97.9月上旬の活動記録
 1日は午前中に最後の会派の代表質問であるが、一新の会は関連質問制度を使用して2人で質問をした。近隣市の議会では例があるが、木更津では初の試みである。
一新の会代表 國吉俊夫議員:関連質問 篠崎哲也議員
 港の活性化の質問に対して全国クルーズ活性化会議に参加したことの答弁があり、久留里線の活性化の質問に対して久留里線活性化プロジェクトが8月5日に立ち上がり、市も実行委員会に加入している答弁があった。渡辺市政のフットワークの軽さは素晴らしいが、久留里線活性化の委員の一つの久留里線駅伝を復活する会って我が会派に居たような気がしながら話を聞いていた
 4会派の代表質問が終わり、昼食を挟んで個人質問が始まった。
共産党 佐藤多美男議員
 馬来田の「いっせんぼく」周辺に32Mwクラスの太陽光発電所が計画され、環境破壊の懸念があると前回に続き質問していた。今回はアセスに準じた調査の話をしていたが、質問の手法が個人攻撃のようになり、建設的でないことが残念であった。
市民ネットワーク 田中紀子議員
 市立保育園で7時間45分以上働くフルタイムの臨時職員は7園合計で24人であり、そのうち11人が5年以上の長期間雇用されている。保育士と栄養士は5年以上の勤務で時給が上がるが、正規職員のように毎年上がるわけでなく官製ワークングプアを心配しての質問であった。臨時職員の待遇改善は私も賛成だが、重要なのは保育園民営化との兼ね合いである。
共産党 鈴木秀子議員
 ゴミの量について質問があり、木更津市は人口増加中であるがゴミの総量は減少傾向に有ることが報告された。レジ袋の有料化等で無駄な包装が減ったことが原因かと考えていたが良いことである。君津市のゴミ袋も一定数無料を止めて来年4月から近隣市と同じ1円/リットルと成るようなので、収集の広域化も検討できそうだと思って聞いていた。
 3人の質問が終わり、週末の総務委員会の進行について事務局と打ち合わせ、教育大綱は教育民生常任委員会でも説明を行うことをお願いしてから帰宅し、質問原稿のブラッシュアップを図った。
 
 2日も一般質問の日で、最初が私の質問である。文教公民館の議会見学も入り久々に傍聴者が多い中での質問である。その一人に妻が居て、初の議会見学を兼ねて写真を撮影してもらった。
 
 質問の全文は決算審査特別委員会が終わったらアップするのでそれまでお待ち下さい。
 自分の質問の持ち時間をいっぱいに使ったので、傍聴者と挨拶する時間もなく次の質問を迎えた。
羅針盤 平野卓義議員
 木更津市の観光情報の入手先として、情報誌が25.2%で有ることに対し、HPは42.8%に登ることが報告された。そう言えば自分も出かける前に調べる癖がついている。木更津観光協会を始め市のHPもセンスを磨き、話題となるような情報提供を出来るような担当者を張り付ける事が今後は重要だろうと思う。
一新の会 石川哲久議員
 質問の中で他市の事例は置かれている状況や財政事情も違うので比較しないという事を言われていた。それも考えの一つかと思うが、多くの自治体が創意工夫で辿り着いたその過程と結果を共有することは効率も良いし、競い合うことで自治のレベルも上がるだろうという私の考え方とは違うのかなと思いながら話を聞いていた。
羅針盤 石井徳亮議員
 新人議員として初登壇であるが無駄な前置きもなく、声も明瞭で態度もしっかりしたもので感心したが、一問一答の追求が少なく時間を残して終わりにしたのは残念である。公民館や学校統廃合に関する考えが同じ会派でも意見が違うなと質疑を聞きながら感じていた。
一新の会 大村富良議員
 認知症サポーター要請講座は22回開催され439人が受講し、今後は第二小や南清小、太田中等で子供を対象とした講座を行うと報告があった。私も岩根西公民館で開催された講座を聴きに行く予定だったが所用が入って受講できなかったので機会を見て受けたいものである。ただし市民後見人要請講座の35,5時間は時間が取れそうもない。
 5人の質問が終わり、15日の基地対策特別委員会の正副議長・委員長への説明が予定されていたが、前段で時間が押してしまい、夕方からの用事のために5時半過ぎに早退する事になってしまった。
 
 3日は個人質問の最終日である。
公明党 竹内伸江議員
 朝日庁舎に移転する保険相談センターについての質問があり、調理室と畳の部屋がないため乳幼児に関する一部事業は福祉会館を借りて実施することになるという報告があった。庁舎移転とともに様々な改善も行われるだろうが、想像外の様々な支障も出てくるものと思う。いよいよ引越まで3週間である。
新栄会 座親政彦議員
 学校用地のうち、八幡台中学校・畑沢中学校・真舟小学校予定地について今年度中に用途変更を行う予定であると回答が成され驚いた。利用頻度の少ない土地は売却し地域の活性化と税収に寄与すべきだと言い続けて来た成果がやっと出た気がした。用地は全部ではなく一部というが、ごく一部でお茶を濁すことの無いように注視していきたい。
公明党 渡辺厚子議員
 県内26自治体で開始されているファミリーサポートセンター事業や君津市等で開始された産後ケア事業などの紹介があり、制度の状況等について質疑が行われた。私の得意としない福祉事業に対して渡辺議員に限らず公明党の議員が多くの知識を与えてくれるので勉強になると思いながら話を聞いていた。
 3人の質問が終わり、上程された議案に対する大綱質疑が行われ、各委員会に審査を付託して17日まで休会に入った。直ちに決算審査特別委員会が開催され、委員長の互選の結果、慣例に従い総務委員長である私が決算審査特別委員会の委員長を引き受けることになった。今回の審査は区分の細分化や完全一問一答制度の導入など、若干運営を変えるために、委員長より注意事項所を配布して理解を求めて閉会した。
 なお、明日からは休会であるが毎日のように委員会審査が入り、土日は決算の予習も必要で休みが取れない。夜にはHPの更新を行ったが作業を完成させたのは翌朝になってしまった。
 
 4日から委員会審査が始まる。初日は私が委員長を務める総務常任委員会である。10時からの開始なので9時に家を出たのだが港の辺りから渋滞が激しく、市役所についても駐車場がない。何事かと思って聞いてみるとプレミアム商品券の発売渋滞だったようだ。この状況で開会時に定足数を達しているかと心配になったが、皆5分前行動を徹底しており、予定時間より5分ほど早く開会した。我が委員会に付託された陳情・議案と協議会案件は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情04 「戦争法案」の廃案を求める意見書の採択の陳情 総務
陳情06 JR路線の利便性向上と地域住民の足確保の陳情 企画
議案57 一般会計補正予算(第3号) 財務
議案66 手数料条例の一部改正 総務
議案65 行政手続きにおける特定個人情報利用条例の制定 総務
議案67 個人情報保護条例の一部改正 総務
議案68 職員の再任用条例の一部改正 総務
その他 行政視察(10/19-21:焼津・高浜・瀬戸) -
協議会 No.1 教育大綱(案)の策定に係る意見公募 総務
No.2 木更津市ふるさと応援寄附金事業 財務
 陳情04は「安保関連法案」を「戦争法案」と読み替え、現在国会で慎重中の法案の廃案を求める陳情であるため賛成者少数で否決、陳情06は全ての公共交通ではなく鉄路に限定されている事もあり僅差で否決された。議案57の補正予算審査は11時40分から開始されWiFi事業等についての審議が続き、お昼休み大きく食い込む12:30まで続いてしまった。高橋委員が市内のFreeWiFi地図を作製したらという提案に成るほどと思いながら午前の部は終了する。
 遅い昼食を挟んで午後の審査を行う。議案66号は市民部にも係わる事案なので先に審査を行う。議案65号は前日に成立した「特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(通称:マイナンバー法)」が提案と号ズレを生じたため、17日の最終日に訂正の上で上程する事になったため前例に倣い審議のみを行い採決せずに審査を終えた。その他も法改正に伴う条例改正等で有るため市長提出事案は全て可決し、行政視察についても同意をいただき委員会を終了。
 若干の休憩を挟み協議会に入る。教育大綱は市長が制定するものなので総務常任委員会で説明されるのだが教育振興基本計画との関連等の整理を行ってから意見公募をしないと教育的な視点が薄く感じられるので要注意の案件である。ふるさと寄付金は9月1日から始まった制度でその事務処理や資金の流れを説明して貰ったのであるが、國吉委員より業者委託の見直しが指摘されて、もっともだと思いながら午後4時に委員会協議会が終了した。
 
 5日は決算審査の前の週末なので、朝から配付資料に目を通す。私は委員長として進行を司るのが仕事であるが、明らかに資料に記載してある質問が出た場合は答弁を求めずに資料をご覧頂きたいと指摘してみたいものだと考えながらの作業である。
 自宅で昼食を食べてからかずさアカデミアホールに行き「トレナビフェスタ2015」の見学をする。友人が実行委員会なので見に行ったのであるが、人街商を絆ぐ祭典として、30社が出展し、弁護士や税理士等の相談会を設けるなど、内容は多彩であった。チャリティライブに間に合わなかった事が心残りである。
 午後4時半からは隣接するホテルオークラで「千葉KAZUSAグリーンクラブ」の披露と木更津グリ−ンベイボクシングジム創立20周年記念の集いに出席する。生きる力を育む「かずさの森」は
13年前に訪れたところであり、岩田代表がより精力的に活躍している姿に懐かしさを覚えた。
 
 6日も朝から自宅の用事の傍ら、決算書類を読み続け、夕方には今日から選挙戦に突入する君津市議会議員の友人の元に激励に行く。
 
 写真は夕方に撮影したものであるが24番のポスターがまだ掲示されていなかった。何れにしろ24人の定数に対し26人が立候補する少数激戦となる選挙が終わったら、お互いに情報交換をして良い地域造りをともに頑張ろうと思う所である。
 
 7日は教育民生常任委員会である。決算書類に目を通したいところでもあるが傍聴に行く。当該委員会に付託された議案と協議会案件は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案57 一般会計補正予算(第3号) 財務
議案58 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 市民
議案59 介護保険特別会計補正予算(第1号) 福祉
議案71 介護保険条例の一部改正 福祉
議案69 印鑑条例の一部改正 市民
議案70 住基カード利用条例の一部改正 市民
その他 行政視察(10/7-9:大和郡山・橿原・羽曳野) -
協議会 No.1 休日救急センターの整備 市民
No.2 介護予防日常生活支援総合事業への早期移行 福祉
No.3 教育委員会事務の執行状況の点検・評価報告書 教育
No.4 教育大綱(案)の策定に係る意見公募 教育
 議案57号の補正予算では請西保育園の騒音調査に関する事項に質問が集中する。子供の声は果たして騒音なのか、測定の結果で音量が小さい場合は対応しないのか、子供の保育環境に支障はないかなど、多くの意見が出される。請西保育園では運動会を移動して開催するなど、何かと問題をおこしながら運営されていることが改めて解った。審査は午後に回り、その他の市長提出案件も全て可決されて委員会を終了。協議会では木更津市単独で開設しようとしていた休日救急センターが見直されること等の説明が行われ午後2時半に委員会協議会が終了した。常任委員会の行政視察の打合せ等を事務局と行って帰宅し、HP更新の後に決算資料へ目を通し始めた。
 
 8日は建設経済常任委員会であり、午後に現地調査を入れているため開始時間は9時である。翌日から決算審査なので審議の当事者で無い事もあり傍聴席に決算関係書類を持ち込み、内職しながら傍聴する。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 陳情05 住宅リフォーム助成制度の創設に関する陳情 都市
議案57 一般会計補正予算(第3号) 財務
議案60 公共下水道事業特別会計補正予算(第1号) 都市
議案72 平成26年度水道事業会計利益剰余金の処分 水道
その他 行政視察(10/14-16:堺・泉大津・岸和田) -
協議会 No.1 君津広域水道事業統合広域化 水道
No.2 「道の駅」の事業手法 経済
No.3 産業創業支援センター 経済
No.4 木更津プレミアム商品券 経済
No.5 KCSの操業期間の延期 環境
 陳情は経済活性化のため市内企業による住宅リフォームに助成を行う制度を求めるものである。木更津市では都市の防災力向上を目的に耐震化を伴うリフォームに対する助成制度はない。委員会でも「資金が市内に還元される保証はあるか」「業として共同住宅を営む者が行う行為を含むか」「耐震に関係ない行為も含むか」「空き家対策との関連は」等様々な意見が出されたが私も住宅に付帯する駐車場等の外構工事を行う地元土木工事店は含まれず、エアコンの更新を行う家電量販店は含むのか等、制度設計上の難しさが想像されるし、施策的な目的が曖昧に成りそうで慎重に取り扱うべき事案だと思ったが、結果は採択であった。市長提出議案は、水道事業会計の余剰金等の処分に関し決算審査の前に審議する法的根拠が求められ一時空転するなどの紆余曲折はあったものの全て可決されて委員会は終了した。
 協議会案件は個人的にも興味深いものが多く提出されていた。@水道料金は広域化後も10年は各市独自の料金体系として赤字に転落する木更津以外の3市が値上げをする結果、本市が最も安価に成るとか、A道の駅についてはPFIでなくDBO方式として今月末に実施方針を公表する予定だとか、B産業創業支援センターは10月4日に開設され初代センター長には神谷さんという方が就任するとか、Cプレミアム商品券は4日と6日に市民会館で22,222セットを販売したが、まだ4,038セットが残っており商工会議所と相談して販売しきるとか、Dかずさクリーンシステムは地元との協議で原則として平成33年度末までしか操業できず、協議すれば5年間だけ延長できる事など、どの議案も一般質問で掘り下げるに充分な話題が続いた。
 協議会終了後は所管事項の調査として十日市場にある君津広域水道企業団の水質検査場に向かう便に同乗させてもらう。平成4年に上水道の検査項目が26から46に増えたことは知っていたが、新しい化学物質は聞いてもイメージが解らず、私も過去の技術者に成ったなぁと思い知らされた。
 上水道の後は潮浜にある木更津市の下水処理場に行き長寿命化の現地調査を行う。雨が強くなり説明と制御室の調査で終えたが、制御システムを時代に合わせると多くの投資が必要そうだと思いながら見学してきた。視察で委員会も終わりになり、帰宅後に活動記録だけ更新して決算資料の読み込みを深夜に行った。
 
 9日より決算審査特別委員会が開始される。台風18号の影響が気になるところであるが、初日は朝から現地調査である。因みに審査日程は下表の予定で進められることになる。
番号 内容(件名とは異なる) 審査区分 日程(予定)
議案61 平成26年度歳入歳出決算の認定 現地調査 9日 09:00-11:30
総体事項 13:10-14:10
歳入 14:10-15:10
議会費・総務費 15:30-17:00
民生費・特会 10日 10:00-12:00
衛生費 13:00-15:00
労働・農水・商工 15:20-16:00
土木費(土木) 16:00-17:00
土木費(都市) 11日 10:00-12:00
消防費 13:00-13:40
教育費 13:40-15:30
公債費 15:50-16:20
議案73 平成26年度水道事業決算の認定 企業会計 16:20-17:00
 まず午前中は5箇所の現地調査である。台風18号は愛知県周辺に上陸しようとしており、木更津市にも大雨警報が発令中であるが、市が契約している気象情報では雨風ともに問題がある状況ではないと予想されているため、予定通り5箇所の調査を開始した。

江川総合運動公園公衆便所新築

江川総合運動公園遊具等改修

市民霊園合葬式墓地新設

八幡台小学校校舎増設

さとの保育園新設補助事業

小浜中央公園整備(第1期)
 幸い大雨になることもなく平成26年度事業のうちから主なものを見て、午後から総体的事項・歳入・議会費・総務費の審査に入る。今回の決算審査特別委員会は委員長権限において審査区分を細分化し、質疑に関係ない職員の拘束時間を短縮するように配慮している。また、質疑の一問一答制度の導入によって答弁漏れが生じないよう、また発言機会が多くの委員に公平に訪れるように心がけ委員会運営を改革した。そのためという訳ではないだろうが、職員の休職や勤務評定、路線バスの補助金制度、徴集人員やネット公売等について議論が続き、初日の審議終了時間は予定を越えて日没後まで続けられることになった。
 
 10日は審議に先立ち総務課より木更津市に発令されている避難勧告の状況報告があった。朝4:18に富来田公民館と中央公民館を避難所として開設したようだが、現実に避難する人は居なかったという事である。大雨特別警報が0:20に栃木県、8:50に茨城県と次々に発令される中、この日の審議は始まった。民生費・衛生費・農林水産費・商工費・土木費及びそれに付随する各種特別会計等の審査であるが、休憩時間には鬼怒川の氾濫被害などの状況も気になる。また、災害対策本部が設けられ、お疲れ気味の都市整備部の審査では慰労の気持ちが有ったのかは解らないが、審査2日目は定刻内に審査を終了することが出来た。
 
 
 →
2015年9月中旬の記録