集団感染が発生し
2021/01/21記
 昨年末に清和大学で大規模な集団感染が発生して一気に市内の感染者数が増加したが、昨日千葉県は特別養護老人ホーム波岡の家において入居者を含む43人の感染が明らかになったことを発表した。
 具体的な発表が無く、昨日の市内感染者は1人だけが報告されている状況であるが、本日中に詳細が明らかになり現在283人の市内累計感染者数が3百人を超えてしまうものと想像される。
 感染者数が2百人を越えたのは1月5日であったので本日までの16日間で次の大台に上がった事になる。百人から2百人までは前に記載したように13日であったが、増加のペースは緊急事態宣言の発出後でも落ちていない状況である。
 
 房総半島では15日から昨日までの5日間では203人の感染が新たに判明した。この値は今回のクラスターを含んでいない。下表に示すように多くの自治体で二桁の増加であり、病床が不足してくる状況が容易に理解できる。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 40→42 +2 1 九十九里町 13→13
2 木更津市 267→283 +16 2 芝山町 14→24 +10
3 茂原市 83→96 +13 3 横芝光町 24→26 +2
4 東金市 61→81 +20 4 一宮町 5→7 +2
5 勝浦市 17→21 +4 5 睦沢町 4→4
6 市原市 529→595 +66 6 長生村 10→12 +2
7 鴨川市 29→37 +8 7 白子町 5→10 +5
8 君津市 83→96 +13 8 長柄町 1→1
9 富津市 25→28 +3 9 長南町 5→9 +4
10 袖ケ浦市 128→143 +15 10 大多喜町 6→6
11 南房総市 38→38 11 御宿町 8→8
12 山武市 70→75 +5 12 鋸南町 15→18 +3
13 いすみ市 28→33 +5
14 大網白里市 65→70 +5
市計 1463→1638 +175 町村計 110→138 +28
房総半島合計 1573→1776 +203
 
 房総では5日間で2百人の増加であるので、このペースが落ちなければ今月中に2千人を越えてくる。保健所は詳細を発表していないがこの一定比率は重症で入院中であり、比較的軽度で自宅やホテル等で療養している方の中からも体調が急変して亡くなるような方も発生していることであろう。
 一刻も早く緊急事態宣言の効果が現れ下記のグラフの勾配が緩くなる事を切に願っている。
 
 
 木更津市ではクラスターを除いても勾配が急なままである。本日の発表を受けて再び垂直にジャンプアップしてしまうだろう。
 
 
 特別養護老人ホーム等の多くは親族との面会も制限するなど、感染防止に全力で取り組んでいたはずだが、今回のウイルスはそれをすり抜けて施設へ進入してしまった。
 ワクチン接種で抗体が増えて感染し難い体質になった人が増えると感染の広がりが抑制され、収束に向かうことが期待されている。木更津市でも対策係を新設し、補正予算を専決処分して医療従事者や高齢者へのワクチン接種を開始する体制造りを進めている。この急拡大が早く止まることを期待しながら中間報告的に今回の記載を行った。
 
※追記
 夕方に届いた情報では入居者30人と職員11人が本日新たな感染者として発表された。既に職員1人と入居者1人は感染者として昨日までに発表されているので合計43人となった。
 新たに明らかになった41人の内、3人の職員は市外の方なので木更津市としては38人がこのクラスターに関して本日追加になる人数である。他に明らかになったものを除いても累計321人となり、人口1万人当たり23.7人を数えるに至ってしまった。
 ちなみに41人中症状が出ていたものは12人だけで29人は無症状病原体保有者であった。7割を越える比率で無症状の保有者が居たという事実に、身の回りにも同じように症状のない保有者が居るのではないかと思い、脅威を感じる。