第五波の中の五輪 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/07/20記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今月11日に5道府県の蔓延防止等重点措置が解除され、千葉県の指定は継続されたものの木更津市を含むかずさ四市は指定解除が成されるなど、オリンピックを目前にして感染のピークを越えた感覚を持っていたが、緊急事態を宣言された東京都では連日のように毎日の感染者数が千人を超え、全国的にも増加の傾向が見え始め、五輪の開催を前に第五波の傾向が明確になってきた。 木更津市でも指定解除になった翌日の12日には人口10万人当たり一週間感染者数が4.4人まで低下していたがその後に増加に転じ、本日に発表された新規感染者の8人で計算すると14.8人まで増加し、下図の通りステージUの上限に達するなど安堵できない状況になってきた。 房総半島でも11日から昨日までの8日間で219人もの新規感染者が確認された。蔓延防止等重点措置の指定が続く市原市が最大の69人であったが、東金市・茂原市・大網白里市・横芝光町でも二桁の感染者が確認されたように、房総半島全体が第五波の感染拡大の中に飲み込まれているように感じられる。 |
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一日当たり27.38人、人口10万人当たり一週間感染者数換算では17.14人に達し再度ステージVの状況に戻ってしまった。 郡市別累計者数のグラフは下図の通りである。 郡市別の人口10万人当たり一週間感染者数の推移を見ると下図の通りで、内房地区での状況が改善されつつある中で山武郡の増加が気になる。 因みに千葉県のHPによると東京に通勤するものが多い都市では野田市こそステージUであるものの我孫子市や流山市はステージVとなり市川・習志野・船橋・浦安・柏・鎌ヶ谷・松戸・八千代・千葉の各市は既にステージWの危機的な状況になっている。 メッセや一宮海岸で開催されるオリンピックが無観客で開催されることになった事は非常に残念であるが、この状況を考えるとやむを得ない部分も理解できる。 木更津市のグラフは昨日まででは各年齢別の層が水平に近づいているように感じられ、今は落ち着きを取り返しているが全国的な第五波から無関係で居られるとは思えない。 木更津市の感染が落ち着いているのはワクチン接種が進んでいるからではないことは他市との比較で理解するが、木更津市における接種も依然順調である。データのカテゴリーを単純にした結果、データの公表が早くなり本日17時のデータもアップされていた。 それを13日のデータと比較したものが下表である。 |
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この7日間では7,424回の接種がされた。1日あたりの接種回数は1,061回で、先週の1,544回から大幅に低下している。これは国によるワクチン供給の遅れが影響している結果なのかは解らないが、前回が特に多かったのでこの程度の数字なら問題ないと思う。何れにしろ現在の所は基礎疾患のない59歳以下で職域接種の恩恵を受けられない人はまだ接種を申し込めない状況にあるので、集団接種会場や医療機関に余裕が出てきたと感じた段階で対象者を速やかに拡大するべきだと考えている。 明日には全競技の先頭を切ってオリンピックソフトボールの予選が始まる。開会式も3日後に迫っているが盛り上がることを自粛するような空気の中で静かに開催されることになるだろう。 第五波の感染拡大の中で五輪が開始され、昨年の5月29日に医療従事者への感謝を込めてフライトした松島基地所属のブルーインパルスは東京の空に輪を描くのだろう。見に行けない距離ではなく、仕事の予定も明けられるのだが、ここは大人しくテレビで観戦することに決めた。既に関係者や選手にもコロナ感染者が確認されているようだが、重症化する人が出ずに大きなトラブルもなくパラリンピックの閉会式を迎えられること願いながら今回の記録を残すことにする。 |