情報発信力に期待する
2017/06/24記
 前回に引き続き6月議会でタイムアウトになって流れたアイディアの第2段である。
 
 2回目は「情報発進力」である。
 
 木更津市は地方都市と違い、都心までの交通アクセスに恵まれているので都市の魅力が高まれば対岸で勤務したままの人の移住を受け入れることが可能になると考えている。人口が維持されれば税収も安定し行政サービスの低下も防げるし、市内の商業の活力を下支えする事も可能になる。ではその「居住の魅力」をどう伝えるか、という事が問題意識である。
 
 議会質問では市のHPのトップに有る「きさらづプロモチャンネル」という動画を取り上げ、これは自主的に木更津市のHPを見た人だけが目にする物なので、もっと積極的な発信を提起した。例えば最近の電車には公告を流せる液晶パネルが設置されているので、居住環境にゆとりのない沿線の住民に向けて広い庭の有る環境で子育てする事が安価に出来る事をPRしたり、テレビCMを活用して自然環境の豊かさをアピールするべきだと考える。なお、この先進事例が2015年9月議会でも取り上げた「マーケッティング課」を設け都内で公告を展開する流山市である。
 そのような情報発信主体は木更津市単独でなく、近隣市や関係団体との共同事業として取り組む価値があるものとも提案したが、これは質問ではないので回答はいただかなかった。
 
 市役所として木更津市の魅力は『東京都心に近接し、都市機能と豊かな自然環境をバランスよく併せ持ち、様々なライフスタイルが実現できるまち、オーガニックシティとしての木更津』であり「家族がのびのびと暮らせる新しい住まいの候補地」としてアピールしていく方針であるという回答であり、これには異存はない。
 
 PRの手法としては@パンフレットを作成し、東京23区の窓口やロビー、千葉県東京事務所、県外の関係機関等において配布する。A魅力を視覚的に伝える動画を「木更CoN」のHPや海ほたるに設置しているデジタルサイネージ、日本橋にある大型商業施設のデジタルサイネージ等を活用して流す。B「移住・定住相談窓口」を経済部産業振興課に設置し物件情報や暮らし情報などをワンストップで提供する。Cハローワークや農業法人などと連携し、都内での地元企業による合同求人説明会や自然豊かな住環境を体験できる暮らし体験ツアーなどを開催する、といったものである。既に木更津が選択肢の一部に有る人には有効な方法とは思うが、木更津のイメージを周知するには何か弱いような気がしていた。
 
 オーガニックシティとしての木更津の魅力を効果的に情報発信するためにはパンフレットの配布やHP等の動画よりSNSで話題に上る市を目指すことが重用だと考え、移住者に対し子育て世代の輪へ参加を呼びかけるような発信を続ける、市民活動支援センターの利用者団体の活動に期待しながら、例えばインバウンド誘致のために台湾の著名なブロガーを招聘したように、本市の魅力を発信する施策を検討したのか再質問を予定していた。
 それに対し、オーガニックなまちづくりに賛同された方や団体に、オーガニック・アクションパートナーズという会への参加をお願いし、様々な立場や場所で、つながり合いながら、自主的に活動を進め、より積極的に情報発信していただく事を考えており、単なる木更津をタグ付けした投稿ではなく、まちのために取り組む姿や木更津の魅力やライフスタイルを効果的に発信していただけるよう、働きかける、という回答が貰える所まで企画部と打合せが済んでいたのだが、時間が無くてこのやり取りも行うことが出来なかったのだ。
 
 移住してきた人が移住前の地域に住む友人に対し木更津市では豊かな環境で快適に暮らせるだけでなく、様々な活動に参加して自己実現の楽しみを満喫している事を発信し、それが感動と魅力を伴って更に多くの友人に伝わっていくことが、現代の情報化社会では説得力のある「クチコミ」に成るだろうと思う。
 もちろん、そのためには木更津市としても様々な仕掛けを準備することや市民参加の後押しをすることが重要で、その意味でも市民活動支援センターの存在と協動のまちづくり事業の持続は重用だと考える。
 
 こうやって整理してみると、このテーマについても掘り下げるべきだったなぁ、と改めて2回目の反省する次第である。
 (25日に一部加筆した)