七百人に到達した
2021/07/05記
 大型連休が終わり高齢者へのワクチン接種が進む中、首都圏の感染状況が進行し都内では緊急事態宣言が発令され周辺の3県は蔓延防止等重点措置が執られ感染は抑えられる方向に進むものと思っており、現に6月上旬には全国的には新規感染者数は減少していた。
 しかしながら6月に入ってから市原市とかずさ四市では幾つかのクラスターが発生したことで急激に感染者が増加し、木更津市においては6月12日に6百人目の新規感染者が確認されたばかりであるが、それから僅か3週間後(21日後)となる7月3日に7百人目の感染者が発表される事態となった。
 なお、市が累積して発表している番号のうち一人が違うようで千葉県の発表としては699人目で有ったが、昨日千葉市保健所より木更津市在住の感染者が確認されたことが発表されたため、市と県の双方で7百人に到達したことになる。
 
 5百人から6百人に成るまでには46日間を要したので、拡大速度は倍以上となっている。これらは人口10万人当たり一週間感染者数のグラフで顕著に現れており、端午の節句以降の状況は下図の通りになっている。
 
 この図に示すように今月4日以降はステージV以上の状況が続いており、ステージWに該当する期間も多く見られる。6月16日をピークに減少してきたものの、ほぼ毎日のように感染者が確認されている状況なのでステージUには戻れそうで戻れない日々が続いている。現在の所蔓延防止等重点措置は11日までの予定であるが、東京での感染拡大の傾向もあり来週以降も継続されそうである。かずさ四市の指定が解かれるかは今週の数値の変遷に係っている。
 
 房総半島では先月28日から4日までの6日間で113人の新規感染者があり、そのうち84人が内房5市であって房総半島での占有率は前回の82.6%から74.3%に減少した。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 74→75 +1 1 九十九里町 41→41
2 木更津市 681→700 +19 2 芝山町 40→41 +1
3 茂原市 253→254 +1 3 横芝光町 48→51 +3
4 東金市 210→217 +7 4 一宮町 25→27 +2
5 勝浦市 49→52 +3 5 睦沢町 16→16
6 市原市 1382→1425 +43 6 長生村 35→36 +1
7 鴨川市 76→76 7 白子町 22→22
8 君津市 259→269 +10 8 長柄町 18→18
9 富津市 126→132 +6 9 長南町 45→45
10 袖ケ浦市 269→275 +6 10 大多喜町 13→13
11 南房総市 72→74 +2 11 御宿町 18→21 +3
12 山武市 181→181 12 鋸南町 29→30 +1
13 いすみ市 86→86
14 大網白里市 142→146 +4
市計 3860→3962 +102 町村計 350→361 +11
房総半島合計 4210→4323 +113
 一日当たり18.83人、人口10万人当たり一週間感染者数換算では11.79人でステージUの状況を維持した。郡市別累計者数のグラフは下図の通りである。
 
 
 木更津市は7百人に達したので目盛りを800人までに変えた。この一ヶ月間の急増が収まってくれることを願うだけである。
 
 
 この木更津市の感染を防ぐワクチン接種の状況も合わせて記載しようと思ったのであるが、市のHPが5日の16時現在で2日(金)の17時の情報から更新されていないため週末の成果が入っていない。明日追記するしかないので今日はここままの記載とする。
 
 ※以下7月6日の追記
 6日朝に5日夕方時点の接種状況がアップされていたので先週の月曜日である6月28日との比較を追記する。
7月5日17時時点
区分 人数 1回数 2回数 1回率 2回率
1 医療従事者 5,187 5,638 4,945 108.7% 95.3%
2 65歳以上高齢者 39,816 27,570 15,095 69.2% 37.9%
4 高齢者施設従事者 2,177 1,577 743 72.4% 34.1%
3 基礎疾患を有する者 11,155 128 5 1.1% 0.0%
5 上記外の12歳以上 64,079 671 3 1.0% 0.0%
8 12歳未満の者 13,620 - - - -
市の接種対象者数計 117,227 29,946 15,846 25.5% 13.5%
市の総人口 136,034 35,584 20,791 26.2% 15.3%
6月28日17時時点
区分 人数 1回数 2回数 1回率 2回率
1 医療従事者 5,187 5,532 4,668 106.7% 90.0%
2 65歳以上高齢者 39,816 24,166 10,185 60.7% 25.6%
4 高齢者施設従事者 2,177 1,467 559 67.4% 25.7%
3 基礎疾患を有する者 11,155 49 4 0.4% 0.0%
5 上記外の12歳以上 64,079 177 2 0.3% 0.0%
6 12歳未満の者 13,620 - - - -
市の接種対象者数計 117,227 25,859 10,750 22.1% 9.2%
市の総人口 136,034 31,391 15,418 23.1% 11.3%
増減
区分 人数 1回数 2回数 1回率 2回率
2 65歳以上高齢者 39,816 3,404 4,910 8.5% 12.3%
4 高齢者施設従事者 2,177 110 184 5.1% 8.5%
3 基礎疾患を有する者 11,155 79 1 0.7% 0.0%
5 上記外の12歳以上 64,079 494 1 0.8% 0.0%
市の接種対象者数計 117,227 4,087 5,096 3.5% 4.3%
 
 高齢者の37.9%が2回目の接種を終え、医療従事者を含む木更津市民全体でも15.3%が2回目の接種を終えたことになる。1回目の接種は26.2%なので3週間後にはこの値が2回目接種を終えることになるだろう。イスラエルや英国のデータでは市民の40%を越える頃に感染が減少するというので7月末には難しい事であるが来月末には効果を発揮すると期待したい。
 
 県による医療従事者を除いた市の接種回数も合計で9,183回が行われ1日あたりの接種回数は1,312回となり、先週の1,210回から更に加速している。この速度を維持するためには安定的なワクチン供給が必要であるが、国から予定数量が届かないと聞く。国が11月末の接種完了を見直していないので市も計画の見直しは現在計画していないと言うことであるが危機が迫る前に適切な対処が求められることは言うまでもない。
 今回も1回目の接種回数より2回目の接種の方が多く、差は更に広がっている。今週中に60歳から64歳への接種券が送付されるために希望者の増加が想定され、再度1回目が増えてくるものと期待している。
 
 昨日はナイジェリアの事前キャンプに関する入国情報も届けられた。下表に示すように本日(6日)の夜に役員・関係者がホテルに到着し、キャンプが開始されることになる。市役所はワクチン接種事務と事前キャンプ対応で今月は多忙になることが予想され、議会が迷惑をかけない程度の振る舞いも必要だと考える。
日付 区分 入国人数 累計人数 区分累計 宿泊場所
7月6日 役員・関係者 3 3 3 オークラ
7月7日 役員・関係者 5 8 8 オークラ
カヌー 3 11 3 オークラ
ボート 2 13 1 オークラ
7月10日 卓球 3 16 3 パプリカ
7月11日 卓球 3 19 6 パプリカ
7月13日 陸上競技 4 23 4 オークラ
7月14日 役員・関係者 4 51 12 オークラ
陸上競技 24 47 28 オークラ
レスリング 8 59 8 オークラ
テコンドー 3 62 3 パプリカ
7月17日 陸上競技 1 63 29 オークラ
7月21日 役員・関係者 8 71 20 オークラ
7月22日 陸上競技 3 74 32 オークラ
 全てがオークラアカデミアパークホテルに宿泊するかと思っていたが、卓球とテコンドーの選手と関係者の12人は金田東にあるパプリカホテルに宿泊するようである。ハラル認証を取っている国内でも貴重なホテルなのでナイジェリア北部のイスラム圏内の住民が選んだものと想像するが詳細は解らない。キャンプ終了後にホテルのレストランに行って話を聞いてみたいものだと思っている。
 
 木更津市で最初の感染者が確認されてから474日が経過した。今までに感染した大多数の方は症状もなくなり日常生活を送っていることであろう。ごく少数の方は不幸にして亡くなり、今でも一部の方は入院生活や自宅等での待機を余儀なくされているものと思うが、保健所を持たない木更津市には詳細な情報がない。
 先月中のような感染拡大は続かないと思うが、昨日も3人の感染者により残念ながらステージVの状況が維持されている。オリンピックが開催されている間に8百人の声を聞き、パラリンピックが閉会される頃にはワクチンの効果が見えてくるものの、9百人に達するものと覚悟している。
 競技場の中ではアスリートの闘いが期待される日が17日後に迫っているが、木更津市内でも感染とワクチン接種のせめぎ合いが続く夏になるだろう。私は日本選手団を応援する以上にワクチン接種に声援を送りながら追記を終える。