92.7月中旬の活動記録
 11日は自宅に来客が有り打合せを行ってから駅前庁舎に行き会派室で6月定例会で取り上げた県道木更津末吉線バイパスの資料を作成した後に翌月の会派行政視察の準備として先方の市のHPを読み込み事前に質問したい事項をまとめる。キッチンカーの弁当を食べて資料をまとめ終えたら君津に出かけ、用事が早く終わったので酵素風呂に行く。
 昨年の房総いいねキャンペーンで当選した無料チケットが出てきたので確認してみると使用できるというので使用させていただいたが発酵の温度が芯まで温め暫く汗が引かなかった。隣の和藏酒造で日本酒を購入して帰宅して着替え通夜に顔を出した。
 
 12日は北関東防衛局の企画部長が転任の挨拶に来るというので議長や斉藤委員長とともにお出迎えして意見交換して栄転を祝う。その後に会派室に戻って調べると袖ケ浦球場で行われている高校野球地方大会で母校の君津高校がリードしていることを知る。初戦突破の姿を見ようと移動するが、その間に同点に追いつかれて延長戦に入り4点を取られ逆転が出来ないまま試合終了になった時に球場の入口に到着した。
 相手の倍のヒットを打ちながら得点に繋がらず残念な結果になったが雨の中で闘った高校生を称えたい。総合高校と木更津高校は勝ち上がり君高と高専が敗退となったが地元勢の活躍を期待したい。
 自宅に戻り事務所を整理してからHPを更新した。夕方に街中に出かけ昨年退職した職員を囲んで懇親会を行った。設計を見直して事業費の抑制に貢献したが成功報酬はなかった等と話は弾んだ。
 
 13日は朝9時15分から請西の森で子どもたちが快適に楽しめるよう草刈や枝払いを行う。2時間ほどの作業を終えて帰宅してシャワーを浴び、午後から事務所の片付けを行いながら時折調べものに時間を費やす。夜に妻子は英語塾の集まりに行ったので自宅で冷やした日本酒を飲みながら報道番組を見ていた。
 
 14日は朝6時45分から江川熊野神社で草刈や枝払いを行う。1時間半ほどの作業を終えて吾妻に直行し八剱八幡神社の例大祭を見学する。
 心配されていた雨や日射しがなくて例年より楽かと思うが、それでも2日目となり疲労か酒疲れが顔に出ている旧知のものも多かった。帰宅してシャワーを浴び、午後から事務所の片付けを行いながら時折調べものに時間を費やす。夕方は鋸南で音楽合宿をしてきた旧友が訪れ、事務所で酒を酌み交わした。
 
 15日は友人を見送ってから遅めの朝食を取り、昼から娘のリクエストで百目木公園プールに行く。時折小雨も降る天候であったがプールはとても混雑しており、他の子どもと衝突することも何回か有って、当初は夕方まで居ると言っていたのが3時半には厭きて帰ることになりホッとする。コンビニでアイスを購入して食べながら帰宅して夕食後に私も連休の日程に疲れが出て早く寝てしまった。
 
 16日は朝から駅前庁舎に行き会派室で代表質問の整理を行っていると関係者が揃ったからと予定より早く9時50分より会派代表者会議に出席する。議会選出の都市計画審議会委員の件や厚生年金加入の意見書、決算審査特別委員会の補充などを審議する。次いで正副議長と座親建設経済委員長とともに議会運営委員会委員長として木更津市に来られる中華人民共和国山東省東営市訪問団との会議について企画部より説明を受ける。先方に副議長相当の方が居るため議会間の会合を行い記念写真を撮影するということであるが220万人の人口を擁し、面積も木更津市の60倍という広大な黄河河口の都市であり、規模感の差を思うと会話が噛み合うか心配である。会議後は会派室で作業を続ける。
 午後12時半に作業を終えて急いで昼食を摂り、13時から経済部の職員とともに港まつり実行委員会資金部員として協賛金の寄附を呼びかけて回る。写真は訪れた店舗で低い軒先にツバメが巣を造っていた。幾つかは火曜定休であったが多くを訪ねて仕事を終えた。
 帰宅して資料を整理してからメールの処理を済ませ、夕食後に亡き父の新盆の集まりに関する詳細を妻や母と打合せを行ってから親戚に案内を発送していると、娘が雨が止んだというので今年最初の花火を庭で楽しむ。妻子が入浴中にHPを更新してから報道番組を見て深夜に入浴して就寝した。
 
 17日は午前中に会派室に行き作業を行い、その後は経済部・財務部・消防本部等と打合せを重ねてから港まつりの協賛金を受け取りに街中に出て、それから木更津商工会議所に行き14時に3階の研修室で開催される災害リスク対策セミナーを聴講する。第一部では市の危機管理課から市の災害リスク状況説明と建築指導課から木造住宅耐震改修とブロック塀の補助金について説明があり、第2部では三井住友海上保険から事業継続力強化計画策定や認定支援制度等について説明を受ける。
 私の他にも多くの聴講者が居たので少しでもBCP(業務継続計画)を制定する企業が増え災害からの復旧が早くなることを願う。帰宅後は翌日からの秋田県出張準備を進め早めに就寝した。
 
 18日から交通政策特別委員会の視察で秋田県大館市に向かう。集合場所は木更津駅であるが私は金田BTからバスに乗ることとしたが袖ケ浦を出発する時点で補助席が4つ残っているだけとなっていた。幸い2番目だったので何とか乗ることが叶ったが危うくタクシーで羽田に行かねばならない所であった。8:55羽田発のNH719便に乗るため搭乗カウンターに向かうと同じ時間で能登空港に向かうNH747便が有りボランティアらしい人たちが列を造っていた。到着した大館能代空港では鹿角市が団扇を配り空港前には秋田犬が歓迎していた。空港を維持するため周辺自治体が活性化協議会を造り活動しているのであった。ローカル空港の維持も興味深い案件であるが視察項目ではないので割愛する。 
 
 大館駅までは空港から路線バスで53分間かけて移動し、駅前で昼食を摂ってから観光案内所も入る「秋田犬の里」を見学し13時発の市内循環バス「ハチ公号」に乗車する。26分かけて商業施設の入口まで寄りつくために駐車場の中を走り抜けることや多くの高齢者が利用している状況を確認しながら市街地を半周して市役所近くのバス停で下車し新しい市役所に入り行政視察を開始する。
 
1.秋田県大館市
 市制施行 昭和26年4月1日
 人口 66,218人(令和6年4月1日現在)
 面積 913.22km2
 令和6年度一般会計当初予算額 363億570万円
 財政力指数 0.42 (令和4年度)
 視察項目 公共交通政策について
 大館市は公共交通も中心市街地活性化のツールと位置付け建設部都市計画課が所管して政策を進めている。バスが運行できない細い街路しかない市街地での交通空白区を埋めるため市長指示でmobiを導入するため、推進機関として国土交通省「共創モデル実証プロジェクト」の認定を受けてタクシーや商業施設、銀行やPTA・老人クラブなど市の様々な関係者を包括した協議会を設け令和4年10月1日より市が主体となり運行を開始した。当初は反対していたタクシー会社も住民が便利だと背中を押して現在は2台の車両が8時から19時まで運行している。今年の5月末でアプリのダウンロード数は1749人で実利用者赦は1457人、平均して1日に77人が利用しており、冬場は利用が込み約30%をお断りしている状況である。それでも採算性は悪く3台目を導入すると赤字が膨らむため慎重に検討しているとのことである。また年齢別では10代が最も多く利用しており、定時制高校に通う生徒が使っているようだ。
 また旧田代町のバス路線の旅客密度の低下で国の補助対象外になることが懸念されたため事業者からの提案で令和5年10月1日より3本の路線をワゴン車によるコミニティバスに変更し、従前は大館駅まで乗り入れていたものを田代の中心である早口駅までの路線に変更し幹線バスに乗り換える運行形態とした。ダイヤの決定はバス会社が行い運行はバス会社の子会社であるタクシー会社が受けている。車両が小さくなったことで運行ルートも見直しバス停も増加させたが平日のみの運行にすることなどで赤字幅の抑制に務めている。住民の意見は聞いているものの運行に対して協議会のようなものは設けていないということであった。
 さらに全額国の補助があると聞きつけた職員が令和5年11月に旧比内町地区で延長4.0kmの自動運転バスの実証実験を行い、今年も比内と大館を申請したところ大館エリアだけ採択され5.5kmの実験を行う計画である。自動運転であるが運転手が乗車し必要に応じて手動介入を行うレベル2での運行としている。将来的には市内循環バス「ハチ公号」の無人化を目標としているようだが現状ではコストが見合わないようだ。以上の3つの公共交通政策の令和5年度決算は下表の通りである。
 
事業費 運賃収入 国県補助 市負担額
mobi  64,168,902  6,554,574  31,205,721  26,408,607
コミュバス 14,598,115 589,930 0 14,008,185
自動運転 73,604,869 0 73,604,869 0
 mobiの国庫補助は単年度のメニューなので今後は料金改定や広告料等で収入増加と年間3800万円程度のランニングコストの削減が大きな課題とされているが、本運行ではフィーダー系の公共交通として位置付けることで補助金も得られると協議が進んでいるようだ。なお市内循環バスが160円・タクシーの初乗り料金が670円でmobiは中間の300円で設定されている。3人相乗りの場合はタクシーの方が安いのであるがタクシー会社のPRは少なく依然として反発は多いのであるがmobiの利便性を市民が後押ししており採算が悪くても取り止めるという議論は無い。
 自動運転はデジタル地図の作製や車両のリース料が高額で運行10日間と準備の20日間で7千万円を超える金額が投じられた。今年度は車両が10人乗りから16人に、最高速度も19km/hから35km/hに機能アップして前述のように長い距離を運行しながら5千万円で実証実験を行うということである。金額も含め雨や雪の日には障害物と認識され運行できなくなることなど本格導入に課題は多いが国の制度を活用して実験を重ねる職員の姿勢には感心させられた。
 
 
 およそ2時間の質議を終え、最後に新しい庁舎の議場を見せていただき大館市役所での視察を終える。徒歩でホテルに移動して夕食前の時間を使って1.5km先のショッピングセンターに買い物に出かけ、帰りにタクシーを使って運転手さんから話を聞くと高齢者はmobiのバス停から自宅までの僅かな距離も辛いので天候の悪いときや荷物のあるときはタクシーを使っており利用者がそれほど減ったようには感じていないということである。既存タクシー会社から反発の多く全国展開が進まないmobiであるが個人的には両立は難しくないように感じた。
 
 19日は朝食後にフロントに集合しmobiに乗って樹海ドームの見学に行く。前日の説明でドーム内にあるこども遊び場が子育て世代に好評と聞いていたが秋田杉の木製遊具が多く屋外で遊べない冬季には重宝する施設であると納得した。建築当時には世界最大級の木造建築物であった樹海ドームも圧巻の存在感で大館市のシンボルに相応しいが維持管理などは大変だろうなと感じていた。 
 
 mobiで駅前に戻り、空港アクセスバスで大館能代空港に移動する。因みに空港アクセスバスは経済部の所管で建設部ではないと前日に聞いていた。またこの日には全世界的にソフトの不具合で空のダイヤが乱れたようであるがNH722便は問題なく羽田に着陸することが出来てバスとの接続も良く、順調に進み予想より早く帰宅することが出来た。
 帰宅して妻子と供に岩根西公民館に移動し岩根西まちづくり協議会青少年育成部会で出場するやっさいもっさいの練習を18時から行う。視察日程をこなした後なので3回も踊ると疲れが出てしまい、この日は旅の荷物も開かずにシャワーを浴びて寝てしまった。
 
 20日は草刈機を乗せた車で娘を請西の土曜学校に送り、万石に所有する貸家周辺の除草作業を1時間半ほど行って汗だくになって帰宅しシャワーを浴びる。昼食後に視察の荷物を片づけ、夕方に娘を迎えに行って妻を母の情報交換場所に送り娘を寝かせつけながら読書をして、娘が寝た後で報道番組を見た。
 
 
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2024年7月下旬の記録