98.9月中旬の活動記録
11日は土木費・消防費・教育費・公債費及び水道事業会計等の審査である。市役所内は引越に向けて着々と体制が進む中で行われた決算審査の最終日は、駐車場事業やデジタルサイネージ、給食費の徴収、金鈴塚古墳出土品の国宝化見込みなどの審議が行われて、ほぼ予定通りの時間に終了した。
今回の議会日程が引越を前提として短縮しているため議案の調査時間が短く、特に決算はタイトな日程の中で進められ、疲れていた委員もいたが、一方で明らかに準備不足の委員も目についた。平成28年度予算に反映される実のある充実した審議となるか、委員長としても至らない点があったと反省する部分も多々あったが、運営改革を伴う3日の審議は、それなりの満足感を伴って、終了することができた。
12日は連日の雨が上がり、岩根西中学校の体育祭に来賓として出席する。聞けば前日まで釜場を作って水中ポンプで排水しており、グランドを使った練習は充分に出来ていないようであるが、創意工夫が多く、礼儀正しい姿に学校や父兄の気持ちが伝わるものであった。
午後から事務所で委員会審査報告に目を通し、夕方はこの日で最終日を迎える君津市議会議員選挙の激励に行き、ついでに富津まで抜けて 海水浴場の浜辺でダイヤモンド富士を見ようとした。空気の透明度が低く、雲も多めであり、待っていた位置が若干北過ぎた事もあって綺麗な写真には成らなかった。
13日は朝から事務所に籠もって議会質問の全文起こしや、議会便りの原稿作成、委員会審査報告書の検討やHPの更新など、日曜日なのに事務作業に追われる。午後から君津に行ったが友人の酒屋に買い物に行っただけで、選挙結果は翌朝の新聞で楽しむことに決めた。
14日は新聞で君津市議会の開票結果に感心してから市役所に行く。総務常任委員会の審査報告書と翌日の基地対策特別委員会の打合せを行い、午後からの
広域行政等調査特別委員会協議会
の傍聴を行う。この日の議案は下記の通りである。
(1) 広域行政の進捗状況について
ア
休日診療制度
市民部
イ
君津中央病院
市民部
ウ
公設地方卸売市場
経済部
エ
オリンピック・パラリンピックのキャンプ地誘致
企画部
オ
合併
企画部
カ
君津地域水道事業広域化
水道部
キ
火葬場
環境部
ク
かずさクリーンシステム
環境部
(2) 今後の委員会運営について
現在市の課題になっている多様な広域的事業もあれば他市には担当者が居ない卸売市場、さらには合併の話題まで、幅広い項目の報告を聞いた後に委員会の取り組む事業を決める会議であった。審議の中でオリンピックのパッケージ化の話やファシリティマネージメントの広域化の必要性など参考になる話しも多かった。3時間近い会議の結果、当初はア・イ・ウの3項目を研究していく事となり、特に事業が独走しがちな君津中央病院企業団からは直接事業状況の説明を受けることになった。個人的には同様に議会の監視が届きにくい市町村圏事務組合の業務や広域連合化も視野に入れた研究に加え、常総市で問題となっている災害時の近隣連携の検討も行っていただきたいものだと考えていた。
日没前に帰宅して決算審査特別委員会の審査を振り返り、報告書の記載内容の検討を行ったが連日の疲れで早めに床に着いた。
15日は午前中に
地方創生特別委員会協議会
が開催され傍聴する。市が多くの市民や『産官学金労言』から話を聞き、取りまとめを進めている『まち・ひと・しごと創生総合戦略等骨子案』の説明があった。「循環・共生・自立」といった広い意味での「オーガニック」を基本理念として
@若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
A仕事をつくり安心して働けるようにする
B新しいひとの流れをつくる
C時代に合った地域をつくり安心なくらしを守るとともに
地域と地域を連携する
という4本の施策分野を定めて施策展開する考えであるが、委員から総花的な評価でなく具体的な取り組みが重要だと指摘があった。企画部から木更津市の強みは「バランスの良い都市づくり」にあるという回答もあったが、私も全体では賛成だが短期的には1点突破的な施策が重要かと思いながら議論を聞いていた。なお、先月27日にも協議会が行われ、調査項目は公共交通と決められたが、それについては次回以降に進められるようだ。委員会終了後は昼食時間まで会派室の引越準備として荷物の箱詰め作業を進める。
午後からは私が委員長を務める
基地対策特別委員会協議会
を開催する。最初は現地調査として陸上自衛隊に新たに建設された庁舎と、江川運動公園の建設予定地を市のバスで視察に行く。
航空法の制限いっぱいの45mの高さを誇る新庁舎からは基地の中だけでなく木更津市街地側の展望も素晴らしいものであった。旧軍の庁舎より面積は大きくなったが敷地内に分散していた部隊を一緒に入れたので空間に余裕があるという訳ではないようだ。歴史的な旧軍の建物は明日から解体工事に取りかかるようで、その跡地には資料館を建設すると言うことであるが、誰でも無許可で見学できるものでは無いようだ。
常総市の水害で木更津の部隊が活躍している事を田尻基地指令から聞いた後、津波対策の設備などを見学させてもらい、陸上自衛隊を後にした。江川運動公園で将来は陸上競技場やサッカー場になる森林地域をバスから見学して市役所に帰ってきた。
会議室で議事にはいるが、夏には決まる見込みであったオスプレイの整備拠点の話は秋以降まで持ち越しになるし、江川の着手工事は本日契約される予定であると報告があった。設計や道路の状況を聞き取り、その後は委員会の行政視察日程を決めて審議を終了した。市内で所要を済ませながら帰宅し、夜には数日分をまとめてHPを更新した。
16日は委員会の無い休会日であるが、週末の引越のために新庁舎の会派室の内空寸法を測定し、現市役所に戻って現在の会派室の什器の移動計画を立てる。空間が極端に狭くなるので、空間の高度利用のため新しい家具の購入を検討し、草刈・石井議員と共に市内で調査に出かけるなど、長時間を会派室で過ごした。
17日は9月定例議会の最終日である。議会の冒頭で議案第65号の訂正が提案され、休憩となって
総務常任委員会
が開催される。今議会で委員長席に座るのは7日目になるなと思いながら議事を進める。
4日の委員会
で審査を終えているので討論と採決のみ行い速やかに議場に戻り、本会議が再開された。各委員長からの審査報告の後、質疑が無く討論に入る。何と10人が賛成(○)・反対(×)の立場から討論を行った。
それぞれの議員が討論した項目は下表の通りである。
番号
概要
佐
藤
田
中
石
井
平
野
草
刈
岡
田
竹
内
鈴
木
高
橋
重
城
議案57
補正予算
×
議案61
一般会計決算
×
○
○
議案65
マイナンバー関連
×
議案66
×
議案67
×
議案69
×
議案73
水道事業決算
×
○
陳情04
安保法案廃案要望
○
×
×
○
○
×
陳情05
住宅リフォーム助成
×
○
陳情06
JR利便性向上協議
○
○
この時点で国会は参議院の委員会日程の調整で混乱が生じていた事もあり、多くの議員が陳情4号に対して賛否それぞれの立場から議論が行われた後に採決が行われ、反対討論のあった議案は賛成者多数で、無かった議案は全会一致で可決となり、陳情3件は全て賛成者少数で不採択と決まった。続いて人事案件のため委員会に付託されなかった下記の3議案が議題に提出され、議場で質疑の後、全会一致で可決された。
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
担当委員会
議案62
教育委員会委員の選任
総務
−
議案63
公平委員会委員の選任
総務
−
議案64
固定資産評価審査委員会委員の選任
総務
−
毎年の質問は「選定の理由」「再任の場合の活動実績」であるので、議案参考資料に記載すれば良い話である。次回の議運では指摘せねば成らないと質疑を聞きながら考えていた。
引き続き、議会に関する規則改定の案件が議会運営員貝より発議され三上委員長より提案理由の説明があった。案件は下記の通りである。
番号
内容
発議11
議会会議規則の一部を改正する規則の制定
発議12
議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定
発議13
委員会等傍聴規則の一部を改正する規則の制定
発議11号は女性議員が出産や子育てに伴う欠席を理由として認める改正、発議12号と13号は駅前庁舎に移転することに伴う傍聴席数の変更に伴う改正で全会一致を持って可決され、旧庁舎で行われる
本会議
は全て終了した。
引き続き
議員全員協議会
が開催され、下記の5議案が報告された。内容については既に各委員会で記載済みなので説明は割愛する。
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
No.1
教育大綱(案)の策定に係る意見公募
総務
No.2
KCSの操業期間の延期
環境
No.3
「道の駅」の事業手法
経済
No.4
産業創業支援センター
経済
No.5
木更津プレミアム商品券
経済
全員協議会終了後、議長から43年間活躍した「議場」に対する感謝の言葉が述べられ、午前中の審議は全て終わりとなった。
昼食を取り、昼休み明け早々に市長応接室に行き
会派羅針盤の提言を提出
する。詳細は「最近思う事」の方に記載するのでそちらを参考にしていただきたい。ゆっくり打合せする時間もなく議場に戻り、第二中学校のブラスバンド部による「さよなら議場ミニコンサート」の開幕を迎える。
日頃はカメラや携帯は持ち込み禁止の議場であるが、午前中で本会議も終了しているので規制もなく、思い思いに撮影を行っていた。傍聴席には中学生の父兄に混じり幹部職員の姿も見え、皆が最後の時を惜しんでいた。
演奏後に記念写真を撮り、議場を後にする。会派室で引っ越し荷物の再確認を行い、議会事務局と行政視察等の調整を行ってから帰宅。夜は長い海外勤務から帰国した友人と懇親を深めた。
18日は午前中に事務所で仕事を片づけ、議会の書類も整理し、午後からは市内で所用を済ませ、夕方に市役所に行く。
窓口以外は各階とも段ボールの山になっている庁舎内を議会事務局まで上がり、雑談などしていると勤務時間終了の時になる。2階の正門前の広場で閉所式が行われると聞いていたので聴きに行き、空から涙雨が降ってくる中で市役所に対して「ありがとう」の言葉をかけた。
19日は5連休のスタートを切るのに相応しい快晴となり、気温も上昇する中でね「いわね梅の香園」の開所式に参列する。ここは「矢那梅の香園」と同じ社会福祉法人梅香会が万石の重城産婦人科医院の前に木造平屋で建設した利用定員29床の地域密着型特別養護老人ホームと利用定員10人のショートステイを兼ね備えた施設である。施設も最新で広い廊下とゆったりした配置に感銘する。
開所式には浜田代議士と副市長、高橋・森両県議と滝口議長に加え金田と岩根の市議6人が来賓として出席してた。理事長の重城明男先生は大学の先輩でもあり、今後も医療や高齢者福祉について時々勉強会などをして色々ご指導をいただきたいと、式典後に話をさせていただいた。
式典後にパーティが開かれ生バンドが登場したが、富津ロータリークラブの有志によるものとの事であり、渡辺務市議もベースギターを担当しており、多才な能力に感心した。式典後は自宅で書類を整理し、HPを更新した。
20日は連休の旅行準備を整えてから自転車で「うみ祭り」会場へ向かう。遠回りして市役所を経由すると、多くのトラックが庁舎に訪れ、引越作業を行っていた。来週からはこの庁舎は使用されなくなるのだから、窓硝子を利用して窓口業務は朝日庁舎に移転したことを示せばと考えていた。
出島の会場に入ると、午前中にもかかわらず例年以上に多くの人が集まっている感じがした。回数も第7回となり認知度が高まってきたのだろうと思う。
空は晴れ対岸まで見通せる良い天気であった。
例年と同じ親子ハゼ釣り教室やヨット・ボート等の海遊び、ヒラメの稚魚の放流等に加え、木更津駅の「西口」「東口」を、それぞれ「みなと口」「太田山口」という愛称で呼ぶ事の発表が成され、また水圧で浮上する事の出来るフライボードのデモンストレーションも行なわれ、何時も以上に内容が濃い祭りだと感心する。これで明日の21日にもうみ祭りが続き、22日には市役所旧庁舎で屋上アートイベントが挙行され、23日には秋分の日のレイラインイベントが開催されるなど目新しい事が続いて木更津に注目が集まることになり続ける。渡辺市長就任効果が顕著に出ているなと感心しながら会場を後にした。
午後2時になり木更津を後にしてアクアラインを渡り、渋滞している中央道を西に進み、日が暮れた白馬村に泊まった。連休の開始である。
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2015年9月下旬の記録