94.8月上旬の活動記録
 1日は新盆期間が開始となり岩根西中会場でラジオ体操を終えて帰宅すると朝食前に灯籠を設置した。朝食後に娘を学童に送り、事務所で私的な仕事を終えてからHPを更新する。昼食後は看板確認の挨拶まわりを続け、午後4時半に娘を学童に迎えに行き事務所で過ごす。
 この日は議会便りが届く日で、そこに記載された私の6月議会質問で、道路工事の残土で水田を畑にするという話に対し、6時半のラジオ体操の時に久津間地区の住民から質問を受け、その後も他地区からメール等で問い合わせがあり、稲作農家の多くから要望のある話だと実感する。夕方で涼しくなってから看板を隠している蔓草も撤去した。
 夜には娘が翌日から合宿に出かける準備をしているのを脇目にオリンピックの映像を見ていた。
 
 2日は娘と岩小会場まで自転車で行ってラジオ体操を行う。帰宅して朝食を摂り集合場所の蘇我まで送って都内に通勤する妻と娘を巌根駅に送り、雑件を処理してから諸調整のために駅前庁舎に行く。夕方まで涼しい会派室で作業を行い5時半に歩いて東京ベイプラザホテルに行き市役所職員の君高会に出席する。君高卒が170人程市役所にはいるそうであるが、出席したのは43名であった。若い職員も大勢加わることを願いつつ、還暦越えの出席者で懇親を深めさせていただいた。
 
 3日は娘も居ないのでラジオ体操を休み午前中は妻とともに新盆に向けて自宅の片付けを行う。汗だくになってシャワーを浴び、妻と母を連れて昼食に木更津市が売り出したフーカデンビーフカレーを食べに行き、その後は一人でイオンモールに移動し消防庁が吉本興業に委託して全国的に展開されている「あなたの街で消防団やりませんか?」が千葉県では木更津市を選んで開催されたので様子を見に行った。
 
 吉本の芸人の写真は撮影禁止だったが1時からのイベント終了後に消防団本部や女性消防団員がステージで記念写真を撮影していたのでそれを撮影してから君津高校に移動して同窓会総会に出席する。
 
 会場の君津高校に足を踏み入れるのは何年ぶりかと思い出せないほど足を向けていないことに気がつく。私は君津高校9期生の代表幹事をしているが、卒業生全体から成る同窓会で今年度から書記を務めることになり同窓会の役員として活性化に寄与することとなった。総会の中で谷校長先生から制服が替わることを伝えられ、見慣れた女子の制服が替わることに一抹の寂しさを感じた。会議終了後に創立50周年記念事業委員会が設置した11期生の七障子氏が創った芸術作品を中庭で撮影してから帰宅し、事務所で雑件を片づけたからHPを更新した。
 
 4日は車に草刈機と着替えを積み込み江川会場でラジオ体操を行ってから請西の土曜学級に行き少し遅れて整備作業に参加する。9時前に作業を終えて帰宅してシャワーを浴び、新盆に向けて家の片付けを行い、当日の食事等の手配で市内を回る。スーパーで買い物をしてから事務所に戻り木更津総合高校野球部が10日の第二試合で鹿児島県代表の神村学園と対戦することを知る。鹿沼市の視察から帰って中一日なので応援に行くのは厳しいと思うが明日に要検討である。
 
 5日は岩根4丁目でラジオ体操を行い、本来なら都内に出て齋藤健産業経済大臣の講演を聞きに行く予定だったが都合が付かなくなったので自宅事務所に籠もって私的な作業を済ませてから駅前庁舎に行く。コンビニ弁当を食べて会派室で新幹線ダイヤなどを調べ、午後1時から議会会議室で開催される第122回都市計画審議会に出席する。任期が変わったため冒頭に委嘱状の交付があるので今回はリモートでの参加は居らず、君津土木事務所長以外の12人が出席するなか学識経験者より会長と副会長御を選任し下記の案件で会議が始まる。
区分 番号 内容(件名とは異なる)
議事 諮問1 生産緑地地区の変更
諮問2 生産緑地地区における特定生産緑地の指定
報告1 用途地区及び高度地区の変更(吾妻公園)
報告2 宅地開発指導要綱の改正
報告3 景観重要公共施設の指定(富士見通り)
 諮問1は4箇所の生産緑地を変更する議案で吾妻地区の案件は既に宅地造成が始まっている場所なので質問すると昨年8月に30年の期間を終えて制限が解除されいるので開発の許可を出したものであり今回は都市計画上の手続きを行うという若干解りにくい内容である。報告1は吾妻公園内に芸術文化施設を建設できるように南側に隣接する近隣商業地区に変更する案件である。今回の案件で議論が長くなりそうだったのは報告2であるが建築士会の吉野さんが問題点を整理して別途協議したいと提案したので三上議員が幾つか質問しても想定より早く質問が終了となる傾向が見えたので私からは道路幅員の考え方や幹線道路の指定などを提案させていただいた。報告3は景観重要公共施設の指定を行うという案件であるが必要以上に多くの説明があったり添付された図面が方針と矛盾していたりして想定外に長引くことになった。
 2時間半近い審議会を終えて会派室に戻り木更津総合高校野球部の応援について議会事務局に情報を聞くと日程は未定であるが市長と副議長は公務で向かうとのことである。私も草刈議員と私的に応援に行こうかと覚悟を決める。宇都宮出張直後の大阪日帰りは厳しいだろうと覚悟を決める。帰宅するとキャンプにいっていた娘が帰ってきたので家族で食事に行き体験してきた話を聞かせてもらった。
 
 6日は万石会場でラジオ体操を行い朝食後に車に草刈機と着替えを積み込み万石の貸家周辺の草刈を行う。1時間半ほど作業して帰宅し、シャワーを浴びてからエアコンを効かせた事務所に籠もって私的な仕事を済ませ、午後からHPを更新する。夕方に体調不良で学童を休んでいた娘が熱を出したので病院に連れていき、日没後に視察準備を行った。
 
 7日は西中会場でラジオ体操を行い帰宅してシャワーを浴び朝食を食べてから木更津駅に行き9:06の内房線快速で東京に出て東北新幹線で宇都宮市に着く。駅前のホテルに荷物を預け近くの香蘭で昼食の餃子を食べ、予定の時間まで少しだけ余裕があったので東口に行き間もなく開業1年となるライトラインで宇都宮大学前まで往復してLRTを体験する。
 
 夏休みらしい観光客の姿も見られたが平日昼間に地域住民の利用が多く既に便利なインフラになっているようだ。沿線には開業一年を祝うメッセージが自治会によって掲げられていた。人口密度が違うことと財政力にも差が大きく久留里線をLRTに変えるようなことは出来ないが公共交通の手段としては素晴らしいと感じた。ただし車線を減らしたことで渋滞は増えているようだ。片道150円の往復を終えてから西口に戻ってタクシーで宇都宮市役所に行く。16階のビルには4人のオリンピック選手の名前が飾られ50万都市の人材が羨ましく思いながら視察を始める。
  
1.栃木県宇都宮市
 市制施行 明治29年4月1日
 人口 512,350人(令和6年7月1日現在)
 面積 416.85km2
 令和6年度一般会計当初予算額 4048億2546万5千円
 財政力指数 0.97 (令和4年度)
 視察項目 子育て施設の充実について
 宇都宮市は「宮っこを守り・育てる都市宣言」を行い子育て施策に力を入れている自治体である。数多くの施策が行われる中から3つの施策について調査を行った。まず@「宮っこ子育てアプリ」という母子手帳が携帯に入り市からのお知らせが届くとともに予防接種などの予約も行え家族と成長記録や写真が共有できるというものである。予約システムも含んだ導入費用は179万41百円で年間の運営経費は182万16百円である。既に国内約400自治体が導入している「母子モ梶vが提供するアプリであり自治体で個別に改修する事は難しいということである。
 令和4年7月に配信を開始し本年8月4日現在では19272人が登録している。子育て期間が終わってもアプリは利用できるようで想い出は残すことが出来るし遠方に住む祖父達とも共有できるという機能は便利だと感じたが実際に登録しているのは母となる30代女性が大多数ということである。
 次にA「子育てタクシー」という子どもとのお出かけ、子どもだけで保育園や学童からの帰宅、陣痛が来たときの産院までの移動などを事前登録により利用できる制度について聞く。この担当は子ども政策課であり先のアプリは子ども支援課でともに子ども部の所管である。宇都宮市には18社のタクシー事業者が居るが一般社団法人全国子育てタクシー協会に加入している1社の研修を受講した15名のドライバーだけを利用できる制度である。因みに全国では27都道府県で117社が参加しており認定ドライバーは1611名である。市は協会の加入料や研修費用について全額助成をしているが利用者への補助はない。利用料金は普通のタクシーと同じであるが受付窓口を担う完全民間会社の「宇都宮子育て支援梶vに利用料金の2割を収めることになり、また協会の年会費や破水した場合に備えた防水シートの準備などは全てタクシー会社の負担となり利用者増加には繋がるもののメリットが少ない制度だと感じた。また認定ドライバーが少なくて周知することにより利用できない状況となることも危惧していた。昨年9月1日から本年3月31日までの7ヶ月の登録者は545名で340件の利用があった。私なども会議が遅くなり学童への迎えが難しい場合には利用したい制度だと思うが、その形態での利用はのべ199件で利用はそれほど多くないことは意外であった。
 最後にB「宮っ子ステーション事業」について教育委員会生涯学習課から話を聞く。宇都宮市では昭和41年に留守家庭児童会を公設公営で設けて以来「子どもの家」と名付けられた学童施設が公設で各小学校の内部に設けられ、現在は9つの小規模特認校を除く67校に設置され登録児童数は本年4月1日現在で7029名になっている。放課後から19時まで受け入れ、利用者数が増加しそうな場合は小学校内に独立棟を設けるなど事前に対応している。地域で運用してきたがサービス内容に差が出来てきたため令和3年度から基準を市で統一するとともに67校を10ブロックに分けて指定管理で運営を行っており、全国展開している株式会社が4ブロックを受託している他は福祉法人や学校法人、NPOなど多彩なものが担っている。市内には保育園が営む学童施設が4箇所だけあり卒園生が利用しているというが、ほぼ全てが市の管理下にあることに驚かされた。教育委員会が主管することで管理者である学校長との協議や放課後子ども教室との連携も図れている。なお、学校と子どもの家を区分できるようにスクロールカーテンなどの簡易な設備を設けており、光熱水費は学校側で一括して支払っているようだ。木更津市のように学区内で行ける学童施設が足りずに越境して施設を探すような事態に成らずほぼ全ての児童が学校の中で過ごすことが出来ることは素晴らしいし理解する学校長も素晴らしい。民間が展開する木更津市との差が多く宇都宮の制度にすることは現状では困難であるが余裕教室の多さを考えると学童が学校を使えるように見直して行くべきだと強く感じることが出来た。

 
 視察を終えて議場を見学してホテルに戻る。駅ビルで土産を見ていると雷雨が通り過ぎたが大雨には成らずに済んだようだ。夕食を食べに街中に出て大屋根の空間に感心し、屋台横丁を見学するなど雨上がりの涼しい宇都宮の街を歩き回りホテルで歩数計を見ると朝の乗換なども含め16443歩も歩いていた。
 
 8日は隣の鹿沼市まで移動するだけなのでホテル出発が9時と、羅針盤の視察としてはのんびりしている。朝から二荒山神社の参拝にでも行こうかと思ったが服が汗まみれになりそうなのでゆっくり朝食を摂り、オリンピックの映像を見てからホテルを出てJR日光線で鹿沼駅に移動する。視察会場が駅から離れた消防庁舎ということもあり鹿沼市議会事務局の迎えの車に乗せていただいて移動し、10時より視察を始める。
  
2.栃木県鹿沼市
 市制施行 昭和23年10月10日
 人口 90,848人(令和6年7月1日現在)
 面積 490.64km2
 令和6年度一般会計当初予算額 408億8千万円
 財政力指数 0.69 (令和4年度)
 視察項目 消防団の充実教科の取組について
 視察は初の女性議長である谷中議長の挨拶で始められた。鹿沼市議会は定数24人で女性議員は2人だけであるが正副議長とも女性である。数年前に袖ケ浦市議会も同様だったときに調べたら新潟県見附市で前例があったので今後は珍しい話ではなくなるのかもしれない。ともあれ消防団の話であるが、鹿沼市は14分団49部から成り立ち本部を含めた定数835人に対し令和3年4月1日で785人、94%という充足率である。平均年齢も38.9歳で木更津市から見ると羨ましい状況ではあるが充足率の低下や平均年齢の上昇傾向などで危機感を覚え令和4年3月に「鹿沼市消防団地域防災力充実強化ビジョン」を発表するとともに、団員のやり甲斐や意義を周知するための広報活動に力を入れ、ヤクルトや郵便局等の車両に団員募集のステッカーの掲示協力を得たり、数千人規模の参加がある鹿沼市消防フェスティバルまで開催している。
 学生を消防団に期待しているが実態はまだ1人で一般団員と同じ活動をしている。女性消防団は全て本部付として火災現場には行かず後方支援に振り分けている。各分団及び本部に10人のOBからなる支援団員を置いているが木更津市の大規模災害という活動範囲ではなく火災時にも出動している。
 ポンプ車23台と小型ポンプ26台の編成で同じ機能の車両で更新を続けており木更津市のように安価な小型ポンプに集約するという計画は持っていない。操法は各分団の代表での試合として行われ県大会でも常勝のようだ。そのためか市民の理解も高く、消防団員の優遇がある「消防団サポート店」も100店舗に達している。女性消防団は保育園で防災を伝え、各分団は所管の小学校で防災教育を担うなど平時の活動も多く、大変だと思う半面で活動を知らせる努力には感心させられる。
 消防本部もイベントの相談があったときに消防団に話を繋いだり、各種広報ツールの作成を支援したりと後方支援を行っており、PR用に軽トラベースの消防車を用意したりと、充実の背景には数多くの対策が取られていた。20年は抜けられない木更津の現況を変えるヒントになるかと思い視察を終えた。
 
 帰路は新鹿沼駅前まで送ってもらい、駅前の蕎麦屋で昼食を摂りながら名物のシウマイも食べて13:21発の東武特急スペーシアXで浅草に出る。最新特急は指定席でもグリーン車並に快適であった。浅草駅で土曜日の甲子園へ行くための格安チケットを探すが何故か無かった。
 他に電話しても乗車券は扱っていないといわれる。宇都宮では通常料金に比べ片道680円ほど安いものが売られていたので買っておけば良かったと思ったが、差もわずかなので正規運賃で行こうかと行く予定の草刈議員と話し、帰宅すると「南海トラフ地震臨時情報」が出され、甲子園は予定通りに試合を続けるが新幹線は速度を抑えて運行するなど東海地方以西では様々な危機管理レベルが高まっていることを知った。
 
 9日は江川会場でラジオ体操を行い、草刈議員に連絡して危機管理の上からも今回の甲子園を見合わせることを決める。予定通り応援に行く君津市の議員は臨時情報発令に伴い指定席のキャンセルが出て座っていけるというメリットもあったようだ。情報が空振りになることを願いながら私は自宅のテレビで声援を送ることに決めさせていただいた。9時から駅前庁舎に行き江川区長と前区長とともに経済部で地域計画の立案に向けた打合せを行ってから会派室に移動して都市整備部等と打ち合わせてから帰宅する。14時からは税理士と相続に関して打合せを行い、帰宅後は事務所でHPを更新し夜は長崎の式典に欧米の大使が参加しなかったセンスに怒り神奈川での地震に注意を払い、夜中は妻の帰宅まで寝たくないという娘とともに録画していた邦画のアニメを楽しんだ。
 
 10日は岩小会場でラジオ体操を行い、朝食後に更新したHPをアップする。10時半からテレビの前に座り木更津総合高校の応援をしながら、地震情報の細部に注意を払う。鹿児島県代表の神村高校相手に最初は投手戦で、途中からは取ったら取り返す戦いが続いたが2時間半近い戦いの結果、残念ながら初戦敗退となってしまった。試合最後に出てきた2年生達が来年は中心になってより高みを目指すことを期待したい。
 夕方からは義弟の協力を得て新盆で親戚が集まる状況に向けて邪魔な家具を移動したり別の部屋からテーブルを運んだりして汗をかく。夕方には今頃大阪から帰路の新幹線に乗る頃だったのだなと思いながら報道番組を見つつ、木更津の応援団が地震に遭わず、無事に帰れることを願った。
 
 
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2024年8月中旬の記録