感染の予兆を計る | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2022/01/04記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨日で正月休みが終わり今日から仕事始めとなった人が多いかと思う。私も今日から「思う事始め」とすべくパソコンに向かう。 最初の記事は新型コロナウイルスの第6波の予兆を捉えることである。昨日木更津市内で新たな感染者として5人が発表されたが、この5人という値は緊急事態宣言中の昨年9月17日以来となる値で、実に108日ぶりの人数であった。東京都内でも感染者が増加しつつあるあると聞いていたので、いよいよ第6波の予兆を捉えることになったのかと思ったが、もう少し視野を広げるため房総半島26市町村の状況も確認してみた。 房総半島の状況はおよそ一週間程度の間隔で不定期に確認してきただけであるが昨年10月25日以降は一桁の増加しか確認されていなかったものが、先月30日から年末年始を挟んだ4日間で下表に示すように木更津市の7人を含み23人も増加していたことが解った。なお、昨日木更津市として発表された5人の検査確定日は12月31日が4人、1月1日が1人であった。年末年始で検査機関の多くが休止している状況を考えるともっと多くの感染者が居ると考えるべきだろう。 |
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上の表を見ると町村での感染者が居ないだけでなく、市でもかずさ四市と隣接する鴨川市及び南房総市だけで新規感染者が増えており、最大の人口を持つ市原市では確認されておらず、それどころか10月20日に遡っても累積で6人しか増えていないほど安定している状況が続いている(なお、木更津市ではその間に25人増えている)。 従って人口10万人当たり一週間感染者数換算値のグラフを作成すると、下図のようになる。 木更津市と近隣三市のかずさ四市、及び安房郡市の値が年末から一気に上昇傾向を示していることが解るであろう。とはいえ、夏頃までの指標として使用されていた「ステージ」の概念では房総半島の全ての地域でステージUの範疇であり、現在の段階で危機感を強く感じることはないのかも知れない。 また、今回の感染者数の増大は帰省に伴う自主的な検査で感染が明らかになった者も居るのかも知れないが、発表された者が無症状感染者ではないので医療機関に世話になった結果、感染していたことが明らかになった者だと推察する方が適当だろう。 木更津市で11月1日以降に感染した24人の年齢構成を調べると下図のように40代が10人も居て全体の41.7%に達している。一方で60代と70代は各1人で、80歳以上の感染者は発表されていない。高齢者の2回目接種から時間が経ち抗体が減少しているので3回目の接種を行うという話が進んでいるが、市内での感染者の状況を見ると決して高齢者が多いわけではない状況である。 なお、木更津市のワクチン摂取状況については4日の14時現在で昨年末から更新されていないため、次回に記載したい。 ともあれ、今回の状況を予兆と感じて対策を促すぐらいの覚悟がなければ手遅れになることは昨年中に学んだはずである。私も今月の18日にかずさ青年会議所OB会長として総会を招集する予定であるが、少し経過を見守るとともに対策レベルを高め、必要に応じて中止とすることも検討しなければならないかと仕事始めから考えている次第である。 |