借地と公共用地を考える
2012/03/23記
 今日の議会の採決において、前から民有地を使用することの問題を指摘し続けた請西保育園の案件が上程され、採決の結果、私を含め、10名(起立採決なので確定では無い値)の反対が有ったが賛成多数により可決された。
 民主主義は多数決に従うので、いくら残念と思っても、決まってしまったものは仕方がないと考え、今日からは速やかな建設によって地域の児童福祉が向上することを願うだけである。
 ちなみに建設位置は下図の通りである。 
 請西保育園以外の記号の解説はこちらを読んで下さい。
 
 話は変わるが、新聞の朝刊紙面に平成24年地価公示による地価の状況が発表されたことが記載されていた。千葉県内の多くの市町村が東日本大震災の影響もあって価格を下げる中で、木更津市と君津市の2市だけはアクアライン効果で値上がりになっている、という記事である(国土交通省の一覧表)。まぁ上がっていると言っても0.1%であり、前年に0.6%下がっている木更津市は、特に喜ぶ値でも無いだろう。
 しかし、長期的に見て対岸との大幅な価格差が埋まってくるような事態になれば、市の借地料も財政に若干のダメージを与えることになるだろう。
 
 今回の請西保育園の年額約430万円には及ばないが、前に議会質問でも取り上げたように(資料)清見台小学校で252万円、東清小学校で168万円の借地料が発生している。借地料は永久に支払う必要があるため、可能で有れば分割で購入するなどして将来の財政負担を低減する戦略が必要だろうと思っている。
 
 全く蛇足であるが、明治6年に笹子小学校として創設し、同31年に東清尋常小学校と改称した東清小学校は、昭和55年に児童数の最大値である410名を記録したが、現在(平成23年5月1日)では62名の児童数になっている。年間約168万円の借地料ではスクールバスの代金には足らないが、最大410名を収用していた校舎全体を1億5千万円支払い耐震補強する事等を考えると、南清小学校との統合が無くなった事も、それで良いのかと思う。
 
 請西保育園の用地については、他の議員が言っていたことでもあるが、運営を指定管理制度で民間に頼むのだから、土地代も民間に頼むと割り切れば良い、と自らの頭を洗脳させるよう頑張り、新年度では気持ちを切り替え、次の課題に取り組むことにしようと議会最終日を終えて思っているのである。
 
 ※3/24に位置図を追加