平成20年度の変化・その1
2009/03/17記
 先月末の梅雨のような天気が一転し、暖かに晴れた日々が続いている。予算審査委員会も終わり、自由になる時間が取れるようになってきたので雑務の間に平成20年度中に木更津に起きた変化の跡を見て回った。景気が冷え込んできたとは言え、色々変化の兆しが出てきているので2回に分けてコメントを記載する。
 なお、取り扱うテーマが土木建築系に偏ることは写真に成りやすい上に私の得意分野なのでお許し頂きたい。
 
 最初の変化は金田事業である。既に事業を開始して長い年月が経過しているし、計画変更も行われてきたが、いよいよ一部では有るが完成宅地が姿を見せる事になった。
 
 これは主として将来道路の範囲になる地域に居住している人達の移転先として整備された地区であり、移転が行われた後に下水道や道路の工事が進められることになる。従って流末になる管渠の整備が行われていない状況での『完成』なので、外見は出来上がっていても下水は浄化槽処理であり、都市ガスも供給されていない状況である。
 そのためか、事業主体の都市再生機構は一部地域の条件付き完成というPRもせず、使用収益開始のイベントも行わず、粛々と移転家屋の建築工事が開始されることになりそうだ。
 個人的には、金田事業が着実に進んでいるシンボルとして一部完成を大々的に公表し、事業の完成イメージを具体化させることで分譲地の売却に弾みを加えれば良いのに、と思うのである。
 同様に、早く進出を表明した企業も公表すれば、元気の良いイメージを作れるのに勿体ないなと思う
 
 次の変化は1月中旬にやはりPRも無く供用が開始された築地地区の事である。前にも書いたが、この道路が供用される前後にロジコムの撤退やイオンの出店延期などの向かい風に見舞われていたが、今でも事業を少しづつ前に進めるべく、現在はイオンが風の調査を行っている。
 
 この写真の真ん中にある縦の白い筋のような物が見えるだろうか。現地に行くと周辺からワイヤーで支えられている高い柱が見えてくる。イオンがエコショッピングセンターのシンボルとして風力発電の導入が可能か調べるための調査機器である。解らないと云う声が寄せられたので先端部分の拡大写真を右に追加する。
 この柱だけでなく、道路の拡幅や上下水道の引き込みなど、イオングループは多くの負担をしてきている。また周回道路の整備などに新日鐵が負担をしており、簡単に引けない状況になっている。だからイオンの延期は一時的なものだと信じたい。
 現場に行って広大な空間を確認すると、将来の大きな可能性が感じられ、テナント出店を躊躇している人も気持ちを変えるのではと希望する所である。
 しかし、最も重要なのは木更津の未来に大きな可能性を感じさせることであるから、政治は何を成すべきかと考えねば成らない。
 
 3点目の変化は平成12年の事業着手から9年の歳月と17億円の事業費を費やし、本年3月24日に開通する都市計画道路大久保真舟線の存在である。
 
 羽鳥野の造成でこの写真の交差点から南側の工事に携わってきた者としての個人的な重要さではなく、この道路の完成によって波岡東地区と請西・ほたる野地区が一体化して木更津東南部が活性化するとともに、袖ヶ浦ICから高速道路の側道を通ってきた車両が真舟の交差点からこの道路を通り君津市の小糸や子安・箕輪方面に抜ける事で、渋滞する国道の木更津バイバス区間として位置付けられる可能性が高い事である。大げさな言い方をすると都市構造を変えることになるような道路の開通だと考えている。
 この道路は館山道木更津南料金所の直ぐ脇を通過することになる。君津PAに併設されるスマートインターと違って料金所の設置が不要なので、出入口の設置が難しくないことに気付く市民も出てくるだろうと思う。それによる真舟団地における通行台数の増加影響などを考慮する必要はあるが、利便性向上のためには検討されても悪くないように思う話である。
 
 これ以外にも給食センターやアカデミアパーク、木更津警察署などの変化もあるが、それらは『その2』にして、今回はここまで。