感染症対策が続く
2020/05/08記
 人の移動によって感染が拡大すると懸念された大型連休は新幹線や飛行機が空気を運び、高速道路にも渋滞が起きないような自宅待機週間となったようである。潜伏期間があるのでハッキリしたことは言えないが、昨日明らかになった新たな感染者数は96人であり3月31日から昨日まで毎日百人を越えていた値が低くなったことは少し明るい兆しとなっている。
 
 房総半島の状況についても4月14日4月21日4月28日の値を整理してきたが、それから9日間で増加した値は下表に示すように市原市の4人のみで、沈静化の傾向が見えて着る。 
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 0→0 1 九十九里町 0→0
2 木更津市 11→11 2 芝山町 1→1
3 茂原市 3→3 3 横芝光町 5→5
4 東金市 1→1 4 一宮町 3→3
5 勝浦市 1→1 5 睦沢町 0→0
6 市原市 7→11 +4 6 長生村 0→0
7 鴨川市 0→0 7 白子町 0→0
8 君津市 1→1 8 長柄町 0→0
9 富津市 0→0 9 長南町 0→0
10 袖ケ浦市 7→7 10 大多喜町 0→0
11 南房総市 1→1 11 御宿町 0→0
12 山武市 3→3 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 1→1
14 大網白里市 0→0
市計 36→40 +4 町村計 9→9
房総半島合計 45→49 +4
 
 この4回と房総半島で始めての感染者が木更津市内で確認された3月19日と木更津市と茂原市で各2人だけであった4月1日の値を加え、感染者数をグラフにすると下図のようになる。
  
 日本国内の全体的傾向と同じであるが3月末の気の緩みから生じたと言われる4月中での拡大が顕著であり、この9日間で市原市の4人が増えている状況も3月に比べれば拡大傾向が大きいことがグラフから読みとれるのである。
 
 先月末に木更津市と袖ケ浦市の医療施設内で感染が明らかになるなどの状況を受け、地域での感染が収束するまでに時間が掛かると判断した木更津市の教育委員会は近隣市と相談の上で緊急事態宣言の延長が表明される前となる先月28日に小中学校を含む教育機関の休業を5月末まで延長する事を決定している。
 岩手県や鳥取県等では昨日から学校が再開されているようだ。拙速な決断は避けねばならないが、千葉県一律ではなく房総半島での学校再開についても今月末を待たずに適宜見直しを進めることが必要だと思う。
 
 なお、木更津市市内で感染が明らかになった病院は救急搬送を多く受け入れてくれている萩原病院で、前に書いたように昨年も16%を越える受入をしてくれている。本日の地方新聞に院長先生が亡くなられた事の告知がされたので、これからの緊急医療がどうなるか心配である。
 昨日の臨時議会で同僚議員から閉店となった店の情報も聞くなど、経済の疲弊は今月中に更に深まることが予想される。昨日承認した補正予算が速やかに執行されるとともに新たな対策も矢継ぎ早に打ち出していく必要を痛感している。
 
 世界的には効果が疑問視されている点も有るが一つの治療薬が昨日承認され、今月中には国内で開発された薬も承認される見込みだと話を聞く。インフルエンザと同様に多くの薬が供給され、検査も簡素に行えるように成ることで、普通の病気だからと言える日が一刻も早く来てくれることを願う日々である。