兎島出雲ドライブ 2021.7.15〜2021.7.19 ホンダフィットシャトルHB
▼ 15日 木更津〜忠海港 795km   世間ではパンデミックの2年目に入り、オリンピックを目前に東京都に緊急事態宣言が出され、千葉県でも蔓延防止等重点措置に基づき県境を越える外出の自粛が求められていたが、自家用車という隔離された空間で恒例の家族旅に出かけた。
 
 15日の1時半に起床し荷物を積み込み終えたら寝ている娘を助手席に座らせて2時過ぎにアクアラインを渡り渋滞も無く新東名を西に進む。山陽道三木SAで朝食を摂ってから福山SAまで妻に運転を代わって貰い仮眠する。福山西で高速を降り三原の道の駅でタコ飯等を購入して忠海港に到着し、無料の駐車場に車を停め往復の乗船券を購入してこの日の運転は終わりである。タコ天を摘みに近くのコンビニで買った麦酒を飲み14:05のフェリーで島に渡り、休暇村のバスで宿に着き水着に着替える。
 
 島の海水浴場は17日にオープンなので誰も居ない砂浜で今年最初の海水浴を楽しんでいると遠く雷の音が聞こえ始める。海から上がり兎に餌をあげながら宿に戻り温泉に入る。美味しい夕食の後には20時から「海蛍観察会」に参加する予定であったが雨のため中止となり、100円の貝殻アートを娘に楽しませる。兎の島として世界的に有名になった大久野島であるが、休暇村の居心地も良く、兎の餌を沢山もってもう一度来ても良いなと感じながら、流石に眠くなり9時過ぎには親子で寝てしまった。
▼ 16日 忠海港〜かんぽの宿光間 174km  16日は6時前に目が覚め朝風呂に入り、帰ってくると娘が起きているので道の駅で買ってきた人参をもって朝の兎と戯れに庭に出ると多くの兎が集まり気持ちがよい。
 朝食を食べ9:10の旅客船で港に戻ると妻と娘は港の店で手紙を書いたり買い物をしたり40分も費やす。10時過ぎに港を出て海岸線の国道で呉に入る。youmeタウンに車を停めてつのくじら館に着くと感染抑止のため入場が制限されており11時の受付が終了し、次の12:20まで入れないことが解る。時間は40分ほど有ったのでこの時間を利用して広島の地酒を購入することで駐車料金も無料になる。
 海上自衛官を夫にする従妹が居る妻は資料館を良く見たかったようだが5歳の娘は興味なく潜水艦に突き進み、潜水艦もあっという間に通り抜け40分も待った意味がよく解らないうちに見学を終えて次の目的地に向かった。
 広島では厳島神社が改修中で足場に覆われているという情報を得たので原爆ドームを見に行ったのだが、同じ日にIOCのバッハ会長が献花に訪れるということで規制が掛けられている。呉から出て妻が携帯で既に献花を済ませたと調べたので安心して駐車場に車を停め、少し遅くなった昼食に牡蛎やお好み焼きをいただく。多くの警官と擦れ違い15時半に規制が解かれた平和公園に入るが、娘は遊具がないとすねて歩いてくれない。ご機嫌斜めの所で車まで連れて帰ると直ぐに眠りについてしまった。
 国道で県境を越え岩国の錦帯橋を見に行く。既に5時を回っていたので人も少なく、日没後には鵜飼いの船も出るようだったが河原で遊んでから夕食場所として考えておいたいろり山賊に向かう。車中で早く宿に行きたいと言っていた娘もお祭り会場のようないろり山賊を観て大興奮である。滝の近くの席で夕食を摂るが「探検したい!」と娘は落ち着かず、中を見学して回るが変化があって面白かった。
 午後8時半を回って車に乗り、かんぽの宿光市を目指す。ここは温泉のある近場の宿として選んだのだが、丘の上から海が見える綺麗な宿だった。温泉に入り、皆が寝てから呉で買った日本酒を一人楽しませていただいた。 
▼ 17日 かんぽの宿光〜萩観光ホテル間 229km  17日は7時半に食事を取り、8時半に宿を出る。高速を使って秋吉台まで移動し展望台近くの入口から秋芳洞に入る。地下空間に驚くかと思ったが娘には暗い遊歩同程度に思ったようである。私も35年ぶりに訪れたが規模が大きくてもモノトーンで映えないということを思い出した。
 洞から出て秋吉台展望台に行きドライブロードを楽しむ。仙崎まで走って青海島に渡って引き返し道の駅で昼食を摂る。娘は瓦そばに満足し多くの遊覧船を観て楽しんでいる。青海島の遊覧船に乗るつもりであったが天候が今一つであり、妻は萩焼を観たいというので道の駅からの展望だけを楽しみ、元乃隅稲荷神社に向かう。
 アメリカのCNNが日本の最も美しい場所31選に選んだこともあり日本海に向かって123基の鳥居が続く風景が注目を集めているが創建は1955年という新しい神社である。途中の道も細く平地のない地形に3段の駐車場が設けられ多くの車が集まっており鳥居に付けられた賽銭箱にお金を投げ上げていたが、風景は創るものだと感じていた。
 萩には午後4時過ぎに到着し、妻を萩焼の店に降ろして私と娘は萩城の中でかくれんぼをしたり追いかけっこをして汗だくになる。妻と合流して萩反射炉を観てから宿に着くと5千円以上の宿泊をしているのでと萩市内で使える2千円分の商品券を2人分貰う。夕食を街中で摂る予定だったので有り難く受け取り、宿に比較的近い焼き肉屋へ入ったのだが、店は綺麗で肉も良くて安く満足しながらホテルに帰って温泉に入って眠りについた。
▼ 18日 萩観光ホテル〜月夜のうさぎ間 189km  18日は朝から雨模様である。中国地方は13日に梅雨明け宣言をしていたのでこの日も石見海浜公園で海水浴を楽しむ予定であったが雨で中止とした。ゆっくり朝風呂を楽しみ9時過ぎに出発し、妻子が寝ている中で日本海沿いに東に進む。
 益田で給油して無料の山陰道を走り石見海浜公園に着くと雨は上がっていたので遊具で遊ぼうかと思ったら修理のために使用禁止であった。直ぐに雨が降りそうなので海は辞めて代わりに「しまね海洋館」に入ってイルカのショーを楽しんで様々な魚達を見て回り、昼食後は広場で上演される石見神楽を楽しんだ。
 天気も悪いので石見銀山に回ることも取りやめ、3時過ぎに海浜公園を出て宿に向かう。午後5時前に到着したので宿でくつろぐのではなく、整備されているという門前町を見に行ったが殆どの店は営業を終えており、ベビーカステラだけが販売されていた。しかしこれは娘の大好物で、夕食前に制限するのに苦労した。
▼ 19日 月夜のうさぎ〜自宅間 854km  最終日となる19日になってやっと青空が広がった。6時半に起床して家族揃って出雲大社の早朝参拝へ向かうと既に日射しが厳しい。個人的には3回目の出雲大社であるが境内の各所に兎の石像が増えており、今回は兎に始まり兎に終わる旅だと思った。早朝でも御朱印を入手できて妻は喜び、末吉のお神籤を引いた娘も多くの兎で楽しそうである。宿に戻り8時半からの朝食を摂り食後の家族風呂も楽しんだら10時に宿を出る。大社の近くでお土産を購入してから日御碕に向かう。青空と海が綺麗で海水浴をしたいが、泳いだら帰宅する時間と体力が無くなるので我慢する。灯台に登りかき氷を食べ日御碕神社を参拝してコンビニで食料を調達し13時から長い帰路に着く。
 米子道から中国道に入り美作追分PAで朝食を摂ってから赤松PAまで妻に運転を代わって貰い仮眠する。運転を再開し宝塚北SAで個人史上最高額の177円で給油し新東名の刈谷ハイウエイオアシスには19時に到着した。娘の希望で観覧車に乗ってから夕食を摂り温泉で汗を拭ったら21時からの運転再開である。神奈川県内で深夜の渋滞に遭遇し自宅に帰り着いたのは20日の午前1時であった。
 
 この旅の全走行距離は2,241kmで、帰宅した翌日の4回目の給油も合わせると116.50リットル、18,260円を燃料に使用し、高速代は28,240円であった。11年前の四国遠征と比較すると距離は67%、給油量は35%、高速代は195%となりハイブリッド車の燃費に喜び、11年前の高速道路上限千円キャンペーンがもう一度有ればと良いなと願った。

ブラッとドライブ memo.24