感染症と共生する | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020/07/19記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先月末の県境を越える移動時祝賀解除されてから新規感染者数の拡大が収まらず、昨日木更津市においても14人目となる陽性者が明らかになった。都内では連日3百人に迫る陽性者が確認され、本日の180人程度が少なくなったと思うようでは事態の深刻さを理解できない。来週中には都内だけで1万人の大台に達するだろし、東京を含んだ国内の新規感染者が毎日千人を超える日も近いように思われる。 しかし、感染者が増加するほどには死亡者は増えず、毎日一桁の数値であり、クルーズ船を入れた累計でも999人と、昨日時点で辛うじて千人を切っている。 医療従事者の献身的な努力と研究により対処療法が見いだされ重症にならない感染症になれば、インフルエンザ同様に恐れは必要であるが過度の警戒を行うことなく共生していけるだろう。 飲食や旅行といったリスクを伴う行為ではあるが、私達の日常から無くなっては困る業界を支える段階にゆっくりと進んでいかなければ成らない。その結果、完全自粛に比べれば感染者が増えると思われるが、軽症のまま隔離施設から退院できる事が当たり前な世の中に進んで欲しいと願っている所である。 累計感染者に占める死亡者の割合は低下しており、前に整理した5月25日の状況と昨日の状況を比較すると下表の通りである。 |
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およそ2ヶ月前から見ると1.1ポイントも死亡者の割合は減っている事に安心感を与えられるが、近日の拡大基調で入院等の割合が増加し、退院者の比率が下がっている事は気になる値である。 多くが最近判明した若者をホテル等の施設で静養していただいているためと思うが、検査数の拡大は入所場所の確保につなげて考えなければならない事も読み込める。 日本では死亡に至る割合は減っているが、世界的には感染は拡大を続けており、6月21日から一月も経過しない内に累積感染者数が60.4%も増加し、特に2.53倍になったインドや前回は10位以下であったメキシコや南アフリカで急速に感染が広がっている事が脅威である。 新規感染者数は連日約30万人近く増加し、死亡者数は昨日の値で1万27百人も増えている。英国は統計の見直しの影響で累積感染者数が減少しているが、スペインやイタリアでは増加も緩やかに成り、東アジアの国々と同様に拡大を抑えている状況になっているが世界的にはこの感染症と共生できるような状況では無いことも事実である。 |
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世界の状況を見ると海外旅行などはとても無理だと思うが、国内で旅行に出かけ、ホテルや飲食店、土産物屋を支えようという動きが間もなく開始される。 木更津市でも明日の臨時議会で市内のホテルの宿泊利用者に対してGoToキャンペーンとは別に補助する制度の議案が上程されてくる。感染を恐れる人もいるだろうが、週末のアクアライン渋滞が復活している現状を見ると、宿泊施設に人を呼び込むことを躊躇しても意味がないだろうと思う。 政府は地方の不安解消のために「東京都」を対象外にして目先をそらした、横浜中華街が大丈夫で伊豆大島が危険だとはとても思えない。千葉県でも毎日多くの感染者が出ているが、殆どは東京隣接地域で、房総半島の26市町村は比較的落ち着いている。 だから房総半島に来ることは安全で、房総の人が県外に旅行しても気にしないで下さいと言いたいのであるが、最近は各地で新規感染者が確認されはじめた。5月7日の状況と比較すると下表の通りである。 |
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9人の増加に72日間を要しているので穏やかだとも思えるが、多くは今月になってからの新規感染者であり、グラフにすると次のようになる。 緊急事態宣言下の広がりに比べると落ち着いてはいるが、何とも不気味な徴候と捉えるべきであろう。来訪者や市民の安全のために感染者の拡大を防ぐ対策がとれている事を市内の各施設が表明し、安全な地域だと思われることも肝心だと思う。 本来ならオリンピックの開幕を祝うはずだった4連休が間もなくやってくるし、日本の民族大移動といわれるお盆も来月に迫っている。その影響が数値になって出てくる来月の推移と対策から目が離せない状況が続くものと思い、臨時議会以降の次の一手を考えねばと週末に考えているのである。 |