六百人を超過した
2021/06/14記
 今月に入って毎日の感染者が増加し、12日(土)に木更津市内の累計感染者数が600人となってしまった。400人から500人になるまでに55日を要しているが、500人から600人までは46日で到達してしまったことになる。 
累計人数 到達日 経過日数
1 2020/03/19 最初の1人
100 2020/12/24 280
200 2021/01/06 13
300 2021/01/21 15
400 2021/03/03 41
500 2021/04/27 55
600 2021/06/12 46
 
 百人増加に伴う傾向を分析すると下表に示すように60代で比率が若干増加しているものの、女性と若者の感染が広がっている事が解る。これは若者でも感染するインド株が進入してきた結果なのか、それともそのカテゴリーの人流が増加して単純に感染拡大しているだけなのかは判断できない。
区 分 500人時点 600人時点 比較
人数 比率 人数 比率 人数 比率
性別 男性 287 57.4% 328 54.7% 41 -2.7%
女性 213 42.6% 272 45.3% 38 +2.7%
年齢 10歳未満 18 3.6% 25 4.2% 11 +0.6%
10代 57 11.4% 74 12.3% 13 +0.9%
20代 119 23.8% 147 24.5% 25 +0.7%
30代 49 9.8% 65 10.8% 14 +1.0%
40代 56 11.2% 63 10.5% 8 -0.7%
50代 49 9.8% 58 9.7% 9 -0.1%
60代 59 11.8% 72 12.0% 14 +0.2%
70代 33 6.6% 35 5.8% 3 -0.8%
80代 34 6.8% 34 5.7% 1 -1.1%
90歳以上 26 5.2% 27 4.5% 1 -0.7%
 
 比率を減らしている高齢者は、来月以降にはワクチンの効果が発揮され更に減少するものと思われる。極論を言えば重症化する感染者が居なくなれば、今回のコロナウイルスは今までのコロナウイルスと同じように、単なる風邪を引き起こすだけの存在になるのである。その意味では重症化の可能性が高い世代と既往症の有る者を優先的に接種することには異議はない。
 それでも医療従事者だけでなく公共交通やインフラを担うエッセンシャルワーカーやオリパラの開催に伴い国際交流の最先端に出されるボランティアや各自治体等のキャンプ担当者には高齢者と同程度の優先順序で接種を行うべきと思うし、現にワクチンの量が充分に確保され、単に地域的な打ち手不足が生じているので有れば、接種対象拡大に伴う批判は政治と行政が毅然としてはねつけるべきと思うのである。
 
 房総半島では6日から昨日までの一週間で173人の新規感染者が確認された。そのうち146人が内房の5市で、房総半島に占める比率は84.4%に達している。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 68→69 +1 1 九十九里町 39→39
2 木更津市 567→599 +32 2 芝山町 39→40 +1
3 茂原市 242→248 +6 3 横芝光町 42→43 +1
4 東金市 189→195 +6 4 一宮町 24→25 +1
5 勝浦市 48→48 5 睦沢町 16→16
6 市原市 1133→1204 +71 6 長生村 34→34
7 鴨川市 69→69 7 白子町 21→21
8 君津市 210→225 +15 8 長柄町 10→13 +3
9 富津市 99→105 +6 9 長南町 42→43 +1
10 袖ケ浦市 222→244 +22 10 大多喜町 11→11
11 南房総市 72→72 11 御宿町 15→17 +2
12 山武市 176→177 +1 12 鋸南町 29→29
13 いすみ市 85→86 +1
14 大網白里市 135→138 +3
市計 3315→3479 +164 町村計 322→331 +9
房総半島合計 3637→3810 +173
 房総半島の26市町村では一日当たり24.71人、人口10万人当たり一週間感染者数では15.47人であり、先週までのステージUの状況からステージVへ悪化してしまった。なお、上の表では木更津市の感染者数は599である。これは千葉県発表の値と木更津市の値で差が生じているためであり、原因は千葉保健所で確定された木更津市の住民をカウントしていないためだと想像されるが実態は解らない。
 
 今月に入ってから木更津周辺の都市で拡大している一方、千葉県全体としては着実に感染者数が抑えられている。昨日で群馬・石川・熊本県の蔓延防止等重点措置が解除されたが、今月20日で千葉県が解除できるかどうかは隣接する東京の状況に係っているような傾向の中、内房の5市が足を引っ張っている状況なので心苦しく思うところである。
 そこで今月に入ってからの感染者の状況を先月31日の夕方の感染者数から昨日の夕方までに増加した感染者数を一週間に換算して人口で割り戻し、千葉県内の自治体別に求めた。
 その結果、人口あたりの増加数が最大になったのは今月になって5人が明らかになった長柄町であり、次は3人の神埼町であったが、人口の少ない自治体は感染者一人の影響が大きく出すぎるので人口3万人以上の36市のみを比較することにした。なお、各市の人口は令和3年3月1日の値を使用した。
 結果は次の通りである。 
区分 人口
[A]
5/31
[B]
6/13
[C]
C-B
[D]
D/A×7/13
×10万
1 袖ケ浦市 63,975 213 244 31 26.09
2 君津市 81,355 190 225 35 23.17
3 富津市 42,280 87 105 18 22.92
4 木更津市 136,118 543 599 56 22.15
5 市原市 268,038 1,095 1,204 109 21.90
6 八千代市 200,538 1,430 1,490 60 16.11
7 富里市 49,470 433 447 14 15.24
8 習志野市 174,990 1,190 1,231 41 12.62
9 成田市 130,689 792 822 30 12.36
10 浦安市 169,749 1,287 1,324 37 11.74
11 千葉市 981,738 5,883 6,094 211 11.57
12 旭市 63,507 129 142 13 11.02
13 野田市 152,227 826 855 29 10.26
14 船橋市 641,499 5,024 5,145 121 10.16
15 松戸市 492,367 3,172 3,255 83 9.08
16 香取市 71,391 169 181 12 9.05
17 白井市 61,673 373 383 10 8.73
18 市川市 496,657 3,823 3,898 75 8.13
19 八街市 66,430 506 516 10 8.11
20 流山市 200,298 1,141 1,171 30 8.06
21 東金市 57,560 187 195 8 7.48
22 四街道市 93,233 519 531 12 6.93
23 柏市 433,941 2,638 2,692 54 6.70
24 我孫子市 130,290 779 795 16 6.61
25 鎌ケ谷市 109,370 640 651 11 5.42
26 茂原市 86,446 240 248 8 4.98
27 佐倉市 169,059 908 923 15 4.78
28 銚子市 57,533 99 103 4 3.74
29 印西市 103,677 566 573 7 3.64
30 大網白里市 47,722 135 138 3 3.38
31 いすみ市 35,570 84 86 2 3.03
32 山武市 48,196 175 177 2 2.23
33 鴨川市 31,554 68 69 1 1.71
34 匝瑳市 34,427 86 87 1 1.56
35 館山市 44,692 68 69 1 1.20
36 南房総市 35,454 72 72 0 0.00
 内房の5市が上位を占め、袖ケ浦市がステージW、他の4市はステージVの状況と成っている一方で、蔓延防止等重点措置の対象地域である12市では八千代市だけがステージVであるものの、比較的感染が抑えられていることが明らかになった。安房郡の館山市・鴨川市・南房総市では殆ど新規感染者が出ていない中で隣接するかずさ四市と市原市の拡大は情けない話である。
 
 今月になってから内房地域で感染が拡大しているのは、君津市と市原市でクラスターが発生した影響と想像される。人口10万人当たり一週間新規感染者数について、本市における毎日の変化を計算すると6月4日からステージVの状況に入っており、8日から11日までの4日間はステージWとなっていた。
 感染者数が少し減ったので12日以降はステージVまで戻しているが、本日も5人の新規感染者が確認されたので、仮に明日は感染者が確認されなくてもステージUまでは減らない計算となる。
 参考に昨年末から半年間の推移をグラフに表す。
 
 年末に大学や特養でのクラスターが発生して僅か28日間で感染者数が200人も増加していた頃にはオレンジ色で示すステージWの範疇に度々入っていたが、今回の増加状況はそれ以来となる危機的状況だとグラフからは読める。
 
 なお、昨年の6月を振り返ってみると、第一派を乗り越えたと安堵しながらも危機の気配を感じていた頃で、本市で一月の間に確認された感染者は月末の29日の1人だけであった。感染後の病症の変化が解明され対処方針が解っていたとはいえ、その頃に比べて感染に対する警戒や恐怖が麻痺し、最近は連日感染者が明らかになっても「またか」と感じてしまうようになってきた。
 今回の危機では6月5日の9人が最大で、一日に二桁の感染者数が出ることがなかったので危機感が高まることなく過ごしていることに反省すべきだと考えている。
 因みに累計感染者の世代別グラフの層の境界が明確に上昇を示している。一時的な状況であって貰いたいと願うばかりである。
 
 
 さて、感染を防止する「盾」となるワクチンの接種についてであるが、本日から千葉県による大規模接種が蘇我駅近くで開始される予定である。市内でも昨日に重城病院で千人に対して接種を行ったようで、進捗状況は下記の通りとなった。
No 区分 対象数 6/13 接種率 6/6 増加数
1 医療従事者 - 8,839 - 7,809 1,030
2 65歳以上高齢者 39,816 15,331 38.50% 9,441 5,890
3 高齢者施設従事者 2,041 1,384 67.81% 1,257 127
4 基礎疾患を有する者 6,666 0 0.00% 0 0
5 60歳以上65歳未満 5,375 0 0.00% 0 0
6 上記以外16歳以上 64,846 0 0.00% 0 0
No.2〜No.6の合計  118,744 16,715 14.08% 10,698 6,017
1' 医療従事者 - 3,720 - 2,999 721
2' 65歳以上高齢者 39,816 1,041 2.61% 529 512
3' 高齢者施設従事者 2,041 457 22.39% 439 18
No.2'〜No.6'の合計  118,744 1,498 1.26% 968 530
 高齢者のうち1回でも接種した者は35.89%に達しており、40%を越えたあたりで接種を躊躇う傾向が出るという先進国の事例を参考にすれば、そろそろ次のカテゴリーに接種の案内を発送すべき段階だと考える。
 
 6日以降の7日間で6,017回の接種が行われたので、一日当たりでは約860回を接種しており、先週の約760回よりさらにペースが上がった。大きな要因は病院での個別接種が加速を続けていることで、休診日の日曜日に千人への接種を行った重城病院では一つの病院における接種数が集団接種を上回ったようにも聞く。このように市内での接種は集団より個別が主になってきた。
 市の発表しているグラフは下図の通りである。
 
 昨日の日曜日に急上昇したことが解るであろう。今後も日曜日の接種が続くことを期待したい。また、重症になりやすい高齢者の接種が進んだことと、全日空や日本航空を皮切りに年齢層に拘らない職域接種が本日から開始された事を考えると、行政独自の判断で学校の先生や保育士等への接種を優先的に開始する事を検討すべきではないかと考える。
 
 先週以上に感染と接種が感染する中で、木更津市の累積感染者数はまた一つ大台を越えた。東京オリンピックの開会式まで残り39日となった。大会が開かれている頃に市内の感染者は累計で7百人に達することだろう。千人に達する前にワクチン接種の進展に伴う収束に向かうことを信じたい。
 また英国で開かれたG7で決まったように世界の多くの国々にワクチンが届けられ2022年の後半になれば世界各国との往来が復活し、旅行業界やインバウンド産業も復活することを願っている。
 
 令和元年の頃に有った日常を懐かしく思い出しながら、可能で有れば今年の忘年会をと願い、せめて今年度末には送別会を行えないものかと考えながらデータを整理していた。