意見はどの程度今年度中に取り組まれるか見守る必要がある。
 初日の審議終了は予定を大きく超えた18:47と成っていた。精神的に疲れていたが、この日配布された資料を明日の質問に反映させるよう検討していたら就寝は日付を超えてしまった。
 
 18日は民生費・衛生費・労働費・農水費・商工費・土木費の内土木関係費と4つの特別会計の審議である。開始は10時なので前日より若干楽である。
●請西保育園の駐車場については地元要望で当初計画の31台が29台に変更になった。支援センターの来客で駐車場は不足状況にあるが、指定管理者の借りた地区外駐車場で何とか対応を出来ているようだ。
●平成24年度は国保特会への繰入金のうち法定外繰入金が32.9%を占めて監査からも問題を指摘されているが、県内の資料を提出して貰うと富津や茂原など10市は基準内の繰入しか行って無く、逆に市原・成田・浦安の3市では70%を超える繰入を行っている。この値は財政状況を評価する目安になるのか、かえって解らなくなってきた。
●国保加入者の年齢構成で、60〜74歳が20,023人で全体の48.7%を占めている。定年退職後の受け皿になり財政が破綻する構造が見えてくる。国の制度改革までの間に市がどこまで頑張れるか悲壮感もある。
●君津中央病院は平成24年度中に6〜7億円の黒字を出したようだ。それでも平成26年度から四市で15億円の負担を行う計画は変わっていないようである。看護学校の運営という面もあるが、検証が必要だろう。
●盤洲干潟に予定していた観察展望デッキは用地確保が出来ず中止となった。これに限らず年度内で事業化を止めたものは、せめて平成25年3月議会で補正計上して取り消して欲しいと思う。
●復興関連予算の適正支出が問われている中、本市でも3月に実施した農水産物の風評被害による売上減少対策としての「木更津グルメマルシェ」が活用されていない。今後の対応を見届けたいと思う。
●公設卸市場の耐震診断結果は0.41であった。今後は大規模な補修が必要と成るであろうが、それを本市の単独事業とするのでなく、これを機に近隣市に応分の負担を求めていくべきである。
 この日の審議は18時になる前に終わったが、既に外は闇の中である。帰りがけに外に出ると中秋の名月の1日前の月が、残業の続く市役所を照らしていた。翌日で審査も終わりと考えると、少し気も楽になり、HPの更新を始めたが、内容の多さに途中で投げ止め、翌日の準備を行った。
 
 19日は審査の最終日で、土木費の内土木関係費・消防費・教育費と2つの特別会計及び水道事業会計の審議である。開始は今日も10時である。
●平成24年度中に真舟中央公園に建設された自治会の建物について、都市公園法との整合を取っていない。他の地区からも同様の要望が出されることを考えると、ローカルルールを明確にせねば成らないだろう。
●中野畑沢線の県施工分に対する市の負担金について、事業内容を県と協議できるようにして無駄な支出を防ぐ努力をして欲しいと要望したが、市が県にもの申す事が出来るか、今でも懐疑的である。
●駐車場特会について将来の補修費を積み立てるような計画も無いため平成26年度から一般会計に繰り入れる事が提示された。関連する条例は3月議会で廃止される事になるのだろう。
●消防団の車両としてポンプ自動車の更新が行われているが、今後は全てが小型車載式に変わるため、今回の1台が最後のポンプになるようだ。ただ、1分団1部の車両も同様の扱いなのか気になるところである。
●消防詰め所の最も古いものは江川の詰め所である。平成24年度には詰め所の更新費が計上されなかったが、今年度以降を期待する。
●教育部所管の施設を平成24年度から施設課で一元化して管理している効果は大きいようだ。答弁の中で全市的に拡大する事を検討すると有ったが、建築物だけでなく水光熱費の統合なども進める必要が有ろう。
●今年度から始まった小規模特認校は周知を行うという事であるが、本当に「個性のある」教育内容が計画されているのかも重要である。
●水道事業の黒字は、既に償還を終えてしまった過去の財産に寄るところが大きい。管が破裂する前に、40年を超えた226kmの配管の適正な更新を計画的に検討せねば成らないだろう。
 最終日は審議予定時間を超えることなく終わり、肩の荷を降ろして気が楽になったが、常任委員会で補正予算を否決した経済環境常任委員会は対応を検討しているようだ。
 
 20日は午前中に個人的な仕事を片づけ、午後から市役所に行って建設常任委員会の審査報告書を検討する。6階の会議室ではマスコミ発表事項があるようで、チェックの背景が設置されていたのでつい写真撮影を行った。その後、役所内の数ヶ所で打合せを済ませてから、第2庁舎へ移動する。
 午後3時半からは農業委員会の総会に出席する。種もみの混入の説明が県の農業事務所から行われ、総会の議案審議を行った後、袖ケ浦市での元農業委員を巻き込んだ収賄事件の説明を聞き、夜は恒例の「かまあげ」に出席して帰宅した。
 
 
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2013年9月下旬の記録