市当局の回答
※意味が変わらない範囲で部分的に言い換えたり省略をしています。
<鶴田都市部長>
私からは、大綱1 本市の都市計画に関する施策についての中項目1点目「本市のコンパクトシティの方向性は、どのように考えているのか。」と中項目3点目の4番目「都市計画道路の見直しについて、どのように考えているのか。」と中項目4点目「中心市街地グランドデザインの中で築地からの回遊客をどのように誘導するのか。」及び、大綱2 市営住宅についてのご質問にお答えいたします。
まず、中項目1点目の「コンパクトシティの方向性について」ですが、都市の郊外化・スプロール化を抑制し、市街地のスケールを小さく保ち、歩いてゆける範囲を生活圏と捉え、コミュニティの再生や住みやすいまちづくりを目指そうとするのがコンパクトシティの発想でございす。
本市では、中心市街地をはじめとする市街地に、商店、医療・福祉、行政等の日常サービスの諸機能を集約化した歩いて暮らせるコンパクトな市街地、いわゆる「徒歩生活圏」の形成を目指そうと考えておりますが、現在のところ、本市における具体のスタイルはまだ定まっておりません。 なお、「徒歩生活圏」という言葉は平成20年3月策定の都市計画マスタープランのなかでも示しておりまして、商業や観光もよろしいかと思いますが、一つとして「まちなか居住」という切り口もあるのではないかと考えております。あくまでも例ですが、商業地域のダウンサイジング、居住環境の整備等に配慮するなど、中心市街地の活性化対策を考えるなかで、木更津版コンパクトシティの形が見えてくるものと考えております。
次に中項目3点目の4番目「平川中台線の真舟1丁目から延伸する都市計画道路の見直しについて」お答えいたします。現在、本市の都市計画道路につきましては、中野畑沢線桜井地区と、草敷潮見線請西地区の整備が大命題であり、これを速やかに行なうことが重要と考えております。なお、都市計画道路の見直しですが、ご指摘の路線について検討する際には、その路線の南側に牛袋小浜線が計画されており、これらを含めて道路網を検討すべきであると思われます。また、検討時期でございますが、現在優先的に整備を進めている路線の築造工事がある程度進行した時期になろうかと考えております。
次に中項目4点目「中心市街地グランドデザインの中で築地からの回遊客の誘導について」のご質問にお答えします。木更津中心市街地グランドデザイン(案)は、中心市街地の活性化・再生に向けたまちづくりの指針として策定しようとしているもので、築地地区等との回遊性の誘発についても、まちづくりの基本的な方向性として捉えております。しかしながら、歩行者空間については、木更津駅周辺についての記述が中心でございまして、築地地区との連携については、具体的な考察がなされておりません。現在は、まだ案の状態ですので、今後、市民の皆様のご意見を伺いながら、策定してまいりたいと考えております。
また、歩行者自転車空間については「生活で利用する歩行者等交通」として捉えておりますことから、来訪者の自転車を利用した回遊性については、将来の状況を見据えながら研究してまいりたいと考えております。
次に、大綱2 市営住宅についてですが、ご質問にお答えする前に、4月12日早朝発生の岩根団地の住宅火災についてご報告申し上げます。この火災は、居住者のタバコの火の不始末が原因とのことであり、残念ながらお二人の方がお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。被災内容は、19号室が全焼、20号室が部分焼及び水損で、19号室の居住者の2名がお亡くなりになり、20号室の居住者4名は全員無事でございました。20号室の4名につきましては、現在、同団地内の隣接する棟の空き家に転居しており、被災住戸2戸につきましては、5月14日付けで用途廃止の手続きが完了し、現在、解体工事と解体後の機能維持のための修復復旧工事の段取りをしているところでございます。なお、この火災では、関係各位には大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼を申し上げます。
では、大綱2 市営住宅についてのご質問にお答えいたします。先ず、「住宅施策の長期計画」の「現在の進捗状況と基本的な方針」についてのご質問でございますが、市営住宅ストック総合活用計画の策定につきましては、以前国土交通省から示されました策定指針(案)を参考に致しまして、少しずつではありますが策定作業を進めており、昨年度評価実施の政策マネージメントシートにもありますように、国土交通省が平成20年度に実施し、今年秋頃発表される予定の「住生活総合調査」の結果速報を踏まえ、この内容に最新データを盛り込み、できる限り今年度中に策定したいと考えております。
また、この策定に向けた基本的な方針でございますが、計画期間をおおむね10年と定め、計画期間内の公営住宅の整備について、需要を的確に把握するとともに管理計画をたてまして、状況の変化に対応した維持管理、建替え、用途廃止等の適切な戸数管理を行なおうとするものであり、この計画を住宅マスタープランの一部として位置づけ、基本的には、今後の市営住宅ストックの改善や更新に関しましては、この計画に基づいて行なうことを要件とし、出来るだけ住宅施策に市民等の意向を反映し、現有ストックの活用と建て替え、民間賃貸住宅と市の住宅施策との連携、新規市営住宅建設の可能性など、住宅施策の展開のための新たな指標として活用できる計画にしたいと考えております。
次に、2点目、現在の需要状況、条例改正による応募状況の変化についてのご質問でございますが、一昨年の市営住宅管理条例改正、これは子育て世代の入居条件の緩和等によるものでございますが、この改正による応募状況につきましては、特に増えたというような変化は見られませんが、県営住宅や民間の新築アパート・マンションなどへの子育て世帯の入居に関する問い合わせや入居は多くなっていると聞いております。これは市営住宅が建物及び設備等を含めて老朽化していること、子育て世帯のほとんどが車を持っており、駐車場がないことなどの影響があるのではないかと考えております。
次に、3点目、都市計画との関係、コンパクトな都市づくりとの関係についてのご質問ですが、議員ご指摘のように、市営住宅には交通弱者である高齢者世帯や低所得者世帯の方々が多く入居しておりますことから、これらの方々を交通利便性の高い街中に誘導するという考え方はあると思いますが、新規住宅への入居のための家賃負担増や、引越し費用の負担などを合わせて考えますと、現段階では、具体策を取れないのが現状であります。
今後、市の財政状況が好転し、上位計画での住宅施策の位置づけによる市営住宅の建替えや建設計画が進められるような状況になったときには、既存ストックの中でもより利便性の高い地区に立地する岩根とか久津間・祇園団地での利活用を優先することといたしまして、対応方検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
<山田土木部長>
私からは大綱1 都市計画について 中項目2 河川計画についての小櫃川の河川改修計画の進捗状況 並びに中項目3 道路計画についてのうち、木更津駅万石線の整備、中里曽根線の線形、草敷潮見線の整備についての、ご質問にお答えいたします。
まず、二級河川小櫃川の河川改修計画についてでございますが、議員申されますように、河川管理者は千葉県でありますことから、君津地域整備センターに改修計画等につきまして伺いましたところ、現時点では河川改修計画等はないとの回答でございました。
しかしながら、近年の気象状況は地球温暖化によるものか、ゲリラ的な集中豪雨等、局地的な大雨の被害が発生しておりますことは十分認識しております。このようなことから、小櫃川の堤防が決壊することを想定いたしますと、金田地区、岩根地区等は甚大な被害が予想されますので、河川管理者であります千葉県に対しまして、堤防の改修計画を作成していただきますよう要望してまいりたいと考えておりますのでご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
次に、道路計画についてお答えいたします。
本市の都市計画道路整備についてでございますが、それぞれの路線を整備・延伸することで、経済効果にも寄与することは充分認識しておりますが、財政状況が大変厳しい状況の中で、現在進めております中野畑沢線、潮見木更津高等学校線の今後の進捗状況を見据えながら考えたいと思っております。
そこで、木更津駅万石線の整備につきましてお答えいたします。木更津駅万石線につきましては、起点が中央1丁目から終点が万石字高砂までの延長5,210メートル、幅員16メートルで改良率が20.5%となっております。整備の時期につきましては、現在、進めている道路整備の進捗状況を勘案したなかで、今後の検討課題としたいと考えております。
次に、中里曽根線の線形の見直しについてお答えいたします。本路線は、起点が中里一丁目から終点が曽根字向島までの延長6,500メートル、幅員22メートルで改良率が4.2%となっております。現在の計画線形につきましては、当初、昭和38年3月30日に曽根小浜線として都市計画決定されたものであります。その後、平成元年11月にアクアライン連絡道等による見直しが行われ、既に20年程度経過している状況であります。このようなことから線形の見直しにつきましては、今後の整備状況等を勘案しながら、都市部と調整し、検討していきたいと考えております。
最後に草敷潮見線の整備についてのご質問ですが、草敷潮見線は、起点が草敷字久野ヶ原から終点が木材港までの延長9,200メートル、幅員25メートルで改良率は60%となっております。本路線は県道木更津末吉線のバイパスとして一部の整備が千葉県によりまして進められてきたことは、議員ご承知のことと存じますので、請西千束台特定土地区画整理区域から請西西地区までの約600メートルの区間を、今後も整備手法も含めまして千葉県施工で事業化していただくよう強く要望してまいります。ご理解を賜りたいと存じます。私からは以上です。
<川名環境部長>
私は大綱3点目 環境施策についてのご質問にご答弁申し上げます。
まず1点目は「アクアライン通行料の値下げに伴い、対岸からの不法投棄の誘発や最終処分場などの開発需要が高まることが予想されるが、木更津市として対策は講じているのか」というお尋ねでございますが、市と致しましては、現在委嘱しております不法投棄監視員の巡回などを強化するとともに、町内関係各課はもとより警察・県とも連携を図り出来る限り不法投棄の防止に努めてまいります。
次に2点目「残土条例の制定の進捗状況と今後のスケジュールは」というお尋ねでございますが、現在、骨子案づくりが完了しておりまして、庁内関係課との協議並びに調整を行う段階でございます。今後、この庁内協議、調整等が整いますと、関係機関との協議を進めてまいるところでございます。以上でございます。
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