四国遠征ドライブ 2010.4.25〜2010.5.3 スバル レガシーGT-E |
■ 25日 木更津〜福石PA間 669km |
前回の紀伊半島から間が空いていないが、麻生内閣が決めた高速千円政策が有効なうちに友人が仕事している愛媛県宇和島市を訪ねる計画を立てた。日程が決まって詰めをしている頃に色々所用が入ってきたが、代役等をお願いして強行出発を遂げた。
休日割りのため25日の21時過ぎにアクアラインを経て東名を西に進むが渋滞に出会わず順調である。今回当初の計画では火曜日に三嶺登山を考えていたが降水確率が高く、それが頭の痛いところだった。しかし、これだけ順調に流れれば1日早い月曜日に登山を済ませる事も可能かも知れないと運転しながら計画修正を考える。午前2時近くに新名神の土山SAでガソリンを満タンにするがまだ眠く無く走り続けることが可能である。こうなれば行けるところまで頑張ろうと中国道から山陽道をひた走り、岡山県に入った福石PAで眠気を感じてAM3:55に停車し仮眠を取る。紀伊半島を回ったときは寝袋だったが今回は快適性を追求して布団を積んできているので快眠出来る。
睡眠時間3時間弱で7時に起床し瀬戸大橋を目指し始める。天気は快晴で登山意欲をそそられるが、登山口までの道のりの長さと寝不足の体力不足に心配になりながら高知道大豊ICを経て登山口駐車場には10:52に到着。
寝不足ながら想定以上に早く登山を済ませ、15:17に下山。祖谷温泉に電話を入れると5時までに到着すれば入浴できると聞き、細い山道を飛ばしていく。16:20に到着し標高差170mのケーブルカーで新緑が眩しい谷底に降りて露天風呂を満喫する。この維持管理は大変だろうと考えると入浴料1,500円は妥当なのかも知れない。風呂の中で翌日は雨だから移動とうどん巡りと決め込み、この夜は徳島に行ってラーメンを食おうと考える。吉野川に沿って進み出てきた本屋で温泉情報を購入しながら徳島ラーメン情報を入手すると「東大」が遅くまで営業していることを知りそこに向かう。朝から米を食べていなかったのでライスを頼むと麺の美味さに半比例するように飯はまずかった。
食後、眉山まで上がり徳島の夜景を見下ろし、国道で津田松原の道の駅に着いたのは22:20だった。我ながら3時間の睡眠時間でこれだけ動けることに感心しながら2泊連続の車中泊を行う。 |
▼ 26日 福石PA〜津田松原間 445km |
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▼ 27日 津田松原〜宿毛間 346km |
27日は6時前に目が覚めた。まだ雨は降っていない。高松では朝6時から「さか枝」でうどんを食えることを知っていたので早速向かう。まだ7時前なのに次々と若い客が入ってくるのには驚いた。ぶっかけ小を食べ、次に主目的のうどん屋を目指すが開店まで時間があるので丸亀城を散歩することにした。早朝の駐車場不足に苦労して市役所関連機関に停めて石垣の見事な城を歩き回る。瀬戸大橋も遠くに見えて気持ちがよい。腹ごなしが終わると9時開店の「長田in香の香」に行く。釜揚げ小を頼むが衝撃の美味さであった。もう少し食べたくなるが堪えて近くの宮川製麺に行きセルフの醍醐味を味わう。その後は琴平温泉の湯元八千代で一風呂浴びていると小雨が降り始める。
大野見から高速に乗ると土砂降りのような雨に突入していく。今日登山にしなくて良かったし、県境越えに高速を使って正解だと心から思うほど強い雨が続くが、不思議と終点の須崎に着く頃に雨が弱くなる。S井にメールで教えて貰った鍋焼きうどんの店で昼食を取り、久礼の黒潮の湯に入っている間に雨も止んだ。窪川では200mm以上降ったと言うから荒れた天気だった。トンネルの打ち継ぎ目から激しく吹き出す水や川になった道路で苦労するお遍路さんを見ながら南下を続け、中村で買い物をして予約していた『まなべ旅館』には5時過ぎに到着する。時間も早いので登山用のジャージなどを洗い干す。日が暮れて併設するレストランで食べた鰹のたたきは経験がないほど非常に美味だった。 |
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▼ 28日 宿毛〜宇和島間 72km |
28日は朝7時に食事を取り、ダイビングショップの『ネイティブシーうぐる』に行き、鵜来島で3DIVを行う。港には多くの車が停まっていたが全て釣り客でダイバーは私だけだった。宿毛に帰りログ付けを済ませ、一本松温泉で暖まって宇和島に行く。この日は全行程で最も走行距離が短い日である。
宇和島駅前のターミナルホテルに車を停め、ほずみ亭でドバイを旅した友人と待ち合わせ、その日は宇和島郷土料理を中心に沢山酒を飲む。友人は昨年から宇和島で仕事をしているので愛媛県の良いガイドをしてくれ、14年前に宇和島YHに泊まったときには出会えなかった味覚に感動する。2次会で焼酎を飲みホテルに帰ると疲れもあって気絶するように寝てしまった。 |
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▼ 29日 宇和島〜松山間 158km |
29日は休暇の友人と供に愛媛観光をする。まず宇和島で朝食にうどんを食べてから私のリクエストで宇和島の遊子の段々畑に行き案内して貰うがつくづく人の営みの偉大さに感心させられる。この頃からタイヤに異音がするようになり、若干気になり始める。
次に、6月から無料になる予定の高速で大洲に移動し「じゃこカツ」を食べながら城下町の街並みを見て歩く。川の堤防も城下の雰囲気に合わせてにデザインされている姿勢に感心する。道を聞いた小学生がずっと着いて来たが知らない大人に付いていくなと教えられていないのだろうかと疑問を持つ。
三番目には内子の市街を散策して回る。歌舞伎座や木蝋資料館などを見ながら、改めて内子が豊かだった頃に思いを馳せる。また内子には1985年にも来ているが細かく見ていなかったのだなと今更のように25年前を思う。内子で昼食を取り松山まで走り奥道後温泉ホテルの広大なジャングル風呂で汗を流し、市街地にあり温泉も出ている松山ニューグランドホテルに車を止め、まだ明るい内から松山の街を飲み歩く。友人推薦の愛媛の造り酒屋のアンテナショップである「蔵元屋」では12種類もの酒を飲んでしまい、夜8時半の列車で宇和島に帰る友人を松山駅で見送り、ホテルに帰ると時間も早いのだが、2晩連続で風呂にも入らず気絶するように寝てしまった。 |
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▼ 30日 松山〜恐羅漢間 458km |
30日はホテルで朝風呂を浴び、さらに鈍川温泉まで走り渓谷美を見ながら湯船に浸かる。今治では焼豚玉子飯を食べようと考えていたが朝が早く営業している店がないため諦め西瀬戸自動車道に乗り来島海峡SAに土産購入で立ち寄ると食事のメニューに発見して食べる。快晴の中で脇を自転車が走り抜ける橋を渡り続けて四国を後にする。
尾道から山陽道を走り続ければこの日の内に帰宅できると思うのだがせっかく天気がよいので広島県最高峰の恐羅漢山に登っていこうと考える。そうなればついでに呉の大和ミュージアムと海上自衛隊史料館である「てつのくじら館」を見に立ち寄る。展示施設の潜水艦が本物の引退艦であることを初めて知り、その大きさに驚かされると供に木更津の航空史料館も拡充して公開されることを願ってしまう。大和ミュージアムもゆっくり映像を見て回ると1日掛かるような施設であるが後行程も考え1時間程度で通り抜けてしまった。呉で本屋に立ち寄り恐羅漢山の地図を探すが在庫がない。難しい山ではないから大丈夫かなと思いながらも微妙に心配を感じつつ呉から高速に乗る。車の異音は右後ろのブレーキが接触状況になることが解ってきたが、木更津に帰るまでは大丈夫だろうと希望を込め楽観的な判断を行う。
広島呉道路、広島高速を経て山陽道に入り山陰道の江津西まで一気に高速移動を行い、有福温泉で一汗流す。浜田で日本海に沈む夕日を見て食事にしようと考えて駅まで行くが充分な情報がない。登山口に向かう国道186号線沿いにも店があるだろうと思って向かうと、直ぐさま山奥になってしまう。今夜はコンビニのパンかなと思いながら立ち寄った店で食事が出来るところを教えて貰うと近くに「きんたの里」という施設があるというので行ってみるとなかなか素晴らしいレストランであった。割子蕎麦と美味しい野菜を食べ、満足する。
県境を越えて夜9時半に牛小屋高原エコロジーキャンプ場に到着すると管理人が出てきて「予約の方ですか」と聞く。明日の登山のために車中泊をするつもりであり、キャンプ場は予約していない事を告げると、予約しながらまだ到着しない人が居るので事務所を閉めていないのだと言うことであった。そこで山のハイキング地図は無いかと聞くと500円で入手することが出来た。山道で寂しい思いもしてきたが運はどう巡っているか解らないと思いつつ眠りに着いた。 |
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▼ 1日 恐羅漢〜矢田川間 425km |
5月1日になった夜中に目を覚ますと雲が流れており山はガスの中かと思っていたが6時に起床すると爽やかな快晴である。前夜の内に買っていたパンと牛乳で朝食を済ませ登山を行う。恐羅漢山から降りながら三段峡は何処を見ようかと考えていたがこれは正面から黒淵までが良いだろうと決めた。車に着いてみると山開きイベントの関係か巨大な牛が空気で膨らんでいた。少し移動し渓谷歩きも楽しみ、三段峡温泉でまずは一汗流す。
広島のお好み焼きを食べたくて温泉のおばさんに聞くと戸河内ICの近くに有るというので行ってみると営業をしていない。仕方なく高速に乗り津山まで移動し、昨年のB−1グランプリ3位入賞を果たしたホルモンうどんを食べることにした。手前の真庭PAで「くいしん坊」という店の情報を仕入れて行ってみると午後1時前という事もあり長蛇の列。あぁ連休が始まって居るんだと実感しながら並んで食べるとこれが美味い。満足しながら津山から国道179号線を北上し上斎原でこの日2ヶ所目の温泉に浸かってから倉吉で牛骨ラーメンを食べる。鳥取近郊の湖山池畔にある霧の里温泉に立ち寄る頃には太陽は沈んでいた。湯上がりにビールや酒を購入し道の駅矢田川まで走り2日連続の車中泊を行う。連休中なので車の横でBBQなどをしている人が3組おり、国道から離れた道の駅なのに6台は停まっている様だ。私もビールを飲んで健やかに眠りについた。
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▼ 2日 矢田川〜自宅間 792km |
最終日になる2日は5時50分に起床し、間もなく役目を終える餘部鉄橋を見に行く。早朝からファンが大勢集まっていた。ここから日本海沿いに東を目指し京都府の木津温泉で朝風呂と考えていたが9時から営業しているはずの「しらさぎ荘」が休業に成ってしまったと知り、それ以外では1時間以上も待つことになるので残念ながら先に向かう。
舞鶴の加寿美で肉じゃがを食べ、赤煉瓦倉庫群を見学。その間にS井にメールで温泉情報を問い合わせたところ福井県高浜町に「わたつみの湯」が有ると知りナビで設定して向かう。今回の旅で12ヶ所目となる温泉であるが、若狭湾を望める良い湯であった。
小浜から滋賀県に入り、奥琵琶湖パークウエイをドライブする。旅を閉めるに相応しい気持ちの良い道であった。最後には長浜に回り北国街道に沿って「黒壁スクエア」として売り出している街を見に行くと大勢が歩いている。私も有料駐車場に車を停め、何となく向かった先で海洋堂のフィギアミュージアム龍遊館に入ってしまうが予想外に面白かった。
長浜で早めの夕食を済ませガソリンを満タンにし18:04に北陸道に入る。早速米原JCTから関ヶ原までの渋滞に遭い、次に豊田JCTから岡崎までの渋滞に捕まる。数日前からブレーキが異音を出しているので渋滞は辛いのである。静岡県下は順調に流れていたが関東に入ると再度渋滞が案内されていたので駒門PAで仮眠を取り、午前3時に出発すると流石に順調に流れ、自宅に帰り着いたのは3日の4:48で、既に明るくなっていた。
この旅の全走行距離は車のメーター読みで3,365.5kmであり、ガソリンは6回も満タンにした。給油量は328.39リットル、43,722円である。ETCで支払った高速代は14,450円であり同区間の正規料金は50,900円だから、その差額をガソリン代に回したようなものだ。ブレーキはパットが全て摩耗しており、部品交換(工事費42,010円)を余儀なくされた。
今回も多くの課題をこなしたが、世界遺産の石見銀山・広島、松山城や天橋立など著名な場所には目もくれず走り続けた。帰宅しHPの更新作業を始めたが、連休後半は連日飲み会だったのでアップまで3日も掛かってしまった。 |
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