快速停止要望を再提出する
2010/09/03記
 本年1月25日に11,526名の署名を添え「巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会」として要望書を提出したことは、前に伝えたが、その後、2月23日に行われた第2回協議会において駅前に要望看板の設置、夏頃に追加要望及び地元報告会の実施を決定した。
 
 要望看板については、岩根西まちづくりフォーラム等の協力も得て、4月6日に木更津法人会木更津北支部が管理する駅前のロータリーの花壇の中に設置を終え、内房線を利用して駅の活性化を進めることも提案し続けた。
 
 その後、5月13日には本千葉駅に快速を停車させるための工事が始まることが報道された事は前にも書いたが、いよいよ巌根駅のみ快速が素通りすることに成ってしまうようだ。噂に聞くところでは東北新幹線青森延伸に伴う12月4日のダイヤ改正で巌根駅の孤立が始まるようだ。
 
 そんな危機感の中で、一刻も早い巌根駅への快速停車を求めるため、9月2日に再要望書の提出を行ったので事務局長という立場で報告する。要望書提出に参加したメンバーは、田中昭治会長・竹内三郎委員・小籠治弘委員・高橋浩顧問と私の5名である。
 提出に先立ち、朝9時から岩根西公民館で提出メンバーと渡辺篤十郎委員、青木和義委員で第3回協議会を実施し、10月6日の18時から地元全住民を対象とした市役所同席の報告会を岩根西公民館集会室で実施することを決定した。
 
 その後、巌根駅まで車で移動し、千葉駅前にあるJR千葉支社に移動。支社長室の横にある綺麗な会議室で総務部の鈴木企画室長と山澤広報室長に対し、再要望書を提出し、意見交換を行ってきた。今回の要望書の文面は下記の通りである。
 
内房線巌根駅への「快速電車停車」に関する要望書
 
 東日本旅客鉄道株式会社におかれましては、内房線の安全で安定した運行を通じて地域住民の生活を支えていただき、誠に有り難うございます。
 私どもの協議会は、本年1月25日に内房線の巌根駅への快速電車の停車を求め、地域住民11,526名の署名を添えた要望書を提出させていただきました。
 その後、本年5月には本千葉駅に快速電車を停車させるためのホーム延長工事を全額貴社負担で実施することが報道されました。それにより房総地域の利便性の向上に繋がっていくものと考えております。
 しかし、本千葉駅に停車する事となると、内房線で停車しないのは巖根駅だけとなります。その中で巖根駅の周辺は、快速電車が通過してしまうことで不便さが目立ち、地域の人口流出が進んでおります。この事はまた駅の利用者の減少に繋がるという悪循環に成っています。
 貴社も巌根駅への快速電車停止に向け、木更津市との協議を開始したと伺っていますが、地域からの人口流出を防ぐとともに、大型商業施設が平成24年春に開業を表明している「かずさアクアシティ」の最寄り駅として位置づけられますよう、下記の項目について改めて要望いたします。
 
要望項目
 1.一刻も早く全ての快速電車を停車する方針であると表明して下さい。
 2.その前段として次回のダイヤ改正よりホームの改修を必要としない京葉線の快速電車を停止するように運行して下さい。
平成22年 9月 2日
東日本旅客鉄道株式会社 殿
要請団体 巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会
       
 
 JRも木更津市と協議を進める中で、ホーム延伸工事に要する費用の算出を行い始めたらしいが、当初計画では工事金額が大きくなったため工費を下げられるよう設計の見直し作業を始めているらしい。ホーム延伸に関する協議が木更津市と整ったら「快速電車を停車する方針である」と表明できるが、その前は難しいという回答であった。また京葉線快速についても京葉線区間内で快速を停車して貰いたいという要望が出ている中で、全体的な方針を決めることなく巌根駅に停車させることは難しいという回答であった。双方とも想定の範疇の回答であったので落胆はしなかった。
 逆に、「かねだアクアシティ」のまちびらきが行われる平成24年までに間に合わせられるようJRも努力したいという言葉があり、袖ケ浦駅や浜野駅の協議に要した時間を大幅に短縮するような方向性に、参加者一同喜び、12:31の各駅電車で帰ってきた。
 
 駅のホーム延長と会わせ、駅前広場の整備やアクセス道路の改良など、多くの事業を厳しい予算の中で進めて行かねばならいという事を議員の立場に立って考えると、色々難しい局面も想定されるが、金田開発の効果を袖ケ浦にさらわれてしまわないよう頑張らねばと思うところである。
 
 来月ではまだ未定のことが多く、説明できないことも多くあるとは思うが、現在の状況を知りたい方は、10月6日(水)18時に岩根西公民館にお越し下さい。今回の報告は以上である。